英語のリスニングに力をいれて勉強をしているのですが、ネイティブが喋っている音声になると途端に聴き取れなくなります。
つまり、英語教材のキレイな音声だけではネイティブのリアルな英語を聴き取るのは難しいということです。
僕が英語を勉強しているのは「海外ドラマやスポーツ実況を英語で聴き取ること」が目的なので、なんとしてでもネイティブの音声が聴き取れるようになる教材が必要でした。
アレコレ探して試した結果、RedKiwi(レッドキウイ)という英語アプリが最高でした。実際に課金して2週間ほど使ってみたので、レビューしていきます。
Youtube動画でリアルな英語を学ぶ
RedKiwiをひとことで言うなら、Youtubeの動画を使ってリスニングを学べるアプリです。
実際にYoutubeにアップされている動画をアプリ内で観ながら、流れてくる音声を聞き取って入力します。いわゆる、Youtubeでディクテーション(書き取り)ができるアプリです。
RedKiwiで学べるコンテンツは「フレンズ」「ビッグバン・セオリー」といった名作ドラマもあれば、「ハリーポッター」「ジュマンジ」といった名作映画もあります。
さらに、BBCやCNNなどのニュース、TED、バラエティ、著名人インタビューなど幅広いジャンルを網羅。
ちなみに「Youtubeの著作権は大丈夫なの?」と気になるところですが、おそらくフェアユースに則っているので問題ないと思われます。
フェアユースとは、一定の条件を満たしていれば、著作権者から許可を得なくても、著作物を再利用できることを示した法原理です。(Google公式サイトより引用)
すべてのYoutube動画で勉強ができるわけではなく、RedKiwiの運営者(編集者)がピックアップした動画が視聴可能です。とはいえ、動画本数は数千本にのぼるので必ず興味がある動画が見つかるはず。少なくとも、僕は動画の内容にとても満足してます。
RedKiwiを使わなくてもYoutubeの動画だけで英語を学ぶことはできますが、Youtubeにディクテーション機能はありませんし、日本語での文法解説もありません。
そういった意味では、Youtubeを英語学習に活用したい人に最適化された理想のアプリといえるでしょう。
RedKiwiのアプリ画面と操作性
ここからは実際のアプリ画面(スマホ)を見ながら、どんなことができるのか操作性も含めて紹介していきます。
アプリのTOP画面はこちら。上部にコンテンツのジャンル分けがされていて、自分の興味があるジャンルを絞り込むことができますし、下にスクロールすればおすすめ動画や人気動画をチェックすることができます。
見たい動画をタップすると、その動画内で使われている単語を予習することができます。
動画をスタートさせると、画面中央部に単語がランダムで並んでいます。聞こえたきた音のとおりに並び替え(ディクテーション)をおこなうトレーニングが可能です。
コンテンツは1〜2行程度の短いクリップで区切られていて、それらを細かくディクテーションしていきます。
再生スピードを速く・遅く調整することもできますし、再生ボタンをタップすることなくエンドレスでリピートさせることもできます。
画面右下にはネイティブのフレーズ解説を見れるボタン(画像右下の青い吹き出し)があるので、わからない英語表現や単語があるときはタップしてみましょう。以下のような解説を読むことができます。
他のアプリにはない、RedKiwiのメリット
- RedKiwiのメリット
- ・動画で飽きずに英語が勉強できる
- ・ネイティブのリアルな発音、イントネーションが聴ける
- ・ディクテーションのおかげで、自分の弱点がよくわかる
- ・英文法や英語表現の解説がわかりやすい
- ・音声を繰り返し再生しやすい(操作性が◎)
動画で飽きずに英語が勉強できる
英語の勉強ってだいたい市販の本を買ってきて、無味乾燥なフィクションの会話文などで勉強することがほとんどですよね。
最初のうちはそれでもいいかもしれませんが、ある程度勉強を続けているとモチベーションが低下して飽きるタイミングがやってきます。理由はシンプルで「教材がつまらないから」です。
RedKiwiの最大の特徴は、動画で英語学習ができるという点です。つまり、自分の興味がある動画でなおかつリアルな英語を使って勉強を学ぶことができます。
さきほど説明したとおり、RedKiwiは映画、ドラマ、BBCやCNNなどのニュース、TED、コメディ、芸能人のインタビューなど多彩なジャンルの動画で英語学習ができます。
僕は英語のニュースが好きなのでCNNニュースを使うことが多いです。あとは好きなアーティストや俳優などのインタビュー、映画のワンシーンなどをよく使っています。
動画のジャンルは本当に豊富なので、きっと誰もが好みの教材を見つけられるはず。
ネイティブのリアルな音声が聴ける
英語学習における究極のゴールは「ネイティブ並みの英語力を習得すること」です。しかし、教材用に作られたキレイな英語だけでは実践で役立つ英語力は身につきません。
本来は「ネイティブの生音声で学べる教材」が理想ですが、ネイティブのリアルな音声で勉強できる英語教材は極めて数が少ないのが実情です。
