僕は大学時代の2年間、社会人の2年間、計4年間書店員として働いた経験があります。決して長くはありませんが、その経験から、
- 「でも本屋の仕事ってどこで募集をしてるの?」
- 「どんな仕事?」
- 「きつくない?」
といった疑問におこたえします。
書店・本屋でアルバイトの募集の探し方から、応募までの流れ、そして書店アルバイトの実態・仕事内容までを詳しくみていきましょう。
本屋アルバイトはキツイ?理想と現実
「自分の好きな本を仕入れて、並べたい!」「キレイなPOPを書いて、いろいろな人に本をオススメしたい!」
などなど、書店アルバイトには様々なイメージを抱かれていると思います。ただ実際のところ、アルバイトにこうした業務をさせてくれる本屋は少数派と言わざるを得ません。
本屋のアルバイトはレジ業務主体になるケースがほとんどです。
お店の体制や規模にもよりますが、お店によっては業務時間中ずっとレジ番、ということだってあるくらいです。ですから、アルバイトを始めて早々に理想と現実のギャップに悩まされすぐに辞めてしまう人が多いのも事実です。
本屋は厳しい経営状態が続いているので人員を削減しています。ですから、売り場で棚をつくったりするための人材量を確保できていません。
人を減らす⇒売り場が荒れる⇒本が売れなくなる⇒人を減らす⇒売り場が荒れる⇒本が売れなくなる…
といった、負のスパイラルが続いてしまうのです。
本屋によってはレジと売り場で交互にシフトが組まれる
レジ業務がほとんどというのは確かですが、お店によってはきちんと1日のシフト表が作られていることもあります。
1時間ごとにレジ⇔売り場がチェンジする、という仕組みで役割が決まっている場合にはモチベーションを高く保てるので気持ちよく仕事ができます。
僕がかつて勤めていた書店は2店舗ありますが、どちらのお店も1時間交代でレジ→売り場づくり(発注・返品)という感じで割り振られていました。
やりがいのある本屋・そうでない本屋の見分け方とは?
では、レジ業務ばかりのお店とそうでないお店をどのように見分ければいいのでしょうか?残念ながら、これに関しては絶対的な見分け方はありません。
ただ1つの指標として「大型書店のアルバイトはレジ専門が多い」という傾向があります。
僕の友人で、大学時代にジュンク堂池袋本店でアルバイトしていた人がいますが、勤務中はずっとレジ業務で売り場に出る時間はほとんどなかったそうです。
いまはどうなっているかわかりませんが、やはり「大型書店アルバイト=レジ専門」と考えるのが妥当だと思います。
長時間の本屋バイトは求められる人材
ただし、例外もあります。夕方からシフトに入るタイプのアルバイトだとレジ中心になりがちですが、8時間勤務のフルタイムであればレジ以外も任される可能性があるからです。
というのも、フルタイム勤務だと社員の人から頼りにされることが往々にしてあり、勤続年数が長いアルバイトは、社員よりもお店のことを知っているので重宝されたりします。
レジ業務主体というのは学生やパートなどの短時間勤務の場合に限ると考えてもいいかもしれません(特に、忙しい夕方以降の場合)。
とはいえ、当日の人員の関係で”レジばかりの日”になることもあります。僕はかつて、5時間ぶっ通しで本屋のレジに立ち続けたことがありまして、さすがに気が狂いそうでした(同僚で8時間ぶっ通しでレジをやらされている人もいたけど)。
大型書店よりも中型・小型の書店求人をさがそう
もし、あなたが書店・本屋でアルバイトをしたいと考えていて、本の売り場づくりもしてみたい場合はどうするのがベストでしょうか?答えはズバリ、大型書店は避けて、中小の書店のアルバイトを探しましょう。
小さい書店の場合は、わりと自由に働ける可能性が高いからです。
私は50坪の書店と1000坪超の大型書店の2店舗でアルバイトをした経験があります。やはり、お店の規模も違えば規律も違います。
50坪の書店のときはレジ時間であっても、お客さんが来なければレジを離れて売り場づくりをしたり、POPを書いたりしていました。
一方で1000坪超の書店でそうはいきません。そんな自由を許すとお店の規律が保てないからです。
以上の理由から、いろんな書店業務を経験したければ、中小規模の書店アルバイトを探すのがいいかもしれません(もちろん店舗によって例外もあります)。
売り場に書店員が多い本屋は良い本屋の可能性大?
従業員を増やして売り場の整理や発注業務を充実させたほうが、お店にとってもメリットがあります。つまり「売り場に書店員が多い本屋は良い本屋の可能性が高い」ということです。
なぜなら、売り場のメンテナンスや品出しに使える人数が多くなるので、必然的に魅力的な書店になるからです。
また、人数が多いということはレジ以外の時間が増える可能性も高くなります。シフトの融通が利くので、レジ⇔売り場というサイクルが実現しやすくなるでしょう。
働くモチベーションにも大きく関係してくるところですので、応募する前に何度かお店に足を運んで書店員の人数&売り場に出ている人の数をカウントしてみることをオススメします。
僕の体験としては、人員が少ないお店だとレジ時間が圧倒的に増えます。ずっとレジ時間は精神的にかなりキツイので、お店選びは重要です。
本屋のアルバイト募集ってどこで見つければいいの?
まずは何と言っても本屋バイトの求人を探す必要があります。書店・本屋のアルバイトとはいっても他のアルバイトと変わりはありません。
いわゆる求人サイトから探すのが最も手っ取り早く、効率的です。
下記ような求人サイトから、「書店・本屋」などで検索をかけることで求人情報が見つかる場合があります。無料で利用できるので、じっくりと本屋バイトの求人を探してみましょう。
求人サイト以外の方法としては、書店のホームページで直接求人を探しましょう。
本屋は厳しい経営環境にあるので、求人サイトは使わずに自社のホームページだけに採用情報を掲載することもあります。その場合は根気強く書店のホームページを探してアルバイト情報を探しましょう。
大手の本屋チェーンのほうが募集してる可能性が高いので、以下のような本屋をチェックしてみるのがおすすめです。
- 紀伊國屋書店
- 蔦屋書店
- くまざわ書店
- 三省堂書店
- 有隣堂
- 未来屋書店
まずは本屋アルバイトの求人をチェックすることから
ここまで、仕事内容を中心に書店・本屋のアルバイトについて紹介しました。
学生の場合、本屋でのアルバイト経験は将来的にきっと役立ちます。本屋ではたらいていたという経験は就活のときにもプラスにはたらきますし、色々な本にふれることで学べることもたくさんあるでしょう。
なにはともあれ、書店・本屋のアルバイトはレジ以外の業務も経験できるお店を探す!これに尽きます。
少しでも書店員としての仕事に興味があるなら、求人サイトに無料登録してみることをおすすめします。