以前まで電子書籍を嫌っていた僕も、いまではKindleなしでは生きられない人間になりました。
Kindleで本を読む生活は、かれこれ5年以上続いています(紙の本も読んでいるけど)。
というわけで今回はKindle好きの僕が、あらためてKindleの長所と短所を取り上げつつ、Kindle活用術を紹介したいと思います。
KindleはAmazonの電子書籍
知らない人のために、あらためてKindleについて説明しておきたいと思います。すでに知っているよ、という人は読み飛ばしてください。
KindleはAmazonの電子書籍の総称です。Amazonで買い物をするときと同じように、Kindleストアで電子書籍を買うことができます。
Kindleで本を読む方法はいくつかありますが、僕が使っているのは以下の2つです。
- ・Kindleアプリ(スマホやタブレット)
- ・Kindle専用端末(Kindle Paperwhite)
Kindleストアで買った本をアプリや専用端末にダウンロードすることで読めるようになります。
Amazonアカウントに紐付いている端末には自動的に登録される仕組みになっているので、「スマホに買った本を登録して、それとは別に専用端末にも登録して…」みたいな面倒な作業は一切ありません。
Kindleで本を読む場合、基本的には「アプリ」or「専用端末」のどちらか(あるいは両方)を使って読むことになります。
僕のようにKindleが日常生活に溶け込んでいる人は、アプリと専用端末を生活のシーンに合わせて使い分けるとさらに利便性が向上します。
とはいえ、スマホさえあればスグにKindleを読み始めることができるので、電子書籍のハードルは非常に低いです。
Kindleのどこがいいのか?メリットを語る
僕が思うKindleのメリットは以下の6つです。
- Kindleのメリット
- ① 本を読む時間と場所を選ばない
- ② Amazonで日用品を買うのと同じ感覚で電子書籍が買える
- ③ 試し読みが気軽にできる
- ④ 紙の本を買うより安い
- ⑤ ポイント還元率がすごい
- ⑥ ハイライト機能で線引きやメモが簡単に残せる
① 本を読む時間と場所を選ばない
これはKindleに限らず電子書籍全般に言えることですが、どこでも好きな場所で本を読めるのが非常に素晴らしいです。
スマホにKindleアプリさえ入れておけばいつでもどこでも本が読めてしまいます。しかも持ち歩くのはスマホだけ。重たい文庫本を持ち歩くことなく、好きなだけ読書ができます。
KindleはAmazonアカウントと紐付いているので、Amazonで買った本は自動的に登録済みの端末に配信されます。
なので、スマホだけではなくタブレットやKindle端末などでもスムーズに電子書籍を読むことができます。
さらに、登録してある端末はすべて同期されるので、読んだページ数が引き継がれます。
たとえば電車に乗りながらスマホで15ページまで読んで駅に着いたので中断。帰宅後にタブレットで同じ本を開くと「15ページまで読んでいます。このページから再開しますか?」という確認画面が出てくるという流れです。
この同期機能のおかげで、自分の読みたい場所に合わせて自由に端末を選べるというメリットを享受できます。
② Amazonで日用品を買うのと同じ感覚で電子書籍が買える
他の電子書籍ストアは、電子書籍(+紙の本)だけを扱うことがほとんどなので、電子書籍を買うためには電子書籍ストアのサイトに訪問しなければいけません。本を買うために本屋さんに行くのと同じ感覚ですね。
一方、Amazonはすべての商品をひとつのサイト上で購入できるというメリットがあります。電子書籍や紙の本はもちろん、家具や家電、さらには宝石まであらゆる商品が揃っています。
僕はほぼ毎日Amazonで買い物をするくらいのヘビーユーザーなので、日用品などを買うついで電子書籍を買うことができて非常に重宝しています。
イメージとしては、コンビニで売ってる本がもっと拡充された感じですかね。コンビニでお菓子やパンを買うついでに、本が買える感覚。もちろん、Amazonのほうが商品数が桁違いに多いですが。
③ 試し読みが気軽にできる(専用アプリ不要)
「電子書籍は中身が確認できないから心配」というイメージがあるかもしれませんが、そのデメリットはほとんど解消されています。
なぜなら、現在の電子書籍ストアの多くが試し読みに対応しているからです。
