英会話を学ぶ方法は非常にたくさんあります。
一方で、英語のライティング(英作文)となると、教材も少ないですし、ライティングの添削サービスも選択肢は多くありません。
「英語 ライティング」でネット検索すると、真っ先に出て来るのが【英文ライティング学習専門サイト idiy(アイディー)】です。
今回はidiyを30日間みっちり使って、プロの講師に添削してもらった感想をくわしくご紹介します。
自分の英語ライティングレベルがどれくらいなのか?がわかる
一応、アイディーについてざっくり説明しておきましょう。
実際に使ってみた感想やレビューは記事の中盤からになるので、気になる人はそこまで読み飛ばしてください。
アイディーは、自分で書いた英作文を、ネイティブの講師(あるいは日本人の講師)に添削してもらうサービスです。
あとでくわしく紹介しますが、完全オリジナルの英作文(英語日記)や課題に沿って英作文をしてみる、といった使い方ができます。題材のバリエーションは豊富です。
英会話の場合、その場でまちがいを訂正してもらうことができますよね。
でも、1人でやる英作文は添削してもらわないと正否の判断ができません。
だから、「自分の書いた英語の文章はどれくらい通用するのか?」をたしかめるために、アイディーが役に立つというわけです。
アイディーは割安な料金で、英作文を添削してもらえる
ライティングの添削にはどれくらいお金がかかるのか?長い英語学習を続けるにあたって、やはりコスト意識は高く持ちたいものです。
まず、アイディーの料金設定は以下のように2つの方法に分かれています。
使った分だけ「ポイント支払い」か、1回分の料金が安い「定額支払い」をお選びいただけます。
正直なところ、アイディーの料金設定はかなり細かく分かれていて、最初はかなりわかりづらいと思います。
その都度払う「ポイント払い」
英文の添削が必要なときにだけ料金が発生するのが「ポイント払い」です。
必要なとき、とは言うものの実際はポイントを前もって購入する必要があるので、まとまった料金は発生します。
「毎日やるわけじゃないから、必要なときだけ添削してほしい」という人はポイント払いのほうがいいでしょう。
1回分の料金が安い「定額支払い」
30日間、毎日1投稿(納品)が可能なのが「定額支払い」です。
「英作文を習慣にしたい」「毎日英語日記を書くから添削してほしい」という人は「定額支払い」がいいでしょう。
添削結果について講師の解説があると、当然ながら料金が高くなります。
とはいえ、英作文を添削してもらったあとに「なぜ、これがこの表現になるのか?」といった疑問が生じるはずです。解説なしだと、モヤモヤが残ります。
ですから、ちょっと高くても解説ありの「学べる定期券」のほうが学習効率は高いでしょう。
僕は学べる定期券(1日1回50単語まで)のコースを受講しています。
idiy(アイディー)講師の添削レベルは?本音を実例レビューします
どんなサービスも、高品質・低価格をアピールしますよね。
でも、実際のところやっぱり使ってみないと品質の良し悪しはわからないし、それが価格に見合っているのかもわかりません。
僕は英作文に力を入れたいと思っているので、アイディーの30日間の学べる定期券をフルに活用して、英作文の添削をしてもらいました。
結論からいうと、アイディーは「質が悪い講師も少なからずいるけど、おおむね丁寧でやさしい添削&解説をしてくれる講師が多い」という感想を持ちました。
良い講師の添削は丁寧で、やる気を上げてくれる
まずは僕がアイディー英文添削をしてもらって、「なんて良い先生なんだ!」と感動すら覚えた添削結果を紹介します。
このときの英作文テーマは「有名人と入れ替われるなら、誰と入れ替わりたいか?」というもので、僕は「マイケル・ジャクソンになってマディソン・スクエア・ガーデンでパフォーマンスしたい」という内容の英文を作りました。
添削結果を一部抜粋したものが以下になります。
【原文】I’d like to perform on stage in Madison Square Garden if I could.I would like to perform on stage at Madison Square Garden if it were possible.
【添削】I’d I would like to perform on stage in at Madison Square Garden if I could.it were possible.
