英語を勉強するにあたって「どんな教材を使うか?」というのは非常に重要です。
僕は長いことKindle端末(Kindle Oasis)を使って英語を勉強してきました。
実際に使ってみて感じた「良いところ・良くないところ」を整理しながら、Kindle端末がおすすめな人・向いてない人を検証していきたいと思います。
まずはKindleの専用端末が必要
当たり前の話ですが、Kindleを読むにはKindleの専用端末が必要です。もちろん、スマホのKindleアプリでも読めますが、今回のテーマはスマホアプリではなく”Kindle端末”ですので、それを念頭において話を進めていきます。
そもそも、Kindle端末とKindleアプリのちがいは何なのか?表で比較してみましょう。
Kindle端末 | Kindleアプリ | |
---|---|---|
端末 | Kindle Kindle Paperwhite Kindle Oasis | スマホ タブレット |
画面の色 | 白黒 | カラー |
操作性 | △ 画面の反応が遅い | ◯ 反応良し |
目への影響 | e-inkディスプレイで疲れにくい | 疲れやすい |
バッテリー持続 | 数週間 | 1〜2日 |
価格 | 6,980円〜 32,980円 | 端末による |
英語学習において何を重要視するかによって、Kindle端末とKindleアプリを使い分けることになると思います。
Kindle端末には「目に優しい」「軽量」「バッテリー持ちが良い」といった特徴があるので、そこに惹かれる人にとっては最適なデバイスになるでしょう。
一方で、Kindle端末は「画面サイズが小さい(大型タブレット端末と比較して)」「画面の反応が悪い(ページ送りが遅い)」「容量が少ない」といったデメリットもあります。
これらを比較したうえで「自分の英語学習は、なにを優先すべきだろう?」と考えるところから始めるのがおすすめです。
端末を使い分けると、英語学習がはかどる
僕の場合でいうと、Kindle端末(Kindle Oasis)を使っていて、同時にスマホとタブレットのKindleアプリも使っています。いわば「全使い」という感じ。
なんで全部使っているかというと、英語学習のシチュエーションによって端末を使い分けているからです。
たとえば、Kindle Oasis は自宅や外出先でじっくりと洋書を読むときに使っています。紙のように目に優しいので長時間読んでいても目が疲れにくいです。
スマホのKindleアプリは、ちょっとしたスキマ時間に英語の参考書を読んだり、洋書を読むときに使います。スキマ時間というのは「電車を待つ5分間」や「カップラーメンを待つ3分間」などです。
タブレットのKindleアプリは、自宅で英語の音読やシャドーイングをするときに使っています。iPad Pro の11インチを使っているのですが、画面が大きいので勉強しやすいです。
という感じで、シチュエーションで端末を使い分けると、より効率的な英語学習が可能になります。
ほとんどの人がスマホを持っていると思いますから、Kindle端末だけ購入して「スマホとKindle端末の両使い」からはじめて見るのが良いと思います。
Kindle端末は購入が必要ですが、Kindleアプリは無料なので、いま持っているスマホですぐに使い始めることができます。
Kindle端末を購入するメリット
僕はKindle Paperwhiteを初めて購入してから4年間ほど使い続け、そのあとKindle Oasis に買い替えた人間です。いってみれば、Kindle端末に魅力されている一人だと思います。
僕がKindle端末に対して好感を持っているポイントは以下のとおりです。
- Kindle端末のメリット
- ・目に優しい(眼精疲労を軽減する)
- ・軽量で省スペース(デスクが広く使える)
- ・英語の辞書がすぐ引ける
- ・簡単に線が引ける(ハイライト機能)
- ・マイノート機能で学習の振り返りが容易
目に優しい(眼精疲労を軽減する)
目の疲れ方には個人差があると思いますが、僕はiPhoneやiPadで長時間英語を読み続けていると目が疲れてしまいます。
しかし、Kindle端末は e-ink ディスプレイ採用で紙の読み心地に近いので、目がほとんど疲れません。
英語学習において目の健康は最優先されるべきだと思うので、目をいたわりたい人はKindle端末を使うことをおすすめします。
軽量で省スペース(デスクが広く使える)
僕は自宅のデスクで英語を勉強することが多いのですが、英語の本を読むときにデスクの上が散らかるのがあまり好きではありません。
洋書や参考書や問題集をデスクのうえに広げると、それだけで気が散ってしまい、集中力を妨げることにもつながります。
Kindle端末であれば、小さい筐体にすべてのデータが入っているので、デスクのうえで非常に広く使えるようになります。
デスクのうえにムダなものを置かないことで、気分よく英語学習に集中ができます。
英語の辞書がすぐ引ける
英語学習において、わからない英単語をスムーズに調べられるかどうかは非常に重要です。
わからない英単語が出てきたときに、辞書が引きにくいと「調べるの面倒だからいいや」とか「後回しにしよう」といって調べるのを忘れたりします。
