結論からいうと、紙の本が恋しくなったのかもしれない。
以前、紙の本を手放してKindleに一元化する記事を書いた。
気に入っている部分も多かったのだが、あることがキッカケで決定的な欠陥を発見。
それは、英語の問題集だった。
英検1級の問題集をKindleで買ったのだが、たいていの問題集というのは問題と解答が切り離されている。
紙の本であれば、切り離してから問題と解答を並べて使うことができる。
しかし、Kindleではそれが叶わない。
問題を解いたあと、答え合わせをするために、毎回解答ページへジャンプしなければいけないのだ。
これほど面倒なことはない。
いや、正直言えばこんな初歩的なことは、Kindleを買う前から気づいていたはずなのだが…。
迂闊だった。
「英語の勉強は紙の本、それ以外はKindleで」
というのは、どうしても不完全な気がしてならない。
それならいっそ…というわけで、結局、また紙の本に戻ってきたのである。
とはいえ、無尽蔵に紙の本を増やそうとは思わない。
積読は精神を蝕むし、喘息という体質だから積み重なった本に恍惚とすることもできない。
そしてなにより、体の芯までミニマリズムが侵食してしまったいま、部屋にモノが増殖することは許容できない。
そこで考えたのが、「一冊読んだら、一冊手放す」というスタイル。
手元には、常に一冊の本しかない状態。
【一冊主義】と名前をつけるが、このやり方なら本が増える憂いもなくなる。
なにより、一冊と徹底的に向き合うことで、読書の深化を図れるのではないかと思ったのだ。
まだ思考段階であり、これから試験的にスタートをしていこうと考えている。
ジャンル問わず、一冊だけ買って、読む。
【一冊主義】ルールとしては、どんなジャンルであれ一冊買って、読み切るまで追加を買ってはいけない。
読み切ったら、その本を手放す。そのあとに新しい次の一冊を買うことができる。
つまり、徹底的に一冊の本と向き合うことになる。
ちなみに、英語の参考書や問題集は例外とする。
実際的には「読書の本が一冊、勉強の本が一冊」の合計二冊を持つことにはなる。
ここで強調しておきたいのは、英語の勉強に使う本も一冊に限るということ。
昔の僕は、手当たり次第、良さそうな英語の参考書を買い漁っていた。
しかし、ほとんど読まず、棚の肥やし。
これほど時間とお金、そしてスペースの無駄はない。
さらにいうと、勉強できてない参考書というのは、ふつうの書籍よりもなぜか罪悪感が強いのだ。
というわけで、英語の参考書や問題集も【一冊主義】という枠に嵌めようと思っている。
本を参照できない問題
【一冊主義】では、読破したらすぐに手放す。
ということは、仮に「あの本に書いてあった内容を参照したい」と思っても、参照できない。
この問題をどう解消するか?
いまのところ考えているのは、読書手帳(読書ノート)で管理する方法。
本を読んで、良くも悪くも引っかかったところはきちんと手帳に書いておいて、あとで参照しやすい状態にしておく。
そうすれば、発信等で引用したいときでもすぐに参照できる。
これは持論だが、結局のところ読書というのは、その本一冊から「自分にとって大事なこと」をエッセンスとして取り出せれば良いと思っている。
だから、そのエッセンスを読書手帳に貯めていけばいいのだ。
これなら、読了本を棚で寝かせておくより、よっぽど知識として有効活用できそうな気がする。
本に書き込みできない問題
繰り返しになるが【一冊主義】では、読み終わった本はすぐに手放す。
手放すといってもいろんな選択肢があるが、基本的には売却をしたい。
次の人に委ねたいという純粋な気持ちもあるし、売却して次に買う本の費用にしたいという現実的な理由もある。
そこで問題になるのは「本に書き込みができない」ということ。
僕は本を読みながら線を引いたり、文字を書いたりするタイプ。
いわゆる、本を汚して読む人間。
だけど、本を汚せば、もう売却はできない。
どうするか?
いま考えているのは、付箋をつかうこと。
読んでて気になった箇所に(行がわかるように)細い付箋を貼る。
そして、一冊読み終わったあとで、再読しながら要点を読書手帳にまとめる。
完了したら付箋を剥がして、売却へ。
本に書き込みができないのは痛いが、【一冊主義】を完遂するためのトレードオフと割り切るしかない。
本屋の楽しみが復活する喜び
Kindleに一元化すると、紙の本が買えなくなる。
つまり、本屋で本を買う喜びが失われることを意味する。
正直、これが僕にはつらかった。
しかし、【一冊主義】にすれば、紙の本を買えるわけだから、本屋の楽しみが復活する。
もちろん、結局は一冊しか買えないわけだが、そのぶん一冊を選ぶときの思い入れや思考の深さは、従来の本選びとは違うものになるのではないかと期待したりもする。
自分でもどっちに転ぶかは正直わからないが、いろいろな読書体験にチャレンジする時間を堪能したいと思う。
