とにかく実験や研究の引用が多いので、納得感はかなり得られる。
ただ、実験の引用が多いせいで読むのがちょっとしんどいと感じることも。
自分は、問題提起と結論だけを拾い読みする感じで読んだ。
「炎症が良くない」「自然が人を治す」といった話は、知っているようでふだんあまり意識してない内容だから、気づきが得られてよかった。
僕はすぐに実践したくなる人間だから、さっそくスマホとPCの壁紙を森林の画像にチェンジ(本書ではデジタルでもいいから自然に触れることを推奨している)。
そして、毎朝の散歩。幸いなことに、自宅から徒歩圏内に森林の散歩コースがあるから、そこを歩く。
これも本の中に書いてあったことで(にわかには信じがたいけど)、
「森林のなかで大気中に漂う微生物が腸に良い効果がある」
らしいので、散歩中はなるべく深呼吸している。
ちなみに、体だけでなく心(メンタル面)についても触れているのが本書の良いところ。
「心身一如=心と体はひとつ」だから、”最高の体調”を手に入れるためには、メンタルの安定も不可欠。
年齢を重ねてくると、謎の不安=原因不明の不安に悩まされたりするけど、それも本書では教えてくれる。
価値観の多様化=選択肢が多すぎることで将来が定まりづらいこと。
「なにをやればいいかわからない」「将来の目標がない」というのは不安が生まれやすい。
これを改善するには、「誰かの役に立つこと」という価値観が重要になってくる。
僕の場合でいうと、フリーランスになって経済的安定を求めるあまり、
【誰かの役に立つこと<収入につながること】
ばかりを追い求めるようになってしまっていた。
これではモチベーションも続かないし、そもそも本末転倒でもある(誰かの役に立つからお金を稼げる)。
「(背伸びなしで)自分にできて、誰かの役に立つことってなんだろう」と考えてみる良いキッカケになった。