英語の長文が読めるようになると、新聞や洋書も楽しめるようになりますし、ビジネスメールや書類も翻訳の力を借りずに読むことができます。
仕事が早くなるだけでなく、昇進や昇給も望めるでしょうし、なにより「英語の長文が読める」というのが大きな自信につながります。
今回は僕が実際に使ってみて効果を実感した長文読解を伸ばすおすすめ英語教材をご紹介します。
スタディサプリENGLISHが長文向けな理由
まず最初におすすめしたいのがスタディサプリENGLISHというアプリです。
スマホひとつで英語の4技能が伸ばせるアプリで、多くの社会人から支持を得ています。僕も使ってますが、最近はスタディサプリENGLISHだけで勉強しているくらい気に入ってます。
スタディサプリENGLISHには3つのコースがあるのですが、いずれのコースでも長文読解の力を伸ばすカリキュラムが組み込まれています。
僕が実際に使ってみて良かったと感じたのが【TOEICコース】です。TOEICというと「就職や転職、昇給や昇格に必要なもの」というイメージが強いと思いますが、長文を読む力を伸ばすのにも効果的です。
スタディサプリENGLISHでは「音読」と「シャドーイング」を重視していて、長文問題でも音読トレーニングが組まれています。
「長文が読めるようになりたいのに音読するの?」と思われるかもしれませんが、長文こそ声に出して読むべきです。
なぜかというと、実際に読むことで文章も頭に入ってきやすいし、なによりリスニングやスピーキング・発音の練習にもなるからです。
英語の長文が読みたいという人でも、多くの人がリスニングやスピーキングが必要なはずです。これらの英語スキルを総合的に伸ばすためにも、音読学習は非常に有用なのです。
実際、多くの学習者が英語の音読に力を入れていますし、多くの英語講師も音読の効果を認めています。
僕も毎日のように英語音読をしていますが、音読を始めてから長文を読むスピードが格段に上がったのを実感しています。
本でも音読はできますが、お手本の音声を何度も再生するのはなかなか大変です。でも、スタディサプリENGLISHならボタンをタップするだけで簡単に音声が再生できるので非常にラクです。
さきほど説明したとおり、スタディサプリENGLISHは3つのコースに分かれていますが、どれも長文読解には効果があります。
自分の目的に合わせて好きなコースを選んでみてください(表は横スクロールできます)。
スタディサプリENGLISH | 新日常英会話コース | ビジネス英語コース | TOEIC対策コース |
---|---|---|---|
目的 | 旅行英会話 おもてなし英会話 | 仕事で使う英語全般 | TOEIC L&R スコアアップ |
7日間無料お試し | ◯ | ◯ | ◯ |
入会金 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額料金(税込) | 2,178円 | 3,278円 | 3,278円 |
6ヶ月パック | 実質月額 1,760円 | 実質月額 2,780円 | 実質月額 2,780円 |
12ヶ月パック | 実質月額 1,580円 | 実質月額 2,480円 | 実質月額 2,480円 |
講師の解説動画 | ◯ スティーブン・ソレイシィ先生 | ◯ Matt先生 | ◯ 関正生先生 |
日常英会話コースの無料利用 | ◯ | ◯ | ◯ |
英会話セットプラン(税込) | 7,128円 | 6,028円 | ー |
パーソナルコーチプラン | ー | ー | ◯ |
公式サイト | ▶ ビジネス英会話コースを試す【7日間無料】
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スタディサプリENGLISHは問題形式で進んでいきます
ちなみに、スタディサプリENGLISHは長文対策も問題形式でカリキュラムが組まれています。実際に長文を読んで、それに対する設問に答えるという形式です。
問題形式になっているおかげで、漫然と長文を読むことがなくなるので、より高い効果が見込めます。意識的に英文を読むようになるので、ただ長文を読むのとは違う刺激が得られるからです。
社会人が英語の長文問題を解こうと思ってもなかなか良い問題集がないのが現実で、結局は大学受験用の問題集を選ぶことになってしまいます。もちろん受験の問題集もクオリティは高いのですが、題材がつまらないのでビジネスパーソンには不向きです。
その点、スタディサプリENGLISHは問題集を買う必要もなく、なおかつ題材も面白いので飽きることなく長く続けられます。
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超おもしろくて、ちょうどいい長さ『速読英単語』
『速読英単語』は社会人が英語の長文読解を伸ばすのにイチオシの本です。英単語というタイトルが付いていますが、実際には「文章のなかで英単語を覚えるための本」なので、厳密にいえば「長文読解+英単語」が鍛えられる本です。
