最近、やる気が出なかったり、集中力がキープできないことが多々ありまして、それを解消すべくこの本を手に取りました。
結論からいうと、読んでよかった!
医師が書いてるので、納得感があったし、自律神経の仕組みとかわかりやすく教えてくれるから記憶にも残りやすいと思いました。
あと「◯◯をすれば交感神経が優位になるよ」的な感じで、行動に移しやすい内容が書かれていたのも◎
結局、行動してなんぼだと思うので、こういう実践的な本は非常にありがたいです。
というわけで、くわしくレビューしていきます。
『整える習慣』はこんな人におすすめ。
- ▫日常のストレスを減らしたい
- ▫仕事や生活の質を高めたい
- ▫具体的な解決策が知りたい
本当の実力は眠ってる?
「自分のコンディションを整え、今ある実力を十分に発揮するため」に自律神経を整える。人生を切り開くためには、そんな意識が大事だと私は痛切に感じています。
自律神経を整えると聞くと「健康になるためのもの」というイメージが先行しがちです。
もちろん、健康のためには自律神経が大事なんだけど、著者は「自分の本来持ってる実力を発揮するために自律神経を整えるべき」と主張します。
たしかに、実力は100%あるのに、自律神経が整わないせいで、50%しか発揮できないのはもったいないですよね。
自律神経で損をしないためには、やはり日常的に整えていく必要があるわけです。
そもそも、自律神経ってなに?
その名のとおり「自律的」(自動的)に生命を維持し、体の状態を整える働きをしています。(中略)
「自律神経を整える」とは、ごく簡単に言えば、交感神経と副交感神経をバランスよく、高い状態にすることです。
正直、今まで何となくで理解していた交感神経・副交感神経。
よく耳にするので、知ったふうになっていましたが、よく考えると説明はできませんでした。
しかし、この本のおかげで完全に仕組みが理解できました!
簡単にいうと、交感神経は「体を活動的にするための神経」で、副交感神経は「体を休ませるための神経」です。この2つの神経を総称して、自律神経と呼ばれています。
自律神経が乱れると大変なことに…
自律神経というのは一度崩れると3〜4時間は戻りません。つまり、一度イライラしてしまったら、その後の3時間はコンディションが崩れっぱなし。
これを読んだときは、衝撃でした。
だって、朝イチで自律神経が乱れたら、その日の午前中は終わったも同然じゃないですか…。
最近の自分を振り返ると、朝の習慣がよくなかったなと思われます。
たとえば、朝イチで格闘技のYoutubeを見たり、インスタを見たり。自律神経を乱すようなことを、大事な朝時間に平気でやっていたわけです。
まったくやる気が起きなかったり、集中力が保たなかったり。そりゃあ、パフォーマンスが落ちて当然ですよね。
朝イチで自律神経が乱れたら、その日の午前中は終わったと考えてもいいのかも…
オシャレ着には要注意
窮屈な思いをしながら細身の服、靴を身につけていると、それだけで交感神経が上がり、コンディションを崩します。
僕はここ最近までスキニージーンズなど細身の洋服を着ることが多々ありました。でも、そういう日ってなんとなく調子が悪い気がしていたんですよね。それがまさか、自律神経と直接関係があったなんて…。
自律神経を整えたいのであれば、スキニージーンズや履きにくい(小さな)靴はNGですね。他にも、伸縮性のない(動きにくい)服とかも良くなさそう。
構図としては「おしゃれ vs 自律神経」。おしゃれを取るか、自律神経を取るかみたいな感じと言えるかもしれません。
「おしゃれは我慢」なんていう格言(?)があったりしますが、それは医学的にも正しかったんですね…。
午前中が「勝負の時間」
そもそも人間には「集中力が高まる時間」「ものを考えるのに適した時間」があります。それは午前中。(中略)「何をするか」は最低でも前日に考えておいて、「勝負の時間」が始まったら、すぐに作業を開始できる状態にしておく
これは知っておくだけでかなり仕事のパフォーマンスに影響する話だと思います。
なぜなら、多くの人が午前中に「やらなくてもいいこと」をやっている可能性が高いから。
かくいう僕もそうなんですが、ついつい朝イチでメールをチェックしちゃうんですよね。気になって。
でもよく考えると、メールの確認って全然頭を使う作業じゃないし、そこまで重要でもない(むしろ時間を奪うような案件が入ってくる可能性もある)。
「集中力が高まる時間」「ものを考えるのに適した時間」が午前中であることがわかったいま、メールの確認に大事な午前時間を使うのはナンセンスであることが痛いほどわかります。
すぐに習慣化するのはむずかしいことはわかっていますが、ひとまず僕は午前中(厳密には朝イチ)はブログに集中していこうと思っております。
ランチ後は捨ててOK?!
昼食後の2時間はほとんど仕事がはかどらないノンファンクション(非機能)な時間帯だと思ってください。この時間、一番大事なのはあきらめること。「どうせノンファンクションな時間なんだ」とあきらめてもよいのです
昼食後に眠くなったり、やる気が低下する人は多いと思います。
僕も同じように、昼食後は劇的に眠くなってしまい、集中力どころか仕事が一切やる気になれないことが多々あります。
こういう状況になると、ついつい「自分はなんてダメな人間なんだ」「他の人は仕事をがんばっているというのに…」という”自分攻撃モード”に入ってしまいます。なにも良いことないのに。
しかし、自律神経というか体の仕組み的には昼食後の2時間は当然の話。だから捨ててOKというわけです。
だから、昼食後に無理して働こうとするのではなく、負荷の低い作業や眠くなりにくい仕事を最初からプランに入れておけばいいわけですよね。
「昼食後2時間はあきらめてもいい」と言われると、僕みたいなマイナス思考人間はかなり救われるはずです。
ランチ後に集中できなくて落ち込んでいたけど、今日からは「できなくて当然!」と開き直ります。笑
【総評】『整える習慣』を読み終えた感想
特に本の前半は「自律神経の仕組み」にもとづいて、医師ならではの説得力のある解説が続きます。膝を打つ内容の連続でしたので、納得感は申し分ないかと。
ただのメンタル的な話だけではなく、具体的に「こういう行動をすると良いですよ」とアドバイスしてくれるので、今日からスグに行動に移せる内容ばかりで助かります。
仕事や生活の質を高めたい人におすすめ!見開き1ページの読み切りだから読みやすいです。