「到着する」という英語は arrive, get to, reach という単語で表現できます。
いずれも同じような意味ではありますが『ウィズダム英和・和英辞典』でニュアンスのちがいが解説されていたので紹介したいと思います。
「到着する」って英語でなんていう? | |
---|---|
arrive | 「到着する」の最も一般的な言い方 |
get to | arrive at よりも口語的 |
reach | やや堅い語 |
arrive → 「到着する」最も一般的な語
「到着する」と表現するとき、おそらく真っ先に浮かぶのが arrive だと思います。中学校でも最初のほうに習う英単語なので、馴染みがありますよね。
arrive という単語が単体(自動詞)で使われる場合は、場所を伴いません。
一方、場所を示す場合は【arrive + at, in, on + 場所】という前置詞とセットで使われます。
ここで迷ってしまうのが、【at, in, on】ってどう使い分けるの?ということです。
それぞれの違いは、以下のように整理することができます(『ウィズダム英和・和英辞典』より引用)。
- arrive + at, in, on のちがい
- arrive at … 狭い場所や単なる到達地点
- arrive in … 広い場所や滞在する場合
- arrive on … 日付や時刻とセットで使われる
【arrive at】駅、バス停、ビルなど特定の場所に使う
おそらく1番馴染みのある前置詞は arrive at ではないでしょうか。
at という前置詞は「特定の一箇所、一時点」という意味を含むので、arrive at という表現をするときには駅・バス停・ビルなどに着く場合を指します。
ちなみに、「家に着く」は 【arrive at home×】とは言いません。home は「家に」という副詞だからです。【arrive home】が正しい表現になります。
【arrive in】都市や国など広い場所に着くときに使う
続いて arrive in ですが、これは「広い場所」とセットで使われる組み合わせです。具体的には都市や国などを示すときに使われます。
【arrive on】日付や時刻や曜日に「着いた」と言いたいとき
続いて arrive on ですが、これは日付や時刻や曜日とセットで使われることの多い前置詞です。
We will arrive on Wednesday. 水曜日に着きます。
get to → arrive at より口語的。「努力」を含意
get to はおもに口語(会話)で使われる表現で、arrive at よりもくだけた言い方になります。
また、get to には「努力して着く」という意味・ニュアンスが含まれます。
単純に「着いた」というよりは、「到達した」と日本語でイメージしたほうがいいかもしれません。
ただし、get to は必ずしも「努力して到達した」というニュアンスになるとは限らず、「単純に着いた」と言いたいときにも使えます。
会話の中で「着いた」という表現をしたい場合、arrive だと前置詞の組み合わせを使い分ける必要がありますが、get to は狭い場所・広い場所を問わず使えるので便利です。
reach → やや堅い語。「苦労してやっと到達」を含意
reach は、やや堅い言葉で「苦労してやっと到達」という意味を含むことが多いです。一般的に reach は口語よりも文語(書き言葉)で使われるのが好まれます。
さきほど解説した get to も「努力して着く」というニュアンスを含むことがありますが、まさしく reach と get toは置き換え可能です。
ちなみに、reach には「差し出す」「手が届く」という意味もありますが、「着く」という意味での reach は他動詞だけなので、前置詞が付くことはありません(×reach at, reach in)。
「着く」はとりあえず get to でOK?
「到着する」って英語でなんていう? | |
---|---|
arrive | 「到着する」の最も一般的な言い方 |
get to | arrive at よりも口語的 |
reach | やや堅い語 |
「到着=arrive」で覚えている人は多いと思います。ただ、さきほど説明したとおり、arrive は場所にあわせて【at, in, on】を使い分けないといけないので、ちょっと厄介です。
そのため、会話で「着く」と言いたいときは、ひとまず get to を使ったほうが汎用性があって便利かもしれません。
また、get to や reach には「がんばって到達した」というニュアンスが含まれることがあるので、その意味を伝えたいときは、arrive ではなく get to や reach を使ったほうが想いが伝わりやすいでしょう。