良く出来ています。
・伝わりやすく、とても良い文です!素晴らしいです。
・in Madison Square Gardenでも伝わりますが、ピンポイントで場所を指定する場合はatがより自然です。
・if I couldでももちろんばっちりですが、添削文では別の表現方法としてif it were possibleと致しました。
wereになっているのは、1文目に出てきた「仮定法」のためですが、仮定法のif節の中ではbe動詞の過去形は基本的にwereを使います。ただし、近年はwasを使うネイティブもいらっしゃるようですので、生きた英語としてはwasを使っても伝わります(学校のテスト等ですと☓の可能性もあるのでご注意ください)。
・would like to はもともと仮定法由来の表現「(もし可能だったら)~が好きなのですが(=したいなあ)」ですので、このままで文法もばっちりです。
褒めるところは褒めてくれるので、やっぱり嬉しいし、気分が良いです(笑)
また、原文を生かした自然な言い回しも教えてくれるので、自分の持ってるライティングスキルを磨くことにもつながります。
添削の最後には、総括として先生からメッセージがあります。
はじめまして、今回添削を担当させていただきました、講師の◯◯と申します。
アイディーをご利用いただき、ありがとうございます。
マイケル・ジャクソンになってみたいとのこと、楽しく拝読させていただきました。
彼の心のうちも覗いてみたいとおっしゃるところに本当にお好きでいらっしゃる気持ちが見える、素敵な文章でした。
冒頭にも書かせていただきましが、シンブルで伝わりやすい文をよく書けていらっしゃいます。
今回は「現実には起こりえない話」=仮定法メインの内容だったので、文法的に難しい部分もあったかと思いますが、実際のコミュニケーションの場面でもよく使うものなので、是非いろんなパターンで練習してみてください。
◯◯さまの英語学習を応援しております。
添削結果に関しましてご質問等がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
良くない講師は解説が超少ない&メッセージもコピペという酷い仕事っぷり
一方で、アイディーには添削内容が必要最低限で、「事務的な仕事だなー」と思わされる残念な講師も存在します。
【原文】In the case of DM is put in a mail box, and you can’t choose a date of a delivery.
【添削】In the case of DM deliveries, letters or parcels will be posted in a mail box, and delivery slots cannot be selected.
英文にあやまりがありました。
・In the case ofの後に直接文章を続けることはできない(ofの後には名詞句が入ります)ので、In the case of DM deliveries(DM便の場合には)とすると良いでしょう。
・「郵便受けへの投函となり」の部分ですが、郵便受けに投函されるのは手紙や小包になりますので主語をletters or parcelsと補って考えてあげると良いでしょう。また、投函されるのはこれからのことなので未来形を用いると自然です。「投函する」はpostと言いますのでbe postedとします。
・「配達日時の指定はできません」は書いてくださったように主語をyouにしてももちろん文法的にはOKですが、delivery slots「配送日時」を主語にしてあげるとより説明文として自然な印象(やや固めの印象)の文章になります。
添削自体はしっかりやってくれるし、まあこれだけ見れば悪くないかもしれません。
でも、単語の説明も丁寧じゃないし、あんまり褒めてくれないのでモチベーションは上がりませんでした(苦笑)
さて、本題はここから。この先生が酷かったのが以下のコピペメッセージです。
◯◯様
こんにちは。担当させて頂きました講師の◯◯です。
この度はアイディーをご利用くださりありがとうございます。
たくさんの英文に触れ「この表現、いいな!」と思ったものをストックしておき、ご自身のライティングの中で使うようにしていくと書きたいスタイルにどんどん近づくことができるので、もしよければ試してみてくださいね。
添削結果に関しましてご質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。
◯◯様の英語学習を応援しております。引き続き頑張ってくださいね。
最初に紹介した先生のメッセージと比べると、個別の添削内容にまったく触れていないことがよくわかると思います。
どんな課題でも使いまわしができる、こんなコピペ丸出しのメッセージだったら、ないほうがマシです(笑)
なかにはこういう人も存在するので、アイディーの講師に当たりハズレがあるのは確かです。
添削までの日数(スピード)は講師によってバラつきがある
「英作文を書いたらスグに添削してもらいたい!」と誰もが考えると思います。
アイディーはどの講師を指名するかによって、添削(納品)までの日数にかなりバラつきがあります。
講師の選択画面には納品までの日数が表示されています。
講師によって36時間以内に添削結果をお届け、ということもあれば、5〜7日以内というケースもあります。
実際、僕が経験した限りでは遅くとも2〜3日で添削が返ってきました。ですから1週間も待たされることはほとんどないでしょう。
とはいえ、アイディーの添削スピードは講師によってバラつきがありますので、注意が必要です。
idiy(アイディー)を使えば、自分の英作レベルが客観的にわかる
英語ライティングの勉強をするうえで、アイディーは非常に貴重なサービスだと思います。
英会話の教材はたくさんあれど、英文添削のサービスは非常に少ないからです。
有名どころだと、アイディーのほかにフルーツフルイングリッシュなどもあります。知名度も高くて、安心して添削に出せるのはこの2社くらいでしょう。
僕が実際にアイディーで英文添削をしてもらった感想は「英語が書けると英会話にも良い効果が出る」ということでした。
書くことと話すことは、”英文を作る”という点では共通しています。ですから、英作文を学ぶことは、英会話にも良い影響が出るのです。
また、海外とつながる仕事をする人は、英文メールをする機会も多いでしょうから、そんなときもアイディーで勉強ができると思います。
ポイントでその都度使ってもいいし、定期券で毎日英作文をするのも良し。個人的には、このあたりの使い勝手の良さは高く評価したいです。
ライティングスキルと英会話スキルを上げたい人にとって、アイディーはおすすめできるサービスです。
【公式サイト】英語添削アイディー