英語の勉強は習慣化がすべてといっても過言ではありません。
英語の勉強を習慣化できれば、頑張る必要がなく、モチベーションにも左右されません。
習慣化の形成にはスケジュール管理がとても重要でして、僕もスケジュールをきちんと立てるようにしてからは英語学習が継続できるようになりました。
今回は、英語の勉強を習慣化するために欠かせない、1日のスケジュールの組み立て方について解説します。
まずは今のスケジュールを洗い出す
まず最初にやるべきことは、今のスケジュールをすべて洗い出すことです。
なぜスケジュールを洗い出すのかというと、今の生活スタイルを見直して、英語学習に充てられる時間を冷静に分析できるからです。
仕事をしている人は仕事、学生なら勉強やアルバイトが1日の大半を占めていると思いますが、1日のスケジュールをじっくり検証したことがある人は意外と少ないと思います。
スケジュールを枠にはめてみると、空き時間や余計な(ムダな)時間が浮き彫りになってきます。
やり方はいたって簡単です。バーチカル型(縦型)のスケジュール帳を用意し、時系列で予定を書き込んでいくだけです。紙でもいいですし、アプリでもOK。
おすすめはグーグルカレンダーです。僕も愛用してます。
1日として同じ日はないと思いますが、多くの人は1日の流れはある程度同じ感じで決まってくると思います。
スケジュールに予定を当てはめたら、空いている時間(枠)をチェックしましょう。そこがまさしく、英語学習に使える時間です。
絶対に確保する”枠”を優先的に予約する
1日のスケジュールを洗い出したら、ズラすことができない予定をまずは確認しましょう。
仕事をしている人は仕事の時間をズラすことは基本的にできないでしょうし、学生であれば授業の時間は固定されているので動かせません。
ズラせない予定がわかったら、それ以外の時間で英語学習を優先的にやるための”枠”を確保しましょう。
本気で英語学習を習慣化し、英語力をUPさせたいのであれば、他のどの予定よりも優先してスケジュールを組むべきです。
たとえば、始業時間が9時、終業時間が19時の場合。朝の6時に起きれば、始業時間の9時までに30分ないしは1時間の勉強時間を確保できるはずです(電車通勤の場合は、車内の時間も有効活用します)。
就業時間が19時なら、帰宅後に夕食とお風呂に入ったあと、23時から30分程度の時間を確保できるはずです。
このとき、他の予定は抹消して考えるようにしましょう。テレビを観たい、インスタ開きたい、本を読みたい。これらの予定(欲)は、すべて英語学習よりあとに持ってくるようにします。
もし英語学習よりも先に欲が来てしまうと、それで満足してしまい「今日はもう英語勉強しなくてもいっか」という気持ちになります。
先延ばしにしていては永遠に英語はできるようになりませんから、他の欲よりも先に、最優先で英語学習の時間を確保しましょう。
よく使われる表現ですが、英語の勉強時間を先んじて予約しておく感覚を持つことが大切です。
1日何時間、英語を勉強をするべきか?
スケジュールを立てる上で、英語学習は1日何時間やるべきなのか迷うことがあると思います。
1日何時間やるかを考えるにあたって、そもそも英語習得には何時間かかるのか?ということを知っておく必要があります。
英会話コーチングのトライズ公式サイトには以下のような記述があります。
アメリカ国務省付属機関FSIの調査では、英語話者が日本語を習得するためには2,200時間が必要とされており、最も習得が難しい言語に分類されています。日本語話者が英語を習得するためにも、同様の時間が必要だと考えられています。
2,200時間と聞くとおそろしく感じますね…。ただし、日本人は学校教育で約1,200時間ほどの英語学習を受けています。そのため、社会人が英語を習得するまでに必要な時間はあと1,000~1,300時間と考えることができます。
ですから、残り1,000時間にどれくらいで到達できるかを逆算してみましょう。たとえば1日3時間を365日間(1年間)継続すれば、1,095時間になり目標に到達できます。
もちろん、これはあくまでも単純計算です。仕事や学校に通いながら、1日3時間を365日間継続するのは簡単ではないでしょう。
ただ、1年間本気で勉強して英語が身につくのであれば、非常にコスパの良い話だと思います。英語学習はダラダラやるよりも短期間で勝負をかけたほうが成果が得やすいので。
というわけで、個人的には1日3時間やることをおすすめします。実際、僕は1日3時間やってます。
ただ、こればかりは個人差がありますし、最初から1日3時間をやろうとしても挫折してしまいます。
まず最初は1日5分間や10分間という短時間からスタートして、コツコツと勉強時間を増やしていくのが良いと思います。
英語学習は昼と夜、どっちがいいのか?
