今日もまた、往年の名作を洋書で読みました。
Oxford Bookworms なら、わずか40ページ程度でサラッと読めてしまうので、かなり良いです。
実際、僕は日本語で書かれた「ロビンソン・クルーソー」に途中で挫折した過去があったので、Oxford Bookwormsに救われた感があります(笑)
“Robinson Crusoe”のあらすじと、読み終えた感想をご紹介します。
“Robinson Crusoe”のあらすじ
ひとことで言えば、無人島に漂流した男が一人で生きていくお話です。
もともと旅をすることに興味があった主人公が船乗りなり、乗っていた船が強風と豪雨によって転覆してしまい、彼一人が無人島にたどり着きます。
島には誰もおらず、彼は自分で洞窟に手を加えて家をつくったり、動物を捕まえて食事をつくったりして、なんとか毎日を生き延びていきます。
彼が住む島には、近隣の諸島からたびたび来客があります。ただし、来客といっても来るのは捕虜として囚われた人々のみで、そこでは捕虜の処刑と食人が行われるのです。
それを見たロビンソンは捕虜の一人を助けだし、仲間に加え、無人島で一緒に生活を始めます。
ロビンソンは、助け出した男を「フライデー」と名付け、彼らはしだいに強い絆で結ばれていきます。
ある日、イギリス船が無人島に漂着します。その船では暴動があり、船長をはじめとする3人の男が捕らえられていました。
暴動が起きた船には銃などの武器を持った男たちが数十人。
それを知ったロビンソンとフライデーは「船長らを助ける代わりに、自分たちを船で一緒にイギリスまで連れて行ってくれないか」とお願いをします。
彼らは暴動が起きた船を取り戻し、無事にイギリスを目指すが…。というお話です。
この作品の見どころは、無人島で生活を築いていく描写
ロビンソン・クルーソーはあまりに有名な作品ですが、意外と読んだことがない人も多いのではないでしょうか。
実際に読んでみて感じたのは「ああ、これは誰もが一度は妄想するシチュエーションだな」ということです。
よく「無人島に一つだけ持っていくとしたら?」みたいな質問がありますが、あれをガチでやったらどうなるか?みたいな話です。
読みどころは、ロビンソンが何もない無人島で自分の生活を築いていくシーンですね。
たとえば洞窟を改良して家に作り変えたり、動物の皮を使った洋服を作ったり、小麦を育てて自家製のパンを作ったり、畑を耕したり…。
「いやいや、無人島に漂流してそこまでの生活を独力で築くなんて無理でしょ」という意見のは無しにして、単純にワクワクするんですよね。こういう話って。
「誰もが一度は何もない場所で生活してみたい」と感じると思いますが、まさにそれを体現してくれているのがロビンソン・クルーソーというわけです。
むずかしい描写もなく、登場人物も少ないから読みやすい
他の記事でもたびたびお伝えしている「登場人物が多すぎる洋書作品は混乱しがち」という点についていえば、ロビンソン・クルーソーはまったく問題ないですね。
なんせ、物語のほとんどがロビンソン・クルーソーの出番だからです。
最後のほうにフライデーとか船長が出てきますが、それだけなので登場人物で混乱することはまずないかなと。
難易度はOxford Bookworms レベル2なので、単語や文法も読みやすいです。
ただ、一つだけ引っかかったのが mutiny という単語でした。
これは「暴動、反抗」という意味でして、最後に登場するイギリス船で起きた暴動のシーンで使われます。
僕は読んでいる最中に「mutiny ってどんな意味だ?」と疑問に思いつつ、「まあ、きっと船で問題が起きたんだろう」程度の理解で読み進めました。推測読みというやつですね。
洋書の多読はそれで全然問題ないと思います。いちいち辞書を使っていたら楽しめないので。
「ロビンソン・クルーソー」は1719年に発表された作品なので、およそ300年も読み継がれていることになるんですね…凄すぎ。
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