読書は生活リズムに合わせて読む時間帯を決めればOKです。
とはいえ、せっかく読むからには読書効果が高まるタイミングで読みたいですよね。
朝の読書・夜の読書、それぞれを比較し、メリットとデメリットについて考えてみましょう。
【結論】生活リズムに合わせて読む時間帯を決めればOK
最初に結論からお伝えすると、読書をする時間帯は朝でも夜でもOKです。
朝に本を読むメリットもありますし、夜に本を読むメリットもあります。
朝も夜もそれぞれに良し悪しがありますから、「絶対に朝読まないと!」という感じでガチガチに縛らないほうが良いです。
変に時間帯にこだわりすぎると読書がツラくなってしまいます。
あくまでも、「自分の生活リズムに合わせて読書を取り入れる」という意識を持ったほうが、読書を無理なく生活に取り入れられます。
【朝読書】最大のメリットはモチベーションUP
さて、まず最初は朝に読書をするメリットを見ていきましょう。
- ① 本を読んでモチベーションを高められる
- ② 朝は集中力が高い
- ③ 朝のスキマ時間を有効に使える
① 本を読んでモチベーションを高められる
朝読書をする最大のメリットは、モチベーションのUPにあります。
これはビジネス書などを読むときに顕著なんですが、朝から意識を高めるコンテンツに触れることで「よっしゃ、朝からやったります!」的なテンションを生み出すことができます。
また、実用書や小説などを朝に読むことで、そこで得た話題や知見を、新鮮な状態で会話のネタにすることが可能です。
僕が営業の仕事をやっていたころは、毎朝モチベーションを上げるために読書をしてました。
まあそれが通用しないくらいシンドイときもあったんですが(笑)、「本を読めば解決できそう」という意識が持てるだけで、どこか救われた気持ちになるものです。
② 朝は集中力が高い
よく言われる話ですが、朝は頭が冴えてスッキリしているので、作業がはかどります。
たしかに、朝って気分が良い日が多くて、余計な雑念が入らないから作業に集中しやすいんですよね。
読書に集中力は不可欠ですから、仕事で疲れ切った夜よりも、シャッキリしている朝のほうが読書には向いています。
集中力が高いときに読書をしたほうが、読書効果も当然高まります。
ただ、「朝の時間帯だと眠くてボーッとしちゃう」という人も多いと思いますので、そういうときは無理に読まなくてOKです。
③ 朝のスキマ時間を有効に使える
朝の通勤・通学時間を読書に充てることで、スキマ時間を上手に活用できます。これは夜の読書にはないメリットです。
電車の中で読むのは王道ですが、電車を待つ駅のホームでも読むのがおすすめ。
僕は朝の通勤電車で本を読む習慣をつけるために、改札を抜けた瞬間にカバンから本を取り出すクセをつけていました。
なぜなら、手に本を持っておかないと無意識でスマホを開いてしまうからです。
たった5分など、細かいスキマ時間でもかまいませんから、まずは手に持つスマホを本に入れ替えるところから始めてみてください。
【朝読書】最大の難点は時間と集中力の確保
朝読書は良いことづくめにも思えますが、弱点というか難点もあります。
それは、「時間が確保できない」「眠くて集中できない」というデメリットがあるからです。
朝の通勤が電車ではなく車や徒歩の場合、スキマ時間が発生しにくいので読書の時間を確保するのはむずかしいでしょう。
また、「朝は眠くて無理」「電車の中で寝てしまう」というパターンの人も、朝に読書するのはむずかしいはず。
こういった理由から、すべての人に朝の読書を推奨することはできないというわけです。
【夜読書】最大のメリットは寝落ちできること
次は夜に読書をするメリットについて見ていきましょう。
- ① 夜、寝る前に読書ができる(寝落ち最高)
- ② 自宅でゆっくり読書ができる(早く帰れれば)
- ③ いろんな本をつまみ読みできる
- ④ 寝る前に読書をすると記憶に定着しやすい
① 夜、寝る前に読書ができる(寝落ち最高)
夜に本を読む最大のメリットは、就寝前に読書ができるということです。
ベッドに入った状態で読む本は思いのほか快適で、そのまま寝落ちしてしまうこともしばしば。
本を読みながら寝落ちする気持ちよさは、他には代えられません。
ただ、照明や寝具によっては寝る前の読書がむずかしい場合がありますから、向かない人もいるでしょう。
