英語の勉強をやらなきゃいけないのに、ついサボってしまう…。誰もが一度は経験していると思いますし、もれなく僕も英語の勉強をサボったことがあります。
しかし、「継続がすべて」と言われる英語学習において、サボりが常態化してしまうのは大問題です。
僕も以前まではサボる癖がついていたのですが、勉強法&意識の持ち方を変えることでサボることがほとんどなくなりました。
というわけで、僕が英語学習をサボる癖を解消した方法を解説していきます。
これで英語のサボり癖を解消
- 英語のサボり癖を解消する方法
- ①「何のために英語を勉強してるの?」ー 目標を明確にする
- ② 教材のレベルや興味が合っているか見直してみる
- ③ 何時から?どこで?どの範囲を勉強する?ー 予定を決め打ち
- ④ 教材や勉強グッズを机に出しっぱなしにする
- ⑤ 意図的に「勉強しない時間」をつくってみる
上記は僕が英語のサボり癖を解消するためにやってみて、実際に効果を実感したものです。
ちょっと数が多い…と思われるかもしれませんが、もちろんすべてを実践する必要はなくて「これ効果ありそう」と思うものから試してもらうのがいいのかなと。
というわけで、1つずつくわしく解説していきます。
サボり解消法① 何のために英語を勉強してるの?
英語のサボりをなくすためには、意識(メンタル)の持ち方もすごく大切です。
特に「何のために自分は英語を勉強しているのか?」という自問自答をしっかりとして、目標を明確にすることがサボり回避につながります。
というのも、「今日はやりたくないなー。気分が乗らないからサボっちゃおうか」という悪魔の声が聞こえてきたときに、英語を学ぶ目標がハッキリしていれば、“サボりたい誘惑”に打ち勝てる可能性が高まるからです。
たとえば受験生の場合。今日サボってしまうことで、志望校(志望大学)に合格できる可能性がわずか数%であれ、ダウンすることは確実です。
社会人として仕事で使う英語を勉強している人の場合。今日サボることで、昇進や昇給、あるいは転職が遠のくのは間違いないでしょう。
目標がしっかり決まっていれば「いまサボってしまうと、やりたいことが実現できないかも」という考えが頭をよぎるので、サボりにくくなります。
ですから、まずは自分が何のために英語を勉強しているのか?目的や目標をハッキリさせましょう。できれば具体的な目標のほうが望ましいです。
僕の場合、仕事で英語を使うわけではなく、「洋書を読みたい」「スポーツ実況を聴き取りたい」という趣味のために英語を勉強しています。
趣味とはいえ、その思いはかなり強いので「ここで英語をサボったら、このまま一生、洋書を読めるようにはならないぞ」と思うので、サボりを回避してきました。
ちなみに、【サボりたい自分 vs 勉強したい自分】というのは永遠に続くわけではありません。人は習慣を身につけると無意識に勉強するようになります。
最初のうちは葛藤に苦しむかもしれませんが、次第に勉強するのが当たり前になってくるので安心してください。ちなみに、人が習慣を形成するのは21日間かかると言われています。つまり、だいたい3週間ぐらい頑張れば、サボりたい自分は消え去るということです。
サボり解消法② 英語の教材を見直してみる
英語をサボりたくなるのは、「勉強が楽しく感じないから」という可能性もあります。
なぜ楽しくないのか?を考えてみましょう。分析してみると、「いま使っている参考書や問題集や英語アプリが合ってない」という原因に行き着くことが多々あります。
“教材が合ってない”というのは、「① 興味・関心に合ってない」「② 自分の英語レベルと合ってない」という2つのパターンがあります。1つだけということもあるし、2つとも当てはまることもあります。
極端な例ですが、ビジネス英語を勉強したい人が、洋書の絵本を読むのは完全に合ってないですよね。仕事で英語を使うなら、現場のシチュエーションを想定した教材を使うべきです。もちろん、それなりに英語力UPは見込めるでしょうが、内容が自分の興味や関心に合ってないので、楽しくないはずです。
もう一つ、多くの人がやってしまいがちなのが「自分の英語レベルを超えた教材を選んでしまう」というものです。なぜ難しい教材を選んでしまうのかというと、難しい教材をやったほうが英語力が伸びると勘違いしているから。
