英語を話すことに苦手意識や恐怖心を抱く人は多いと思います。
僕も最初のころは「失敗したらどうしよう…」「間違った英語で怒らせてしまったらどうしよう…」などと心配が先立ってしまい、なかなか英会話に踏み出せませんでした。
しかし、自分なりに英語学習を工夫してみたり、考え方(メンタル)を切り替えることで、英語を話すことへの恐怖心はかなり薄れました。
というわけで今回は、英語を話すのが怖いという人に知ってほしい、恐怖心を解消する方法について解説していきます。
日本語→英語の変換を口に慣れさせる
英語を話すのが怖い理由の1つに「言いたいことは日本語で言えるけど、英語が出てこない」というものがあります。変な間が空くのが気まずくて、それで英会話が怖くなってしまうわけです。
つまり、最初のうちは日本語で思い浮かんだことを英語に変換するトレーニングを積むのがおすすめです。そうすれば日本語→英語の変換スピードが上がって、英会話がスムーズになっていきます。
初心者にもわかりやすい「瞬間英作文」の本
日本語→英語の変換スピードを上げるには何をすればいいのでしょうか?すぐに始められて、なおかつ即効性が高いのが「瞬間英作文」です。日本語→英語を瞬時に作るトレーニングで、実際に声に出しながら口頭で英作文をおこなっていきます。
もちろん、ノートに書いてもいいのですが、話すことを重視するなら口頭がおすすめです。
「英作文なんてハードルが高そう…」と思うかもしれませんが、自分のレベルにあった教材を選べばまったくむずかしくありません。
たとえば、「瞬間英作文」という言葉のもとになった『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』という本は、This is a good book. というような初歩レベルから始まります。英語の文型ごとにチャプターが分かれているので、文法の勉強をしながら進めることも可能です。
ちなみに、僕は『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(シリーズ2冊目)という本のアプリ版を使っていますが、文型がシャッフルされているので、1冊目より少しだけ難易度が上がっています。これを続けたことで、英語を話すのが怖くなくなりました。
中上級者には「足すだけ英会話」がおすすめ
「文法とか単語はある程度の知識があるけど、長い英文を話すことができない」という人もいると思います。そういった中上級者には『足すだけ英会話トレーニング』という本がおすすめ。
瞬間英作文に似ていますが、こちらは少しずつパーツ(単語)を付け加える「ビルドアップ式」になっているので、かんたんな英文から始めて、最終的には2〜3行ある英文が話せるようになります。
- ① それは難しいだろう。
- It would be difficult.
- ② それはおそらく難しいだろう。
- It would probably be difficult.
- ③ それはおそらく若い人たちにとって難しいだろう。
- It would probably be difficult for young people.
- ④ それはおそらくほとんどの若い人たちにとって難しいだろう。
- It would probably be difficult for most young people.
- ⑤ ほとんどの若い人たちにとってスマートフォンなしで生活するのはおそらく難しいだろう。
- It would probably be difficult for most young people to live without a smartphone.
こんな感じで、パーツを段階的に付け加えていくことで、少しずつ長い英文が話せるようになります。最初から長い文を覚えようとすると挫折しやすいですが、少しずつ足していくと、「いつの間にか長い文が話せるようになってた」という感覚が味わえます。
僕はこの本を買って1ヶ月くらいずっとやっていますが、これまで買った英作文の中でTOPを争うレベルで良い本でした。この本のおかげで、英会話の内容も深くなったと感じています。
毎日5分間だけでもいいので、瞬間英作文のトレーニングをコツコツ続けていきましょう。とにかく反復を継続することで、自然と口から英語が出てくるようになるので、英会話に対する恐怖心が消えていきます。
独り言で英語をしゃべる
最も手軽で、誰にもバレずに恥ずかしくもなく恐怖心もなくできるのが「独り言」英会話です。
人は誰しも大なり小なり独り言を発していると思います。「あ、あれやらなきゃ」とか「今日はなに食べよう」とか。こんな感じの独り言を英語で話してみるわけです。
正直、これはめちゃくちゃ効果があります。実際、多くの英語学習者や英語系Youtuberが独り言英会話の効果について述べていますし、僕も独り言を始めてから英語表現の幅が広がりました。
もちろん、最初から英語で独り言が話せるわけではありません。【まずは日本語で言いたいことを思い浮かべる→自分なりに英語を作ってみる→わからなければ辞書やネットで検索】という感じで、調べたりもします。
これを続けると、英語を発することに慣れてくるので、恐怖心が薄くなっていきます。さらに、英語について調べる回数が増えるので、英語表現の幅も広がります。
「なかなか英語の勉強をする時間が取れない」という人も、スキマ時間にサクッとできる勉強法なので、気軽に始められるはずです。
スマホの録音機能を活用すれば、自分の発音やイントネーションなども確認できます。
