洋書で挫折する理由の大半は、「単語がわからない」だと思う。
単語がわからなければ、文章の意味がつかめないのは当然だ。文法も大事だが、洋書をスラスラ読むのに単語力は欠かせない。
だからといって、わからない単語が出てくるたびに辞書を引いていたら、いつまでたっても1冊を読み切れない。
「わからない単語は、辞書を引かずに読み飛ばそう」
洋書の読み方を調べると、たいていこう書いてある。頭ではわかっている。でも、できない。
かつての僕がそうだった。
推測読みをするべきだとわかっているのに、わからない単語をそのままにして読み進めるのが、どうにも気持ち悪い。結局、我慢できずに辞書を引いてしまうのだ。
なぜ推測読みができないのか? そして、どうすればできるようになるのか?
自分の失敗をふり返りながら、考えてみたいと思う。
推測読みができない3つの原因
うまくいかないときは、まず原因を探るのが先だ。推測読みができない原因は、大きく分けて3つある。
- 基礎的な単語力が足りていない
- 洋書のレベルが合っていない
- 辞書を引くのが習慣になっている
ひとつずつ見ていこう。
原因① 推測できるほどの語彙がない
推測読みとは、わからない単語の前後を読んで、その意味を推測する読み方だ。
つまり、前後の英文が読めることが前提になる。わからない単語のまわりも、わからない単語だらけ。これでは推測のしようがない。
わからない単語が出てくる。読み飛ばす。すぐにまた、わからない単語が出てくる。
この状態では、推測読みどころではないだろう。
推測読みをするには、よく使われる基礎的な単語を知っていることが最低限の条件になる。
自分に基礎の語彙があるか不安なら、ラダーシリーズのレベル1を試しに読んでみるといい。
わからない単語が出てきても推測しながら読めるなら、洋書を読む土台はできている。反対に、文章全体の意味がつかめないなら、洋書の前に単語帳で語彙を増やしたほうが早い。
原因② 洋書のレベルが合っていない
基礎の単語が身についていても、洋書がむずかしすぎれば推測読みはできない。
中学レベルの単語を知っていても、経済学や物理学の専門用語がバンバン出てくる本を推測で読める可能性は、限りなくゼロに近い。
推測読みをしたいなら、自分の語彙力に加えて「この本のレベルは合っているか?」という視点が欠かせない。
正直にいうと、僕はここでよく失敗してきた。
洋書を選ぶとき、つい気持ちが先走ってしまうのだ。「難解なほうがカッコいい」「表紙がオシャレだから」。そんな理由で買った本は、たいてい本棚の飾りになった。
たまにならいい。でも、毎回この買い方をしていると、いつまでたっても洋書は読めるようにならない。
原因③ すぐに辞書を引いてしまう
単語を辞書で調べる姿勢そのものは、素晴らしい。
しかし、「洋書をスラスラ読めるようになりたい」という目標から見ると、すぐに辞書を引く癖は悪習慣といわざるをえない。
辞書を引けば、そのぶん時間がかかる。話の流れも途切れるので、内容が頭に入らない。楽しくないから、読むのをやめてしまう。
わかっていても、やめられない。だから習慣なのだ。
では、どうすれば辞書を手放せるのか。
僕がたどり着いたのは、意外なほど単純なやり方だった。