英語のリスニングやリーディング教材で困っている人は多いと思います。
僕は散々いろいろな本を試してきましたが、『多聴多読マガジン』が予想以上に良かったです。
今日は『多聴多読マガジン』の内容と、学習してみて実感した効果についてくわしく解説します。
本の内容がつまらないと、英語学習は続かない
僕の英語学習方法は基本的にリーディングとリスニングです。音声を聴いてリピーティングしたり、シャドーイングをしています。
英語のリーディングやリスニングは繰り返しの反復練習が非常に大事なので、何度も同じ内容を読むことになります。
そのため、何度も読んでいると確実に飽きてくるんですよね。「ああ、またこの文章をやるのか…」と。
僕と同じように、内容がつまらない会話文とかストーリーが続くと挫折する人も多いと思います。
英語が身につくかどうかは、英語学習をコツコツ続けられるかどうかにかかってくるので、自分が興味を持てる題材が書かれているかはリーディングやリスニングにおいては特に重要です。
興味が湧く題材なら、繰り返し読んでも飽きにくいので 比較的楽しく続けられます。また、英語学習のみならず、教養も身に付けることができるというメリットも。
このあと紹介する『多聴多読マガジン』は、 出てくる文章のバラエティーが豊富なので、 飽きずに勉強が続けられます。
時事ニュースや古典作品まで幅広い題材
さて、本題である「多聴多読マガジン」ですが、扱っている内容は非常に幅広いです。
たとえば2022年12月号は「【特集】朝から晩まで話し放題!ひとりごと英語トレーニング」という特集が組まれています。「英語を話せるようになりたいけど、周りに英会話ができる仲間がいない…」という人にとって、 独り言で英会話が鍛えられるというのは大きな助けになります。
また【100万語多読のための快読快聴フィットネス】と題して以下のような文章が収録されています。
- 1. Alligators & Frogs (ワニとカエルの生態)
- 2. Hercules (ギリシャ神話の英雄ヘラクレス)
- 3. UNSOLVED! Mysterious Places (世界のミステリースポット)
- 4. Marvel Doctor Strange (映画『ドクター・ストレンジ』をリーダー化)
こうしてみると、 文章のテーマがかなり多岐にわたることがわかります。 あまり興味がわかない文章であっても、読んでみると意外と面白いということがあるんですよね。「新しい興味との出会い」があるのも、「多聴多読マガジン」のメリットです。
1つの題材が短めなので、サクッと学習できる
どんなに興味がある題材でも、英語の長文が何ページも続くと心が折れます。
でも多聴多読マガジンは、テーマごとにページを細かく区切ってくれるので、精神的にかなり楽です。
「もうちょっと読みたかったな」と思うくらいが英語学習ではちょうどいいので、分量としては申し分ないバランスになっています。
『Englishジャーナル』 vs 『多聴多読マガジン』
類書として『Englishジャーナル』という雑誌もありますが、こちらは難易度が高いです。
レベルを比較すると、こんな感じでしょうか。
版元から公式なレベルも公開されていますが、僕は実際に読んで以下のように感じました。
- 『Englishジャーナル』 中級〜上級、TOEIC750点〜
- 『多聴多読マガジン』 初級〜中級、TOEIC400点〜
この2つの雑誌の決定的なちがいは、レベル別になっているかどうかです。
『Englishジャーナル』はレベル別に内容が分かれていはいますが、全体的にむずかしいです。読みやすい箇所は少ない。
『多聴多読マガジン』は明確にレベル別に分かれていて、最初はカンタン。読み進めると難易度が上がっていきます。
僕はTOEIC700点レベルですが、『Englishジャーナル』はむずかしく感じたので読むのを止めました。
2ヶ月に一回の発売がちょうどいいペース
『Englishジャーナル』は月刊誌ですが、『多聴多読マガジン』は奇数月発売なので2ヶ月に一回です。
個人的にはこのペースがちょうどいいと思っています。
『Englishジャーナル』を読んでいたときは、結局全部読み終わることができないまま最新号が発売されてしまうので、なんとなく消化不良だったんです。
でも、2ヶ月に一度というペースで発売する『多聴多読マガジン』は、だいたい読了したタイミングで最新号が出てくれるので、いい気分で買うことができます。
読み進めるのが早い人にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、2ヶ月に一回のペースが心地よく感じる人も多いのではないでしょうか。
多聴多読マガジンは、初心者〜中級者まで1冊で対応
さきほど紹介したように、『多聴多読マガジン』は1冊のなかでレベル別にステップアップしていく流れになっています。
ですから、最初のほうで「読める喜び」「聴き取れる喜び」が味わえるのは大きな意味があると思います。
難易度が低くても、「英語を理解できたという事実」がモチベーションにつながりますよね。
音声再生アプリを使えば、再生速度も自由自在
『多聴多読マガジン』はCDが付いているので、本の内容を音声で聴くこともできます。
僕は、リスニング音声はすべてスマホアプリを使って再生していますが、これがかなり良いんですよね。
『多聴多読マガジン』にはネイティブの早い話し言葉も含まれているので、なかなか聞き取るのがむずかしい箇所もあります。
そのとき、再生速度を遅くできれば、自分の英語力に合ったスピードで学習ができます。
扱い題材もおもしろくて、挫折なく読み進められる『多聴多読マガジン』は私の英語学習をおおいに支えてくれています。
多聴多読マガジンで実感した効果
多聴多読マガジンで学習を続けて実感した効果はいくつかありますが、
- ・ラジオでネイティブの音声が聴き取れるようになった
- ・英文で書かれたブログが読みやすくなった
というのが1番嬉しい効果でした。
J−WAVEやInterFMといったラジオ局が好きでよく聴くんですが、どちらの局もMCが英語が上手なハーフだったり、外国人アーティストが出演することも多いんですよね。
だから、アーティストのインタビューをMCが通訳するという流れが非常に多いわけです。
英語学習をしている身としては、通訳が訳す前に直接理解したいと考えます。
これが少しずつ叶ってきているのは多聴多読マガジンのおかげかなと思ってます。
あと、ネット記事とかも英文だと有益な情報が多いので、英語を読むスピードが上がったのも大きな成果だと思います。
単純に読み物としてもおもしろいので、多聴多読マガジンに迷っている人は一回手にしてみることをオススメします。
ちなみに、月刊誌では CNN English Express という選択肢もあります。くわしいレビューは下記の記事をどうぞ。