英語学習の予定を組むにあたって、朝にすべきか?夜にすべきか?と迷うことがあると思います。
結論からいうと、その人のライフスタイル次第です。身も蓋もないように聞こえるかもしれませんが、「朝のほうが良い」or「夜のほうが良い」という科学的な根拠はないので、結局は自分に合う時間帯にやるのがベストです。
時間管理や自己啓発の本などには「朝は頭がスッキリしているから、午前中に勉強をやりましょう」的なことが書かれていることがあります。個人的には「??」という感じで、朝のほうが頭がボヤッとしているので、デスクに向かう勉強には適している気がしません。
僕がどちらかというと夕方〜夜のほうが集中できるタイプなので、夜に英語を勉強することが多いです。朝は勉強よりもオンライン英会話のほうが良いと思っています。
という感じで、結局のところ朝か夜かは個人差があります。実際にそれぞれの時間帯に勉強をやってみて自分が集中できるほうを見つけていくのがおすすめです。
ただ、人によっては仕事などで朝時間のほうが確保しやすいということがあると思います。そういった人は、頑張って朝時間に体を合わせていく必要が出てくるでしょう。
現在の習慣の”直後”に英語学習を付け加える
最初のうちは、英語学習のスケジュールを組んだとしても、やる気に左右されて勉強ができない日も出てくると思います。そうなると「せっかく予定まで立ててたのに…自分はダメだな…。」と意気消沈してしまいます。
そうならないためには、やる気に左右されない状況をつくるのがベスト。スケジュールを組むのは大切ですが、そのスケジュールを遂行するために欠かせないのが習慣づくりです。
習慣が身につくと、やる気があろうがなかろうが無意識で体がやっている状態になります。歯を磨いたり、お風呂に入るときにやる気がないから入らないというのは基本的にありません(気分が乗らない日はあるかもしれませんが)。
これはすべて歯磨きや入浴が習慣づいているからです。つまり、英語学習もこれらと同じように習慣づければいいわけです。
そのためには、いま現在続いている習慣の直後に英語学習を持ってくるのがおすすめ。わかりやすいのは歯磨き後。あるいは朝食 or 夕食の直後に英語学習をやるというのも1つの方法です。
僕の場合、毎朝ストレッチをする習慣があるのですが(この習慣も朝食後すぐやることで身についた)、【ストレッチ完了→すぐにデスクに座って英語学習をする】という感じで、現在の習慣に新しい習慣を積み重ねています。
習慣化の形成には3週間かかると言われていますので、まずは現在の習慣の直後に英語学習を持ってきてみましょう。
最初のうちは1分でも5分でもOKです。反対にいきなり1時間とかやろうとすると、嫌気が差して挫折しやすくなります。
予定が狂ったときの「予備時間」
僕は予備時間(空白の時間)のことを「プール」と読んでいますが、1日のスケジュールのなかでプールを作っておくのがおすすめです。
スケジュールというのはズレて当たり前です。計画通りにいかないことも多々あります。
本当は20時から勉強するはずが残業で遅くなってしまうこともあるでしょう。朝7時から勉強するはずが、どうもやる気が起きずにダラダラ過ごしてしまうこともあるはずです。
そういった不測の事態が起きたとしても、プールがあれば安心。予備のスケジュールを確保しておけば、できなかったタスクをプールでこなすことができます。
僕は毎日20時〜21時をプールにしていて、1日の中でできなかった英語学習はプールの時間に回しています。あるいは、理解度が低い学習範囲の復習時間に充てることも。
もし日中のスケジュールどおりに英語が勉強できれば、20時〜21時は丸々1時間、自由に使ってOKというルールなので、思いっきりマンガを読んだりYoutubeを観たりしてます。
この自由時間を好きなことに使いたいというモチベーションが働くので、日中のスケジュールを予定通りにこなそう!という意欲につながるという嬉しいメリットも。
意外と見落としがちな「スキマ時間」
「英語学習のスケジュールを立てようにも、空いてる時間がない…」という多忙な人もいると思います。
あるいは「スケジュールを組んでもたいした時間を確保できない」というケースもあるでしょう。
そういった人は、スキマ時間に英語学習ができないか考えてみてください。電車の待ち時間、買い物でレジに並んでいる時間、歩いている時間(リスニングのみ)、テレビのCM中などなど。
日常生活のなかには、驚くほどスキマ時間があふれています。このスキマ時間を使わない手はありません。
ちなみに、スキマ時間ではスマホのアプリやKindleを活用するのがおすすめです。参考書などのまあまあ大きい教材だと、ほんの数分間やるには重すぎます。
僕の場合、電車やレジ待ちのときはすかさずスマホを取り出して英単語アプリをやります。出かけるときや気分転換の散歩では、英単語アプリをリスニングモードにしてイヤホンで音声のみを聞き流し。
こんな感じで工夫すれば、たとえ1分間や3分間などの短いスキマ時間でも、コツコツ貯まることで大きな英語学習時間になります。
英語学習スケジュールの立て方【要点まとめ】
- ・まずはいまの生活のスケジュールを書き出してみる(Googleカレンダー推奨)
- ・自分が集中できそうな”勉強枠”を優先的に確保する
- ・朝でも夜でもOK。自分の集中しやすい時間帯を選ぶ
- ・いま続いてる習慣の直後に英語学習を入れて、習慣を身につけよう
- ・電車やレジ待ちなどのスキマ時間にはすかさず英語アプリを
英語学習のスケジュールでは「いつやるか?」という他に、「なに(どの教材)をやるか?」ということも大切です。
枠だけを決めていても、やる内容が決まっていないとスケジュールを組むことによる効果が半減してしまいます。
ですから、自分が気に入った参考書や英語アプリを絞って、どの範囲をやるのか決めるようにしましょう。英語教材の選び方については以下の記事でくわしく解説しています。
「どの教材を選べばいいかわからない…」「とりあえずイチオシを知りたい」という人は、スタディサプリENGLISHがおすすめです。
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