英語で書かれた小説を読むのが難しい理由【海外文学を洋書で読むために】

洋書のラダーシリーズを大量に購入しまして、今日は『ベスト・オブ・オー・ヘンリー』という1冊の短編小説を読んでみました。

(ラダーシリーズを知らない人は挫折知らず!洋書の入門者にラダーシリーズがオススメな理由をお読みください)。

今回読んだのは、ラダーシリーズのレベル2です。これは、英検3級レベルなので、英語としてはそこまでむずかしくありません。

レベル1レベル2レベル3レベル4レベル5
使用語彙数1000語1300語1600語2000語制限なし
TOEICスコア300〜400点400〜500点500〜600点600〜700点700点以上
英検4級3級準2級2級準1級
iTEP0.0〜1.010〜2.02.0〜3.03.0〜4.04.0以上
表紙例ラダーシリーズレベル1ラダーシリーズレベル2ラダーシリーズレベル3ラダーシリーズレベル4ラダーシリーズ5
ラダーシリーズの語彙レベル

出典:ラダーシリーズ公式サイト

実際、僕はこれまでにもペーパーバックを何冊か読んできて、簡単な英語であれば洋書も読めるようになってきました。

ただですね、『ベスト・オブ・オー・ヘンリー』を読んでも半分くらいしか理解できませんでした。

僕はこれまでラダーシリーズのレベル5も読了したことがあるので、レベル2のラダーシリーズなんて余裕だと思っていただけに、オー・ヘンリーが読めないのはなかなかのショック。

とはいえ、このまま凹んでてもしょうがないので、「文法も英単語もそこまでむずかしくないのに、なぜ読めないんだろう?」と自分なりに分析してみたんですね。

その結果、「小説だから読めないんだ」ということがハッキリしました。

というのも、僕がこれまで読んできた洋書はすべてビジネス書や実用書ばかり。小説などの文芸書は一切手を出してきませんでした。

その理由は、小説に対してそんなに興味がないということと、洋書の小説はむずかしいということが挙げられます。

だから、洋書がそこそこ読めるからといって、すべてのジャンルが読めるわけではないし、ましてや小説については洋書のなかでも難しいジャンルなんだということを再認識しました。

なぜ読めないのか?どうすれば読めるようになるのか?この記事では、自分なりの考えを書いてみたいと思います。

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この記事を書いた人
あゆむ

書店員 → 出版社 → 自営業|30代|英語学習と読書についてブログを書いてます|ブログの累計読者は400万人を突破|Versant 44。TOEIC900点超えを目指して勉強中|LINEで友だち追加すると更新通知を受け取れます

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小説とビジネス書の決定的なちがい

読書

洋書のビジネス書は読めるのに、なぜ小説は読めないのか?

その理由は、小説では「予定調和が通用しない」からです。

ビジネス書って何冊も読んでるとある程度「予測」ができるんですよ。

たとえば「スキマ時間を活用しよう」とか「朝型の生活に切り替えよう」とか。ビジネス書って、同じような主張がけっこう多いんですよね。

だから予測しながら読めるので、たとえ知らない英単語があっても「だいたいこんなことを言っているんだろう」と推測ができます(いわゆる、推測読み)。

しかし、小説はそんな予測が通用しません。予測や予想を超えてくるのが小説のおもしろみでもあるわけなので当然なんですが、予測ができないというのは、洋書を読む上ではけっこうツラい。

なぜなら、文法や英単語をもとに、書いてあることをありのまま読んで解釈しないといけないからです(推測読みが格段にむずかしくなる)。

つまり、同じ語彙や文法レベルで書かれている洋書でも、ビジネス書と小説ではまるで難易度がちがうということなんですよね。

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訳せているのに「自分の訳は間違っているだろう」と思ってしまう

読書

あともう一つ、小説を読むのがむずかしい理由が「非現実と意外性」です。

洋書を読んでいると意味を訳しながら読む感じになるんですが、小説の場合、意外な展開が多々起こります。特にSFともなれば、現実世界ではありえないことが起こるわけです。

だから、英語を訳したときに【いやいや、こんなこと起こり得ないよね = 自分の訳が間違っている】という判断を下してしまいます。

でも、あとで対訳をチェックしてみると「自分の訳し方は合ってた」ということが多々あるんです。

つまり、非現実的なことが書かれている英文に慣れていないと、自分の日本語訳に自信が持てないのです。

これが英語で書かれた小説の読解がむずかしい大きな原因だと思います。

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洋書の小説こそ、対訳本のほうが良いかも知れない

読書

ここまで「英語で小説を読むのがむずかしい理由」を分析してきました。

では、どうすれば洋書の小説を読めるようになるのか?

僕は、対訳本がいいのではないかと結論づけました。

対訳本というのは、左ページに英語、右ページに日本語が書かれているタイプの本です。

これを活用すれば、英語を実際に自分なりに解釈してみて、その日本語訳が合っているかどうかがすぐに確認できます。

もちろん、英語を英語のまま読んで理解するという読み方はできなくなってしまいますが、小説のペーパーバックを読めずに悪戦苦闘するよりはずっと良いはず。

まだ仮説段階ですが、今後は少しずつ小説の対訳本を読んでいこうと思います。

Amazonでチェックする限り、IBC対訳ライブラリーとか良さそうです。

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洋書生活 / English for Books