大半の人は、市販の単語帳で英単語を勉強する。
僕もこれまでは英単語帳での暗記一択だった。
でも最近、プロッターのM5システム手帳を手に入れてからは【市販の単語帳+自作の単語帳】というハイブリット型に移行しつつある。
というわけで今回は、小型のシステム手帳を使って自作の英単語帳を作る方法と、そのメリット・デメリットについて解説していく。
僕が購入したプロッターM5のシステム手帳
- プロッターM5のスペック
- ▫ 素材:牛革(ブライドルレザー)
- ▫ バインダー:5穴リング11mm径(シルバー)
- ▫ バックプレート:マットシルバー
- ▫ 本体サイズ:H120×W80×D15mm
- ▫ 収納枚数:DP用紙 約80枚(リング径11mm)
- ▫ カラー:ブラック、レッド、ブルー、グリーン
僕が購入したのはプロッターのM5(ミニ5)サイズのシステム手帳。色はブラックを選んだ。
ふつう、システム手帳のリング穴は6つなんだけど、M5はその名のとおりリング穴が5つという仕様。
プロッターのシステム手帳は一枚皮にバックプレートを付けただけというシンプルなデザインが特徴だ。
その薄さとデザイン性の良さから、熱烈なファンも多い(僕もそのうちの一人)。
ちなみに、M5のカラーは4色展開でバックプレートはマットシルバー。
革の種類は、M5サイズだとブライドルレザーのみとなる。
一般的なシステム手帳はバイブルサイズやA5が多いけど、そのなかにおいてM5はちょっと異端といえるかもしれない。
もちろん、M5という規格は他のメーカーでも扱われているけど、いかんせんサイズが小さい。ほぼ名刺サイズ。
バイブルサイズと並べると、その小ささが伝わると思う。
これだけ小さいシステム手帳を英単語帳として使うというのが、いま僕がハマっている使い方というわけ。
ミニ手帳で英単語を暗記するメリット
なぜ、わざわざM5サイズなんていう小さな手帳で英単語を管理するのか?
それは以下のようなメリットがあるから。
- ① 小さいから常時ポケットに入れておける
- ② 名刺入れやメモ帳としても併用できる
- ③ 革の質感がいいから触りたくなる→習慣化しやすい
① 小さいから常時ポケットに入れておける
M5サイズはほぼ名刺と同じサイズだから、ポケットやバッグに入れっぱなしにしてもかさばらない。
事実、僕は外出時はもちろん、家の中でもポケットに入れっぱなし(エイジングを進ませる目的も兼ねている)。
常に携行していて、ちょっとした空き時間にサッと取り出して、手帳(英単語帳)をパラパラ眺めるのが習慣になりつつある。
たとえば、僕がいいなと思ったのが「信号待ち・レジ待ち」のとき。
待ち時間ってついついスマホを取り出しがちだけど、ポケットにM5手帳が入っていれば気軽に取り出して英単語の勉強ができる。
信号やレジの待ち時間なんてせいぜい数十秒程度だけど、英単語って「何回その単語を周回したか」が記憶強化につながるから、スキマ時間も馬鹿にできないんだよね。
パラパラめくって単語を眺めるだけ。それでいい。
② 名刺入れやメモ帳としても併用できる
プロッターにはいろいろなオプションがあって、たとえばカードケースを付ければM5手帳を名刺入れとしても使うことができる(僕は名刺交換しない仕事なので、クレジットカードを入れて財布代わりに使ってる)。
もちろん、手帳本来の用途であるメモ帳として使ってもOK。
たとえば、ビジネスパーソンなら胸ポケットにM5プロッターを忍ばせておけば、名刺交換のときに手帳を取り出して、そのまま打ち合わせのメモ帳としても使えるというわけ。
オプションのペンホルダーを使えば、筆記具も一緒に携行できるから荷物も減らせるし、スマートだと思う。
M5プロッターはちょっとカジュアルな印象があるから、業界や業種によっては不向きかもしれないけど、本革の手帳だから「ちゃんと感」はそれなりにある。
ページを入れ替えたり抜いたり、インデックスで用途を分けられるのがシステム手帳の強みでもある。
だから、英単語帳として使いつつ、仕事やプライベートでメモや記録をとるのにも使える。もちろん、日々の体調管理記録やハビットトラッカーとしても。
不要になったページを外せるから、悩むことなくガシガシ書き込める。
僕に限らず、「1つのアイテムがいろんな用途で使える」ということにワクワク感や満足感を覚える人も多いと思う。そういう人に、M5プロッターはうってつけ。
③ 革の質感がいいから触りたくなる→習慣化しやすい
これは実用性というよりも、情緒的な話なんだけど、M5のブライドルレザーの質感が最高に良い。
新品当初は、白い粉(ブルーム)が付いているんだけど、使っていくうちにだんだんとブルームは取れていく。
そして、次第にツヤが出てきて、経年変化(エイジング)が楽しめる。
僕はブラックを選んだのだけど、黒の艶感が増していくさまは、まさに至極の愉悦。
ちなみに、リング跡が気になる人は純正のリングサポーターも別売りで用意されている。