英語というのは、自分がわかるレベルのものを何度も反復して身につけるものです。つまり、難解な英語をやっても英語力はたいして伸びません。
いきなりレベルを上げるのではなく、わかる英語教材を何度も繰り返しやりましょう。そうすれば【理解できる→楽しい→サボりにくくなる】という良いサイクルが生まれます。
サボり解消法③ 時間、場所、内容まで学習予定を決める
勉強をサボってしまうのは、そのときの気分で行きあたりばったりで勉強しようとしているからです。
前もって勉強のスケジュールを立てていれば、簡単にはサボれなくなります。
ここでいう勉強スケジュールというのは、生半可なものでは意味がありません。何時に、どこで、どの範囲(たとえば10ページ〜125ページまで)をやるのかまで超具体的に決めます。
手帳でもいいですし、カレンダーアプリでもOKです。なにを使ってもいいので、1週間のスケジュールを立ててみましょう。
ちなみに僕は勉強のスケジュールはGoogle Calendarで作成しています。作成するとはいっても、1日のなかで何時から何時まで勉強するかは習慣で決まっているので、繰り返し設定にするだけ。やる内容(範囲)だけを、1週間ごとに決めています。
最初のうちは、自分は何時に勉強すると集中できるのか?というのを意識しながら、いろんな時間で試してみましょう。
参考書・問題集・英単語帳については、買ってすぐにページを付箋で区切って1日にやる分量を決めてしまいます。
スケジュールを厳密に決めて、本は付箋で区切る。これをやるだけでサボり癖はかなり解消されると思います。
ちなみに、スケジュールはギチギチに詰め込まないようにしましょう。詰め込みすぎると予定を消化できなかったときに身動きが取れなくなってしまいます。予定は余白も入れつつ立てるのが長続きさせるコツです。
サボり解消法④ 勉強グッズを机に出しっぱなしにする
英語の勉強をサボりたくなる瞬間っていろいろあると思うんですが、僕の場合は「デスクに座って、教材を用意するのが面倒」と感じると、すぐに「今日はやらなくてもいいか…」とサボりたくなります。
ものすごい些細なことなのですが、教材を準備するのが億劫に感じるせいでサボりに走る人って意外と多いんじゃないかと思っています。
なにかを考えて動作することが続くと「決断疲れ(Decision fatigue)」という現象が起きます。教材を用意するケースでいうと「あの教材を用意して、ペンと消しゴムを出して…」という動作のことです。
そんな小さなことぐらい…と思われるかもしれませんが、教材を準備するというちょっとしたアクションだけでも決断疲れは起こります。決断疲れは意志力を消耗させるので、勉強する意欲も削がれてしまいます。
有名な話ですが、晩年のスティーブ・ジョブスは毎日着る洋服を完全に固定していました(ジーパン+イッセイ・ミヤケの黒タートルネック)。これも、決断疲れをなくすためと言われています。
話が逸れましたが、英語のサボり癖を治すためには、決断疲れを排除しましょう。1番簡単にできるのは、教材や勉強グッズをデスクの上に出しっぱなしにしておくことです。それも、本は開いたまま、ペン先は出したままにしておきます。
出しっぱなしにしておくと、デスクに座った瞬間に勉強をスタートできるので、余計なことを考える”スキ”がありません。
スマホアプリで勉強する場合は、使っている英語アプリをホーム画面の1番タップしやすい場所に配置しましょう。iPhoneの場合、画面下 Dcok の1番右側がおすすめです。
サボり解消法⑤ 意図的に「勉強しない時間」をつくってみる
わかりやすくいえば「計画的に休憩しましょう」ということです。
「サボりたい衝動に負けて勉強をしない時間」と「もともと計画で決めていた勉強しない時間」というのは雲泥の差があります。
勉強をサボって休む時間は、必ず後悔と自責の念と戦いながら過ごすことになります。しかし、計画的に決めて休む時間は、勉強するための助走であり、必要な時間なので心から休息を楽しめます。
さきほど、勉強のスケジュールを立てましょうと言いましたが、休む時間の立派なスケジュールです。【休むこと=悪】という意識は捨て去って、戦略的に休憩を挟むようにしましょう。