「本を読むのが遅い人」の読書術。飛ばし読み上等で年間300冊の高みへ

本がもっとスラスラ読めたら、と思うことが多い。

読書スピードが上がれば、読める冊数も増えるし、得られる知識も増える。

「本を読むのが遅い」「本を早く読めるようになりたい」という人に『遅読家のための読書術』(印南敦史 著)という本を紹介したい。

本は3つに分類される。速読に向く本・向かない本

本を早く読むためには、本が3つの種類に分かれていることを知る必要がある。

  1. そもそも読まなくていい本

  2. 速く読む必要がない本

  3. 速く読める本

①そもそも読まなくていい本 → いまの自分に不要な本

とんでもないデタラメ本やあまりにも出来が悪いと思われる本は当然読むべきではないが、読まなくても良い本には「いまの自分にとって不要な本」も含まれる。

それは仕事とは直結しなかったり、いまの知識では理解できない本だ。

こうした本は、そもそも読書リストから除外しておかないと時間の無駄になる可能性が高い。

②速く読む必要がない本 → 小説などのフィクション

小説や詩、その他フィクション作品は遅読でも問題にはならない。

たとえば小説の場合、そもそもその世界に入り込むことが読書の意味と捉えることもできるから、ゆっくり自分の読みたいペースで読んだほうがいい。

速読をしようとしても、ストーリーの展開を飛ばし読みしては本来の作品が持つ良さを味わうことはできない。

③速く読める本 → ビジネス書や実用書

情報性が求められるジャンルの本は、速く読むことに適している。

あとでくわしく紹介するが、ビジネス書や実用書は「飛ばして読んでも問題のない箇所」が存在する。

そのコツをつかむことで、誰でも読書のスピードアップを図ることが可能だ。

読書スピードを上げる3つのコツ

本書で紹介されている読書スピードアップのコツをピックアップしてみた。

  • 著者の「自分語り」は飛ばしてOK
  • 目次と見出しで熟読・速読を判断する
  • 読書のリズムに緩急をつける

①著者の「自分語り」は飛ばしてOK

ビジネス書や自己啓発書には、必要以上に「自分語り」が入っていることがあります。これは著者に「自慢したがりな人」が多いからというだけの理由ではありません。そうではなく、似たようなテーマやジャンルの書籍が多い市場だからこそ、著者自身について語ることで「この本はこんな点がほかの本とは違いますよ」とアピールしなければならないのです。

場合によっては、著者の「自己顕示欲」を満たすためだけに書かれたようなものもあります。 この種の「著者による自分語り」は、読書時間を短縮する際には、積極的にスキップしていくべきポイントです。

ビジネス書は「なにが書いてあるか」と同じくらい、「誰が書いているか」が重要である。特に自己啓発書。

そのせいもあって、本来の情報性とは距離のある「自分語り」がビジネス書には多く含まれている。

著者の生い立ちや失敗エピソードなどが自分語りだが、これはじつは読み飛ばしても全然問題ないことがほとんどである。

なぜなら自分語りは、結論を補強するための材料にすぎないからだ。

もし興味のある本を何冊も読みたい、それこそ年間300冊読みたいという願望があるなら、ビジネス書に書かれた自分語りとは決別するべきである。

②目次と見出しで熟読・速読を判断する

まずは「小見出し」をうまく活用できるかどうかが大きな分かれ道です。といっても、小見出しを見て「読むべきパートであるか否か」を判断するだけのこと。

目次を読めば本に書いてある内容にザッと目を通すことができる。

そこで、ある程度「ここはサラッと読めば平気そうだ」というあたりをつける。

また、見出しは「ここからはこんな内容が書いてますよ」という宣言でもあるので、見出しを読んで「いまの自分には不要」と判断できれば速読で問題ない。

さきほど説明した「自分語り」も、目次や見出しで見分けることができるから、この2つは読書スピードを上げるために欠かせない。

③読書のリズムに緩急をつける

遅読家の問題点は、基本リズムが遅いことではなく、ずっと同じリズムをキープしながら本を読もうとしていることのほうにあるからです。テンポを一定に保って読書をしようとすると、どうしても時間の進み方が「遅く」感じられます。なにもしないまま待たされる時間が長く感じるのと同じように、テンポが単調な分、それに伴って「じれったさ」が増すのです。

人は無意識に文章を読んでいると、当然ながら「自分の心地いい速さ」になるはずだ。

でもそれだと自分に不要なところもしっかり読むことになってしまう。

結果的に、自分にとって不要な箇所=つまらない内容をダラダラと読むことになるのだ。

それでは読書スピードは上がらないし、なにより途中で挫折する可能性も出てくるだろう。

本書では読書リズムを以下のように使い分けることをおすすめしている。

「緩急をつける」ことを心がけるようにしてみてください。より具体的にいうと、 2パターン以上の読書リズムを持つ のです。じっくり読むときの「基本リズム」だけではなく、1・5倍速の「中速モード」、2倍速の「高速モード」、5倍速の「流し読みモード」というように、何段階かのリズムを用意します。

「ここは関係なさそうだから『流し読みモード』で読もう」とか、「待てよ、ここには関連キーワードがありそうだから『中速モード』で行こう」というように、自分のリズムを自覚しながら緩急をつけていくのです。

1冊の本から、なにか1つのことを感じ取れればOKと割り切ろう

せっかく本を読むのだから、すべての内容を自分のモノにしたい、と思う人もいるだろう。

でもそれは不可能であることを自覚しなければいけない。

それどころか、1冊の本の中から「自分にとって良くも悪くも引っかかる1つのこと」を得られればそれでOKというスタンスのほうが大事だ。

大切なのは、その本を読んだ結果として、知識や発見のひとかけらが頭の中に残ること。ほんの断片でもいいのです。なにか印象的なことが1つでも残ったなら、その読書は成功したと考えるべきです。「全部残さず取り込んでやろう」と欲張らない。

この意識はたしかにすごく大事だと思う。強く同感。

意識的に流し読みをしていると気づくが、自分にとって興味があるところは流し読みでも目に留まるものだ。

だから、自分にとって不要で興味がない箇所を読む時間を圧倒的に節約できる。

読むスピードが上がるので読んでて気持ちいいし、1冊があっという間に終わる。これは快感である。

本を読むのが苦手な人、読むのが遅い人は「とりあえず流し読みして、自分に必要な箇所だけ拾って読む」ことを徹底してみるべきだ。

そうすれば1日1冊、年間300冊超の読書も夢ではなくなるかも。

読書

「一冊」からはじめるミニマリズム。

読む本も、持ち物も、情報も最小限に。

減らして、深める。

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