誕生日プレゼントとしてもらった、LAMYの多機能ボールペン「トライペン(tri pen)」。
当時はLAMYという存在すら知らなくて、開封した瞬間「なんだこのかっこいいペンは…!」と感動したのを覚えている。
初めてのLAMY。しかも多機能(2色ペン+シャープペン)の全部入り。
手に入れて5年以上が経った今でも、現役でガシガシ使っている。
というわけで、LAMYの多機能ボールペン「トライペン(tri pen)」について良し悪しを含めて正直にレビューしていこうと思う。
- LAMYトライペンの価格・スペック
- ・定価:¥15,400(実勢価格:¥9,000〜11,000)
- ・商品番号:L759-N
- ・長さ:約147mm
- ・最大胴軸径:約10.5mmφ(クリップを除く)
- ・重さ:約27g
-
使い勝手のよい黒・赤ボールペンとペンシル。直線を活かしたソリッドでシンプルなフォルムのボディに、黒・赤の油性ボールペンと0.5mmペンシルが収められたマルチシステムペンです。ゲルト・アルフレッド・ミュラーによる名作「ラミー cp1」をデザインのベースとしています。
マットステンレスでシャープな造形
丸いフォルムのなかに、角が立っている良いデザインだと思う。
特に、クリップ部分は指の腹で押すとちょっと食い込んで痛いくらいに角ばっていて、これがペンの個性を強めている。
素材はマットステンレス(つや消し=ヘアライン加工)になっている。
指紋が目立つ心配もないし、長く使うことによるスレ傷なども気になりにくい。
国産の廉価なペンだと、「本体は金属だけど、キャップ部分は樹脂」みたいなことが多々あるけど、このペンはキャップ部分にもステンレスが使われている(ただし中央の黒い部分とネジの溝は樹脂製)。
ステンレスのみだとフラットな(悪くいえばのっぺりした)印象になりやすいが、トライペンは「ペン先のグリップ部分直下」「中央の切り替え部」「キャップ」の3箇所が黒色のパーツで仕立てられており、これがデザインの良いアクセントになっている。
ペン先はポリッシュ仕上げ(鏡面加工)になっており、素材面から新たな印象を与えている。
指紋は目立ちやすいものの、面積は小さく、あまり触れる場所ではないから個人的にはそこまで気にならない。
洗練されていて落ち着いたデザインなので、接客や商談など仕事のときに人前で使うのにも最適だと思う。
ちなみに、カラーやデザインは異なるが、同じ機能を持った兄弟品として「L745」や「L746」などもラインナップされている。
回転繰り出し式でペンとシャープペンを切り替え
最初にも軽く触れたが、このペンは2色のボールペン(黒+オレンジ)とシャープペンの多機能仕様になっている。ペン先はいずれも0.5mm。
切り替え方法は回転式で、連続回転式ではなく、端まで回ったら止まる構造。
ペン先の種類がわかる中央部は3色に分かれていて「灰色=シャープペン」「黒色=黒ボールペン」「オレンジ色=オレンジボールペン(マーカー)」という設定になっている(※僕が買った当時はオレンジマーカーの芯が入っていたが、どうやら今はオレンジマーカーではなく、LM21という型番の黒・赤のボールペン芯が入っている模様。
オレンジマーカーを使いたい場合はLM55という替芯を買う必要がある)。
シャープペンの位置(灰色)は変えられないが、黒とオレンジについては他のボールペンの替芯に変えることでカスタマイズも可能。
たとえば、ボールペンの芯を赤と青に変更することもできる(あまりやる人はいないと思うけど)。
LAMYだけど、ジェットストリーム芯に交換可
最初は当然ながらLAMY純正の芯が入っている。ただ、LAMYの芯は個人的にあまり好きではない。なぜなら、ほぼ確実に書き出しがかすれるから。
そのため「デザインはかっこいいのに、書き味がよくない」というイメージをLAMYに対して抱いている人も少なからずいると思う。
しかし、LAMYの一部の商品は他社製の替芯に対応しており、幸いなことにこのトライペンも国産の替芯を使うことができる。
ちなみに、ボールペンの替芯は三菱鉛筆の「ジェットストリーム」が人気。文房具界隈ではジェットストリームの替芯を使うのが定番化(?)している感じ。
僕もこのトライペンには「ジェットストリームプライム 0.5mm」(黒・青)を入れている。
もちろん、ジェットストリーム以外の替芯でもOK。トライペンは国際標準規格の「4C規格」に対応した替芯なら使えるから、ゼブラやパイロットなどの「4C規格」対応リフィルを入れることもできる。
悪い点は「ペンの切り替えがしにくいこと」
トライペンはおおむね気に入っていて、そこまでデメリットというか欠点はないと思っている。
ただ、1点だけどうしても気になるのがペンの切り替えがしにくいこと。
具体的には、ペン先を切り替えるときに「カチッ」と止まる感じが弱い。意識して回さないと、目的の色を通り過ぎてしまう感じ。
たとえば、ペン中央部の灰色(シャープペン)から黒色(ボールペン)に切り替えるとき、意識して丁寧に黒色にしないと、オレンジ色のほうまでいってしまう。
言葉でうまく伝えるのがむずかしいのだけど、とにかくペン先を切り替えるときの「カチッ」と止まる感じが弱くて、少しストレスを感じる。
もしかしたら個体差があるのかもしれないし、経年使用による変化なのかもしれないが、その点だけはどうしても気になってしまう。
ちなみに、重さは約27gなのでペンにしては重い部類に入ると思う。ステンレス仕様なので仕方ないが、人によっては長時間の筆記で疲れを感じやすいかもしれない。
個人的には、これくらいの重さがあるペンのほうが字がキレイに書ける。あまりペン先が走らないほうが好きだから、トライペンの重さには満足している。
ボールペンもシャープペンも使いたい人には最高
ボールペンが2色使えて、シャープペンも使える多機能ペンは正直なところ国産メーカーにもたくさんある。
でも、デザインがおしゃれで洗練されている「2+1」の多機能ペンは他にないのではないかと思っている。
たとえばイラストを書いたり、図面を製図したり。そういった仕事や趣味を持っている人はシャープペンを使う機会も多いと思うから、トライペンが重宝するはず。
自分用の特別なペンとしてはもちろん、プレゼントなんかにも最高だと思う。
- 【LAMYトライペン】はこんな人におすすめ
- ・ボールペンだけでなくシャープペンも使う
- ・洗練されたデザインのペンが欲しい
- ・ジェットストリームなどの替芯を使いたい
- ・1本、高級ボールペンを持っておきたい
- ・プレゼントにちょっと良いペンを贈りたい