「やっぱり英語学習は自分の興味が持てる教材でやらないと続かないよなぁと」、最近あらためて思います。
「興味が持てる」という点でいうと、『速読速聴・英単語 Core 1900』(以下、「速読速聴・英単語」)は素晴らしい教材です。
というわけで今回は、「速読速聴・英単語」をレビューしつつ、本書を使った効果的な英語勉強法について考えていきたいと思います。
僕が「速読速聴・英単語」を選んだ理由
最初にも説明したとおり、英語を勉強してると「飽きる」「嫌気が差す」というのが日常的に発生します。
そこであっけなく挫折するくらいだったら自分の好きな教材に切り替えたほうがいいよね、ということです。
自分が興味の持てる教材というのは、人それぞれ異なると思います。
僕が「速読速聴・英単語」を選んだのは、内容がおもしろいからです。
「速読速聴・英単語」には、英語教材にありがちな無味乾燥な作り話は一切ありません。大人が読んでも楽しく、教養まで身につくニュース記事が掲載されています。
具体的には以下のような内容で構成されています。
- ■ 環境
- ■ 教育
- ■ 社会
- ■ 政治・国際情勢
- ■ 経済・ビジネス
- ■ 司法
- ■ 科学・テクノロジー
- ■ 医療・健康
The Japan Times、AP通信、ロイター、The Economist といった本格的なニュース記事が掲載されているのがポイントです。
具体的なトピックを少しだけ拾ってみましょうか。
- 日本の若者、留学先として米国やヨーロッパを避ける
- PTAがFacebookと協力してインターネットの安全性を向上
- 霊長類の父親が子育てに関わると寿命が伸びる
- 台湾がアジアで初めて同性婚容認へ
- 音楽療法はきわめて効果の高い手段である
どうでしょうか。タイトルを見ただけで興味が湧くものばかりではないかと思います。
「速読速聴・英単語」が英語も勉強しつつ、教養も身につけることができる格好の教材であることがおわかりいただけるはずです。
ちなみに、本書はパートⅠとパートⅡに分かれていて、パートⅠは全部で64のニュース記事が掲載されています。
「速読速聴・英単語」の使い方・学習方法
さて、ここからは具体的な学習方法について紹介していきます。あくまでも僕が個人的に試してるだけなので、参考程度に見てください。
いずれも、1つのトピックごとに行います。
- ① なにも見ないで英語の音声だけ聴く(2〜3回)
- ② 1文ごとに聴いて、聞き取れなかった文・単語を丸で囲む
- ③ 日本語訳と照らし合わせて、全体の意味を確認する
- ④ 音声を聴いて、テキストを見ながら音読する(オーバーラッピング) 3回
- ⑤ 音声なしで、テキストを見ながら音読する 3回
- ⑥ 音声のみ、テキストなしで音読(シャドーイング)3回
ちょっと項目が多いのでギョッとするかもしれませんね。
最初のうちはこの手順を踏むのが面倒に感じると思いますが、慣れてくると自然とできるようになります。
リスニングにおける自分の弱点を把握する
①と②のステップでは、自分が聴き取れない文や単語を把握します。
テキストを見ずにいきなり音声を聴くということは、なにも事前情報がありませんから純粋に自分のリスニング能力が問われるわけです。
そこで聴き取れなかった箇所に丸をつけて印をつけておきましょう。
そうすることで、次にどこかでその文や単語が出てきたときに「あ、これ前に聴いたやつだ」と対応できるようになります。
聴き取れない理由としては、
- ・そもそも、英単語を知らない
- ・リエゾンで発音が変化している
などの理由が挙げられます。
最初の段階で自分の弱点を把握しておけば、英語の学習効率が上がるはずです。
ちなみにリエゾンというのは、単語と単語が結びついて音声が変化することです。
たとえば got it (わかった)というのは、続けて発音すると「ガァリット」という音声になります。これがリエゾンです。
とにかく声に出して英語を発音する
④〜⑥のステップは、音読がメインの学習になります。
④のオーバーラッピングというのは、英語の音声にかぶせながら発音する方法です。これによって、正しい発音方法やリエゾンを理解します。
⑤の音読は、自分のなかに発音やリズムを落とし込む作業になります。
最後に⑥の仕上げとして、なにも見ずに音声だけでシャドーイングをします。
シャドーイングは発音やリエゾンが身についてないと上手くできません。もしシャドーイングがスムーズにできない場合は、④と⑤を繰り返しましょう。
「速読速聴・英単語」の難易度に注意
「速読速聴・英単語」はシリーズ化されていて、難易度別に本が分かれています。
TOEIC版を除くと6つのレベルに分かれているので、自分の英語レベルにあったものを選びましょう。
僕が買ったのは Core 1900です。これは英検2級〜準1級、TOEIC 600〜800点に相当するレベルになります。
僕はTOEIC655点のときにスタートしましたが、「難しいけど、やりごたえがある」という感覚でした。
Amazonのレビューなどを見ると「思ったより難しくて挫折した」という声もあるので、選ぶときは注意しましょう。