英文法でわからないところが出てきたら、”English Grammar in Use”を参考にするようにしてます。
今回はUnit 68 で解説されている “- ing clauses”(ing節)を引用しつつ、ingをどうやって訳すか?について見ていきます。
文頭の ing はどうやって訳せばいいのか?
英語の勉強を進めていくと、少しずつ見慣れない英文に出くわすことが増えていきます。
その一つが、英文の先頭にある ing です。
結論からいうと、これは「理由・原因」を表します。
実際の例文を見ながら比較してみると、かなりラクに理解できると思います。
“English Grammar in Use”にある例文を見てみましょう。
- Feeling tired, I went to bed early.
- 疲れていたので、早めに寝た。
こうして日本語訳をつけてしまえばいたって単純なんですが、実際に長文の中で文頭の ing が出てきたら訳せないことも多いと思います。
ちなみに、上記の文を ing を使わずに表現すると以下のような文になります。
- I was feeling tired. So I went to bed early.
- 疲れていたので、早めに寝た。
比べるとわかりますが、ing 節を使わないと、文が2つになって冗長な感じがしますよね。
つまり、文頭の ing を使えるようになると、文を短くスッキリと表現することができるわけです。
これが、文頭に ing を持ってくる理由(メリット)となります。
「同時に起こること」も ing でスッキリ表現できる
ここまでは「文頭」にフォーカスして、ing の使い方・訳し方を説明してきました。
しかし、”English Grammar in Use”には ing が持つ他の意味についても解説されています。
それはズバリ「同時性」です。要するに、物事が同時に起こるときの表現になります。
これもまずは”English Grammar in Use”の例文を見ていただいたほうがわかりやすいはず。
- Kate is in the kitchen making coffee.
- = She is in the kitchen and she is making coffee.
- 彼女はキッチンでコーヒーを淹れている。
ここはわりと丁寧な説明が必要かと思います。というのも、1つめの文は making coffe の主語が省略されていて、パッと見ただけではわからないからです。
あらためて説明すると、「Kateはキッチンにいて、同時にコーヒーも淹れている」という意味を表しています。
初見で Kate is in the kitchen making coffee.という文を見たら「これは…?」となると思います。
ing を使うことで2つの物事を同時に表すことができる、ということを覚えておきましょう。
厄介に見える文頭の Having もスッキリわかる
ここまで、文頭のing が持つ「理由・原因」、文中で使われる「同時性」について説明してきました。
その応用編というわけではないんですが、”English Grammar in Use”には文頭の Having についても解説があります。
これは最初に説明した「理由・原因」で訳すとわかりやすいです。例文を見てみましょう。
- Having found a hotel, we looked for somewhere to have dinner.
- ホテルが見つかったので、私たちは夕食が食べられる場所をさがした。
文頭の Having found は「ホテルが見つかった(そして、現在に至る)」という訳し方をする現在完了形です。
「have + 過去分詞」の変形バージョンと考えるとわかりやすいかな。
一見するとわかりにくそうな文頭の Having も、時制がちがうだけというわけです。
ing の訳し方は「理由・原因」「同時性」でおぼえよう
あらためてまとめますと、文頭の ing は 「理由・原因」を表します(Feeling tired, I went to bed early.)
そして文中の ing は 2つの物事が同時に起こる状態を表します(Kate is in the kitchen making coffee.)。
ing というと、どうしても現在進行形で訳してしまいがちですが、現在進行系はあくまでも「be動詞 + ing 」のときだけです。
頭では理解できていても、パッと意味を理解するのはむずかしいものです。
“English Grammar in Use”には他の例文だけでなく、練習問題も豊富なのでぜひチェックしてみてください。