【大事なメンタル】多少の文法間違いは気にしない
英語をしゃべるときの恐怖心の中でも「間違えたらどうしよう…」という心理は大きな割合を占めると思います。
僕もかつては、「英会話を始めるのは英文法を完璧にマスターして完全に自信がついてからにしよう」と思っていた時期がありました。でも、文法の間違いをゼロにすることってほぼ不可能なんですよね。
それに気づいてからは、文法の間違いを気にすることはなくなりました。僕の場合、特に苦手だったのが【現在完了 have + 過去分詞】と【冠詞 a と the の使い分け】でした。正直、今でも不完全ですが、少しずつ改善してきて英会話では問題なく話が通じています。
また、オンライン英会話とかだと、文法の間違いがあっても優しく訂正してくれます。間違いが怖いという人は、オンライン英会話で徹底的に話しまくるのもおすすめです。
それともう一つ、英語ネイティブよりも非ネイティブのほうが多いということを重要なポイントです。世界の英語人口は約15億人で、そのうち英語ネイティブはわずか20%程度しかいないといわれています。つまり、英語人口の80%は英語を母国語としていないのです。
これが意味するのは、英語の文法を多少なりとも間違って話している人のほうが多いということです。ネイティブの人は文法が間違っている非ネイティブの英語に慣れています。ですから、僕たちが英語のミスを過度に気にする必要はありません。
同居人や友達と英会話する
英会話が怖いのは、英語ができないからという理由だけではないかもしれません。つまり、単純に初対面の人と話すのが怖いだけという場合もあります。
日本語でもそうですが、誰だって初めての人と会話するのは緊張しますよね。それが英語ともなれば、緊張や不安が襲って当然です。
特にオンライン英会話の場合、毎回ちがう講師のレッスンを受けることのほうが多いですから、毎回のように初対面の人と話さなければいけません。
ですから、まずは気のおけない人と英語で話してみるのも1つの手です。具体的には同居人(家族・恋人)や友達がおすすめ。
僕の場合、たまに家族と英語で会話することがあります。みなさんがイメージするような「英語が共用語のカッコいい家族像」とは程遠いですが(笑)、拙い英語でもなんとか伝えようとやり取りしています。
あるいは英語学習中の友達と英会話してみるのもアリです。文法や単語を間違っても気兼ねなく訂正しあえるし、相手の趣味や好みもわかっているから話題にも困りません。
もちろん、家族や友達とはいえ英語を話すのに緊張するというか、気恥ずかしい気持ちはあると思います。でも、慣れてしまえばどうってことありません。身近な人と英語を話しておくことで自信がついてきて、次第に英会話への恐怖心も薄れていきます。
簡単すぎる教材で英会話の勉強
ほとんどの人が、自分の英語レベルよりも難しい教材で勉強をしています。そして、思ったよりも難しくて挫折してしまい、自信を失ってしまうのです。自信が持てなければ、英語を話すのが怖くて当然ですよね。
ですから、英会話の勉強に使う教材は「簡単すぎるかも?」と感じるくらいのレベルを選びましょう。
さきほども説明しましたが、英語が話せるようになるにはとにかく反復が大事です。簡単な英語でいいので、とにかく反復して口になじませることを意識しましょう。
難しい英単語や難解な表現を覚える必要はありません。中学英文法で十分に英会話はできますから、まずはそこを意識して英語の教材を選びましょう。何度もいいますが、背伸びしたりカッコつけて難しい本を選ぶのはNGです。
簡単な教材で反復していくうちに、自然と英語が口をついて出てくるようになります。やがて、英語を話すことが怖くなくなるはずです。
笑顔でやさしい講師とオンライン英会話
僕がかつて「英語を話すのが怖い」と感じるようになったのは、とあるオンライン英会話がキッカケでした。わかりやすくいえば、講師が怖かったのです。
その講師は40代くらいのアメリカ人男性でした。レッスン中の訂正が非常に多く、なおかつ高圧的。表情も険しいし、語調もきつい。さらに、デカくてゴツい。という感じで、怖い条件が重なりすぎて、その後はしばらく英会話から離れてしまいました…。
僕がオンライン英会話を始めたばかりのころは、あまり講師の良し悪しを見ずにテキトーに選んでいました。それがいけなかったのだと、あとになって気づきました。
さすがにこれでオンライン英会話をやめるわけにはいかないと思い、一念発起。同じ失敗を繰り返さないよう、僕が重視したのは「とにかく笑顔で、優しい講師」を選ぶこと。
最初のうち、とにかく優しそうな女性講師ばかりを予約しました。その結果は大成功。こちらがミスをしても笑顔で優しく訂正してくれるし、言葉につまっても上手く質問で誘導してくれるのです。
この体験をしてから「ああ、英会話っていうのは講師によってここまで劇的に変わるんだな」と痛感しました。
「笑顔で優しい女性講師ばかり選ぶなんてあますぎる」と思われるかもしれませんが、恐怖心を克服するためには最善の方法です。
気になるのは、どのオンライン英会話の講師がいいか?ということですが、僕はDMM英会話とネイティブキャンプを使ってきました。そのあとでQQ Englishも使いました。
僕の個人的な気持ちとしてはQQ Englishが1番良かったです。講師の質が高くて、レッスンの進め方が上手な先生ばかりという印象があります。
英語を話すのが怖い人は、とにかく笑顔で優しくてレッスンが上手な講師を選ぶべきです。そういった意味で、QQ Englishは非常におすすめ。2回分のレッスンも無料で受けられます。