『速読英単語』が素晴らしいのは、なんといっても内容のおもしろさです。参考書ってどうしても無味乾燥な内容になりがちで、知っても役に立たない作り話が多かったりするんですよね。
その点、本書は社会人が読んでも面白いテーマが盛りだくさんです。たとえば、
- ・サッカーの起源
- ・ハエの超能力
- ・ディズニーの大きな決断
- ・群集心理
- ・企業のニーズ調査能力
- ・ビタミンAの重要性とサツマイモ
という感じで、実際に知識として役立つ題材が扱われています。英語の勉強をしながら、教養も身につけられる内容というわけです。
本当にこの本はお気に入りでして、難易度もちょうど良いから最後まで通読できます。
また、新書サイズでコンパクトなので、持ち運びもしやすい利点があります。社会人は電車などの移動時間で読むことも多いと思うので、本の判型も地味に重要です。
ちなみに、僕はこの本を以下のようなサイクルで読みました。
- ① 英文に目を通す
- ② 意味が取れなければ、すぐに日本語を確認
- ③ 見出し語の意味を全部おぼえる
- ④ 英文を通読する
- ⑤ 最後に英文を音読する
この本は左ページに英文、右ページに和文という対訳式になっています。意味をすぐにチェックできるので効率的に学習することが可能です。
面白い本を読む感覚で長文対策ができるので、教材で迷っている人はぜひ一度手にとってみてください。
CNNやAP通信の文章も読める教材『Core 1900』
英語の長文を読むのであれば、やっぱり英字新聞やニュース記事なども理解できるようになりたいですよね。
次に紹介する『Core 1900』は、CNNやAP通信などの記事を通して英語の長文を学ぶための本です。副題に「速読速聴・英単語」とあるように、リーディング・リスニング・英単語をバランスよく伸ばすことができます。
英語の長文を読めるようになるためには英単語を覚えることも欠かせませんから、効率的に単語を暗記できる本書は非常に効率的です。
構成は『速読英単語』と基本的に同じで、左ページに英文、右ページに和文になっています。そのあと、単語が一覧で表示されるという流れです。いわゆる対訳式。
『Core 1900』も題材が非常におもしろくて、ビジネスパーソンでも興味を持って読めると思います。一例として、いくつかピックアップしてみました。
- ・日本の若者、留学先として米国やヨーロッパを避ける
- ・PTAがFacebookと協力してインターネットの安全性を向上
- ・霊長類の父親が子育てに関わると寿命が伸びる
- ・台湾がアジアで初めて同性婚容認へ
- ・音楽療法はきわめて効果の高い手段である
これらの題材を通して英語の長文を学べるので、読んでて普通に楽しいです。英語の勉強ってどうしても文法とか単語ばかりに目が行きがちだけど、長く続けるためには内容が一番重要だったりするんですよね。
英語学習は続けることが本当に大事なので、自分が面白いと思える教材を使うのが一番です。
ちなみに、僕は『Core 1900』でも音読とシャドーイングをしています。くわしいレビューと学習方法については以下の記事にくわしく書きましたのであわせてチェックしてみてください。

英語の長文はなるべく効率的に
今回紹介したのはアプリと本ですが、いずれの教材も効率的に英文読解の学習ができるように構成されています。
「英語学習において余計なところで負担をかけない」というのが僕のモットーです。解答を見るのじ何ページもめくらなきゃいけなかったり、英単語の意味がすぐにチェックできないのは非効率なので、そういった教材は避けるようにしています。
ここで取り上げた教材はいずれも、忙しい社会人におすすめできるものばかりですので、ぜひ一度チェックしてみてください。
【番外編】やさしい洋書で長文読解力を伸ばす
ここまではわりとスタンダードな学習教材を紹介してきましたが、なかには「もっと気軽に長文対策がしたい」という人もいると思います。
いかにも”勉強”という感じに抵抗がある人は、やさしい洋書を読んでみるのがおすすめです。
やさしい洋書というのは、語彙数が制限されているレベル別の洋書のことで、一般的にはGraded Readers(略してGR) と呼ばれています。
本格的な洋書でありながら、難しい単語が使われていないので非常に読みやすいつくりになっています。
僕もこれまで100冊近くのGRを読んできましたが、本当におすすめしたいです。最大の理由は、洋書を読みながら英語力(読解力)が伸ばすことができるから。
洋書を読むのってハードルが高いと思うのですが、GRなら語彙数が限られているから、自分の英語レベルに合った本を選べば最後まで通読できます。1冊のページ数が少ないので「最後まで読めた」という達成感を味わえます。挫折しにくいのがGRの魅力です。
GRは海外の出版社が発行している Oxford Bookworms と Penguin Readers が有名ですが、日本にもラダーシリーズというGRがあります。
GRについては以下の記事でもくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