また、暗い場所で本を読むのは視力低下を引き起こす恐れもあるので、手放しで推奨できるものではありません。
② 自宅でゆっくり読書ができる
「電車やカフェだと人目が気になってゆっくり読書できない」という人も多いと思います。僕もわりとそっち派です。
でも、自宅なら誰にも邪魔されずにゆっくりと読書をすることができます(家族に干渉されなければ)。
仕事で帰りが遅い人にはむずかしい方法ではありますが、自宅の好きな場所で読書をすると集中力も高まりますし、読書の効果もUP。さらにはストレス解消にもつながります。
③ いろんな本をつまみ読みできる
このメリットはわりと小さいんですが、自宅であればいろんな本を読むことができます。
外出先だと基本的に1冊しか本を持ってないはずなので、その1冊に飽きてしまえばどうしようもありません。
ただ、自宅であれば飽きたら他の本に切り替えることができるため、つまみ読みが容易です。
読書に飽きやすい人こそ複数冊の本を読んだほうがいいので、夜の読書のほうが向いているかもしれません。
④ 寝る前に本を読むと記憶に定着しやすい
せっかく本を読むなら記憶に長く残しておきたいですよね。すぐに忘れてしまっては読んだ意味がないですから。
読書に限りませんが、人は寝る前に覚えたことを睡眠によって定着させていると言われています。
寝る前に勉強すると、勉強したことが頭に残りやすいといわれます。寝ている間には新しいインプットがなされないので、「記憶の衝突」が起こらず、頭の中の整理が進むからです。(『読んだら忘れない記憶術』より)
読んでもすぐに忘れちゃう!という人は、朝よりも夜、しかも寝る前に読んだほうが記憶しやすいというわけです。
ただし、ハラハラするようなホラー本など、ジャンルによっては睡眠を妨げる可能性がありますから、読む本は慎重に選んだほうがいいでしょう。
【夜読書】最大の難点は「疲れ果てて無理」
夜に本を読むうえで最大の難関が、「疲れちゃって読書どころじゃない」という状態に陥ることです。
1日仕事を終えてクタクタになってしまうと、読書をしようというモチベーションになりづらいですよね。
日によって仕事量は違うはずなので本が読める日もあるかもしれませんが、読める日と読めない日がハッキリしないと読書を習慣化するのは難しいです。
ですから、安定的に読書を継続したいのであれば、夜時間の自分に”期待”せず、朝の読書に絞ったほうが良いでしょう。
朝も夜も、関係なく読書をできるのが理想
こう言ってしまうと身も蓋もないんですが、僕は朝も夜も関係なく読書をするのが1番だと思っています。
つまり、朝とか夜とか時間帯とかにこだわりすぎないほうが良いということです。
時間帯を決めてしまうと「読みたい気分」じゃないときツラいじゃないですか。だから、気が向いたときにいつでも読める状態をつくっておくのがおすすめです。
そのためには、本を常に手元に複数冊置いておくこと。生活範囲にいろいろな本を置いておくことで、目についたときサッと本を手に取ることができます。
- 【本を置くべき場所】
- ・仕事場のデスク
- ・自宅のトイレ
- ・カバン(仕事用もプライベート用も)
- ・リビングのソファ
- ・寝室のベッド
- …etc
実際、僕はリビングにも本を置いてありますし、仕事用のデスクにも本を置いてあります。
こうすることで、ふとしたときに本が目に入り「あ、本読もうかな」という気持ちにさせてくれます。
時間帯を決めて読書を習慣化する方法もありますが、こんな感じで本を散在させておいて時間に縛られることなく習慣化する方法もあるというわけです。
本を散在させておくのは少しばかりお金がかかりますが、意志力に頼る必要がないので手軽に始められますよ。
聴き放題・読み放題を徹底活用する
そしてもう一つ有効なのが、Kindleアプリなどをスマホに入れておいて、いつでも読めるようにしておくことです。
僕はiPhoneにKindleアプリを入れていて、小説・実用書・マンガ・雑誌などあらゆるジャンルの本をダウンロードしています。
そのおかげで、少しでもヒマになったらスマホを取り出して読書できるので習慣化しやすいです(コンビニのレジ待ちのときに本を読むことも)。
電子書籍に抵抗がない人は、ぜひKindleを活用してみてください。
また、Amazonの本の聴き放題サービスAudibleを使えば本を読むのではなく、聴くこともできます。流し聴きで読書ができるので、こちらも習慣化しやすいです。