RedKiwiの動画はネイティブのリアルな発音、イントネーションが聴けるので極めて実用的です。そのぶんスピードも速くて難易度も高いですが、非常にやりがいがあります。
「これをやり切れば本当に使える英語が身につくんだ」というRedKiwiへの信頼感はとても大きいです。
ディクテーションのおかげで、自分の弱点がよくわかる
英語のリスニングですぐに答え合わせをしてしまうクセがある人は多いと思いますが(僕もそうです)、実際のところ聴き取れない音声を何度も聞いて「自分はどの単語が聴き取れないのか?」という弱点をハッキリさせるべきです。
自分の弱点がわかれば、その弱点を潰すことに専念すればいいので、英語学習が効率化=短縮化できます。
RedKiwiはまずは音声を聞いて、それをもとにディクテーションをするので聴き取れない音声(弱点)が丸わかりです。
英文法や英語表現のネイティブ解説がわかりやすい
RedKiwiは学習者が疑問に感じる英文法や英語表現について、ネイティブによるフレーズ解説を用意してくれています。
ネイティブのガチな英語なので、一般的な参考書には載ってない表現やあまり馴染みのない英語が頻繁に出てきます。
たとえば、a blessing and a curse という表現に関しては、以下のような解説が載っています。
「a blessing and a curse」とは、いいこと(blessing)でもあり、悪いこと(curse)でもあるという意味です。いい面と悪い面を兼ね備えるものを表すときに使える表現です。
a blessing and a curseは、いかにもネイティブっぽい表現ですよね。映画やドラマなどで頻繁に使われる表現で、おそらく一般的な参考書や文法書では出てこない表現だと思われます。
人それぞれ英語レベルが異なるので一概には言えませんが、僕の英語レベルでは「まさにこの解説が知りたかった」というピンポイントなことが多いです。
一方で、すべての英単語や英語表現に対して解説があるわけではないので、「この英語の解説も知りたいな」と思うことも多々あります。
音声を繰り返し再生しやすい(操作性が◎)
英語のリスニングでは、聴き取れない単語や上手く発音できない表現があるときなど、特定の箇所を何度も繰り返し再生したいときがありますよね。
スマホの音楽再生アプリだと、スライダーを指で引っ張ったりする必要があるのでなかなか面倒です。
RedKiwiは1〜2行程度の短い英文で分かれているので、ボタンをタップするだけで音声の再生を簡単におこなえます。
細かいところですが、いかにストレスなく英語を勉強できるかが個人的にはかなり重要だと思っています。操作性の高さも、RedKiwiの魅力の一つです。
使ってわかった、RedKiwiの短所・欠点
RedKiwiにも欠点があります。僕が最も改善して欲しいと感じたポイントは、難易度の表記・基準です。
RedKiwiでは動画それぞれに【難しい】【中間】【易しい】という3段階のレベルが割り振られているのですが、この難易度があまりアテにならないことが多いです。
【易しい】レベルの動画でも難しいことがありますし、【難しい】という動画でも意外と簡単ということがあります。
また、欲をいえばレベルが5段階あると動画を選びやすいのにな、と思います。もう少しレベル分けを細かくして欲しいというのが個人的な要望です。
無料版と有料版の違いは?
RedKiwiの料金 | 通常会員 | 通常会員+AIコーチ |
---|---|---|
1ヶ月払い | 3,200円 | 3,500円 |
12ヶ月(年払い) | 733円 / 月(8,800円 / 年) | 1,000円 / 月(12,000円 / 年) |
※編集時点の料金。随時変更になる場合があります |
RedKiwiの料金プランは1ヶ月ごとの更新だと割高です。12ヶ月プランに加入すると、1ヶ月あたりの支払いが大幅に値引きされるので、個人的には12ヶ月プランをおすすめします。僕も12ヶ月プランに課金しました。
もちろん、RedKiwi を無料でも使うことができます。ただし、無料版は以下のような制限があるため、これらを解除するには有料版に課金が必要です。
- RedKiwi 無料版の制限
- ・1回に利用できるのは5分まで(1時間待てば、また5分間使える)
- ・ネイティブによるフレーズ解説が見られない
- ・一部のコンテンツは鍵付きで観られない
上記の制限をどう見るかによって課金するかどうかが決まってきます。
無料でも使えるにもかかわらず僕が有料版に課金した理由は、5分間では時間が到底足りなかったからです。
RedKiwiの仕様上、動画の再生ボタンを押した瞬間から時間のカウントがスタートします。動画を停止してもカウントは止まらないので、ネイティブの解説を読んだり、音声を繰り返し何度も聞いたりしているとどんどん時間は経過してしまいます。
結果的に課金したことで焦らず学習ができるので、じっくり動画と向き合うこともできるし、何度もシャドーイングやディクテーションができます。
ひとまず、RedKiwiは無料で使えるので、まずはお試しで使ってみて、そのあと課金するかどうか判断するのが賢明だと思います。