なにより、辞書を引く作業ってそもそも面倒なので、英語学習においてはそれなりにストレスがかかります。
特に、英語の長文や洋書を読んでいるときは顕著で、わからない英単語が出てきたときに読むのを中断して辞書を引くのってかなり気が重いですよね。
しかし、Kindle端末であればその面倒な作業からも開放されます。辞書が内蔵されており、わからない英単語を長押しするだけで、画面に辞書が表示されるので、意味がすぐに確認できます。
わざわざ辞書を別に用意する必要もないし、辞書を引くアクションも最小限で済みます。
さらに、辞書の性能もまあまあ良いので、Kindleの内蔵辞書だけで解決することも多いです。
簡単に線が引ける(ハイライト機能)
英語学習をするときに、自分が苦手や英文や単語に線を引くことってありますよね。
Kindle端末でも、ハイライト機能を使えば自分の気になるところに線を引くことができます。
線を引きたい英文や単語をなぞるだけで、簡単に線が引けるので、ペンなどの文房具は不要です。
さらに、ハイライトを引いた箇所はすべて「マイノート」という自分だけのノートに自動で集約されます。
あとで学習を振り返るときに、どこが苦手だったか、どこがわからなかったのかを瞬時にチェックできます。
Kindle端末を使うことで、効率的に復習がおこなえるというわけです。
Kindle端末のメインは英文リーディング
Kindle端末を使って英語学習をおこなう場合、あらゆるジャンル・テーマの勉強ができます。
僕はこれまでKindleの本をたくさん読んできましたが、英語学習に関してはひととおりKindleで勉強しました。
- Kindleで学べる英語のジャンル
- ・英会話
- ・リスニング
- ・スピーキング
- ・ライティング、英作文
- ・リーディング
- ・英文法
- ・英検、TOEIC対策
Kindleにはあらゆるジャンルの本が揃っていますが、英語学習も例外ではありません。
英会話の本もあるし、英文法の本もありますから困ることはないでしょう。
ただし、一点で注意があります。それは、Kindle端末で英語学習をするなら「文字中心でリフロー型レイアウト」のKindle本を選ぶべきということです。
ここはかなり重要なポイントなのですが、Kindleの電子書籍には「リフロー型」と「固定型」という2つのレイアウトがあります。
- リフロー型
- → 端末の画面サイズに合わせて、文字の大きさやレイアウトを変えられる
- 固定型
- → 紙の本のレイアウトをそのまま電子化したもの。文字サイズは変えられない
英語の参考書や洋書には図やイラストなどのビジュアル中心のものもありますが、そういった本はほとんどが固定型レイアウトです。
固定型だと文字サイズが変更できないので、Kindle端末の小さな画面だと読みづらさを感じます。
一方、文字が中心のKindle本は、文字サイズが変更できるリフロー型が多いので、Kindle端末で読むときに読みやすいです。
読もうとしているKindle本がリフロー型なのか固定型なのかは、商品詳細ページに書いてあります。
あるいは、Kindleはすべての本で無料サンプルが試せるので、ひとまずサンプルを端末にダウンロードしてみてチェックしてみるのが良いと思います。
「せっかく買ったのに固定型レイアウトで読みづらかった…」ということがないよう、購入前に必ずレイアウトは確認するようにしましょう。
Kindleの読み放題サービスで英語教材を読み漁る
KindleにはKindle Unlimitedという本の読み放題サービスがあるのですが、その中には英語の参考書も含まれます。
つまり、英会話や英文法、英単語帳などのあらゆる英語教材が読み漁れるということです。
僕はKindle Unlimitedを使いはじめて4年以上が経ちますが、累計で50冊以上は英語の本を読んできました。
さらに英語教材だけでなく洋書も読み放題の対象なので、英語学習に関しては全方位的に対応しています。
わりと本気でおすすめしたいサービスなので、Kindle端末で英語学習をしようと思っている人はぜひKindle Unlimitedを試してみてほしいです。
目の疲れがない人は、断然 iPad がおすすめ
最初にもちらっと説明しましたが、僕はKindle端末とiPhone・iPadをフル活用して英語学習しています。
Kindle端末はたしかに良いところもありますが、本音をいえば iPad のKindleアプリにすべてを集約したいと思っています。
Kindle端末よりもiPadのほうが操作性も高く、画面も大きい上にディスプレイがきれいです。
にもかかわらず、僕がKindle端末を併用しているのは、目が疲れてしまうから。
つまり、裏を返せば「iPad(タブレット)を長時間使っても目が疲れないよ」という人は、Kindle端末よりもタブレット端末でKindleアプリを使ったほうが良いと思います。
「眼精疲労がなければiPadに一本化できたのに…」というのが、僕の正直な気持ちです。
Kindle端末を使った英語学習がおすすめの人
- Kindle端末 × 英語学習がおすすめな人
- ・軽量、省スペースで英語学習をしたい
- ・目に優しい端末で勉強したい
- ・辞書をすぐに引きたい
- ・バッテリーが持続する端末がいい