僕はこれまで、何冊か本革システム手帳を使ってきたけど、所有欲やエイジングの満足感はM5プロッターが圧倒的だ。
手に収まるサイズ感も、その満足感に一役買っていると思う。手に持っててしっくりくるというか、言葉にできない充足感があるんだよね。
この「手に持ってて、なんとなく気分がいい」というのは非常に重要だったりする。なぜなら、英単語帳を開きたいというモチベーションになるから。
読書もそうだったりするけど、装丁のデザインや紙質がいいだけで、本を読みたくなることってあると思う。
それと同じで、【革の質感がいいから手に触れたい→自然と単語を目にする機会が増える】という好循環が生まれる。
英単語の勉強は習慣化がすべてといっても過言ではないから、その習慣を生み出してくれるM5プロッターに投資する価値は大いにあるはず。
見落とせないデメリットもいくつか
一方で、M5プロッターの単語帳運用にもマイナスポイントはある。
大きく分けて2つ。
- ① サイズが小さいから、書きにくい&見にくい
- ② リフィルの種類や入手機会が少ない
① サイズが小さいから、書きにくい&見にくい
決定的なデメリットは、サイズが小さから単語を書きにくいこと&見にくいこと。これに尽きる。
小さいから携行しやすいというメリットは、紙面が小さいから書きにくいというデメリットにもつながる。まさに表裏一体。
英単語帳は本来であれば、【左側に英語→右側に日本語】というレイアウトが望ましい。
なぜなら、そのレイアウトなら「英語を見て日本語を思い浮かべる練習」ができるから。
しかし、僕が実際に書いているM5のページを見てもらうとわかるけど、かなりギュウギュウな印象を受けると思う。
これだと、英語と日本語がセットで目に入ってきてしまうから、英単語の練習ができない。
さらに、ちょっと長い単語やフレーズになると、一行で書ききれないから改行が必要になってくる。
たとえば、pagan(異教徒)という単語は短いからいいけど、terms of the surrender(降伏条件)というフレーズは長いから、改行が必要になるという具合。
単語やフレーズの長短の兼ね合いでどうしてもレイアウトが崩れるから、そこはちょっと気になるポイント。
② リフィルの種類や入手機会が少ない
M5サイズの手帳は相対的に利用者が少ないから、リフィルの種類も限られるし、手に入る機会(売ってる場所)も少ない。
M5リフィルはAmazonでさえ取り扱いが少ないし、売ってても定価より割高で送料がかかることも多い。
僕は最初、アッシュフォードのM5無地リフィルを買って使ってたんだけど、紙質が薄くて裏写りしてしまい断念。
いまは、プロッターの純正リフィルを使っている。
どんな英単語をM5手帳に書き込むのか?
「市販の英単語帳もあるのに、わざわざ自作の単語帳を用意するのは二度手間では?」と思う人もいるかもしれない。
僕がM5の手帳に書き込むのは、洋書を読んだり、教材で勉強したり、ニュース記事で出会った単語だけ。
だから、市販の英単語帳とは完全に棲み分けができている。
それまでは未知の英単語もスルーしていた。まあ、知らなくても仕方ないと見て見ぬふりをしていたのだ。
でも、M5手帳を手に入れたことで、日常や勉強で出会った未知の英単語を「自分ごと」として考えられるようになった。
コツコツと未知の単語をつぶしていくことが語彙力UPにつながる。この当たり前の事実をあらためて意識できたことが、僕にとっては大きな前進だ。
プロッター以外のM5手帳はあり?なし?
M5手帳はプロッター以外にもある。たとえばレイメイ藤井のロロマクラシックなどはファンも多く、僕も気になっているシステム手帳だ。
レザーの質感やデザインは申し分ない。所有欲や満足感は、もしかしたらプロッターを凌駕する可能性すらある。
ただ、携行性を重視するのであれば、ちょっと注意が必要だ。
というのも、同じM5サイズとはいえ、ロロマクラシックはベルトが付いていて、革自体にも厚みがあるからだ。
ポケットに入れたり、カバンに入れたりしたときに、その厚みがネックになる可能性は十分にある。
特に僕の場合、ポケットからサッと取り出してスムーズに中身を見たいから、ベルトは必要ない。ベルトが付いていると、むしろ快適性が損なわれるだろう。
もし、快適に持ち運ぶことを考えるのであれば、サイズ以外の「厚み」についてもよく検討したほうがいいと思う。
今後もM5の単語帳は続けるか?
結論はイエス。今後も使い続ける。
まだM5プロッターでの英単語帳運用をはじめたばかりだけど、これからも継続していくと思う。
たしかに欠点はあるけど、それを補うだけの利点がM5プロッターにはあるから。
正直いうと、M5プロッターを買った当初の理由は「単純に欲しかった」という物欲を満たすためだった。
しかし、M5プロッターの英単語帳としての可能性を見出せたことで、僕の物欲は正当化されたのである。これはうれしい誤算。
今後もM5プロッターを常に携行していく。どんどん書き込みをし、革のエイジングに恍惚としながら、英語学習を楽しんでいこうと思う。