電子書籍のタイトルによっては「こんなにたくさん試し読みできちゃうの?」というくらい、多くのページ数が公開されていることがあります。
僕も電子書籍を買うときは必ず「まえがき」と「目次」は読むようにしていて、本選びの失敗率を下げることに成功しています。
Kindleの試し読みが特に優れているのは、その気軽さです。スマホでもパソコンでも、ブラウザさえあればいつでも試し読みができます。
一方、楽天の電子書籍「kobo」は専用アプリがないと立ち読みができません。これは、これからkoboを試そうと思っている人にとっては大きなハードルになるでしょう。
細かい差のようにも見えますが、「初めての人でも電子書籍を気軽に試せる」という点においてはKindleが圧倒的に優位だと思います。
④ 紙の本を買うより安い
電子書籍は紙の本のように実物を手に入れることができないので、割高に感じる人もいるかもしれません。
ただ、Kindleの電子書籍は紙の本よりも価格が安く設定されていることが多く、作品によっては紙の本の半額以下で買えることもあります。
AmazonではKindle版と単行本の価格が両方表示されるので、比較がかんたんにできます。
僕もKindleで本を買うか、紙の本を買うか迷うことが多々ありますが、Amazonの画面に表示された価格を見て決めることが多いです。
定期的にKindle本のセールも開催されており、紙の本よりもかなり安く買うことができます。
また、KindleにはKindle Unlimitedという読み放題サービスがあります。対象の電子書籍が500万冊以上も読み放題で、料金は980円。
書籍だけでなく、マンガや雑誌も読み放題の対象なのでかなりお得です。30日間は無料でお試しができるので、初めての人もぜひ使ってみてください。
⑤ ポイント還元率がすごい
最近は多くの本屋でポイントカードが導入されていますよね。
紀伊國屋書店やくまざわ書店は相変わらずお店独自のポイントカードですが、ジュンク堂書店や丸善はPontaやdカードが使えるようになったので、非常にポイントが貯めやすくなりました。
ただ、ほとんどはポイント還元率が1%です。つまり、還元率が高くありません。
一方のAmazonだと紙の本の多くが3%以上のポイントが付くほか、キャンペーンで20%ものポイントが付くことがあります。
これは電子書籍も例外ではなく、Kindleで本を買うことでポイントが貯めやすいことは間違いありません。
1冊だけだとたいしたことないように見えますが、大量の本を買う僕にとって、日々貯まり続けるポイントは新しい本を買う貴重な原資になるのです。
⑥ ハイライト機能が便利。線引きやメモが簡単に残せる
Kindleを読んでいて気になった箇所には線を引いたり、メモを残しておくことができます。
線を引いたページは「マイノート」にすべて集約されます。あとで見返したときに、「自分はどこが重要だと思ったか?」というのが一目瞭然です。
また、メモを残しておくこともできるので、読んだときに自分が感じたこともあとで簡単に振り返ることができます。
Kindleで本を読むデメリット
- Kindleのデメリット
- ① 本によってはスマホだと読みづらい
- ② 飛ばし読みがしづらい
- ③ 割高に感じる(人もいると思う)
① 本によってはスマホだと読みづらい
僕はスマホとタブレットでKindleを読むことが多いんですが、本によってはスマホだと読みづらいことがあります。
そもそも、電子書籍には「固定レイアウト型」と「リフロー型」の2種類があります。
- 【固定レイアウト型】
- 紙の本のレイアウトをそのまま電子書籍にしたもの
- 【リフロー型】
- 画面サイズに合わせて、文字の大きさなどが自動調整されるもの
固定レイアウト型かリフロー型かは、本によって異なります。
小説などの文字中心の本はリフロー型が多いですが、図やイラストが多い解説本などは固定レイアウト型が採用されることが多いです。マンガや雑誌も固定レイアウト型です。
リフロー型は特に問題ないんですが、固定型レイアウトをスマホなどの小さい画面で見るのは少々ツラいですね。
たとえば僕は『キングダム』のマンガなどもスマホでよく読んでいますが、縮小・拡大をしないと文字が小さいのでちょっと手間です。
ただ、スマホで1台で100冊以上の本が持ち歩ける利便性を考えると、読みづらいというデメリットは僕の中ではほとんど気になりません。
② 飛ばし読みがしづらい
僕はビジネス書や歴史の本を読むことが多いのですが、読むときは必要なページだけを読むようにしています。そのほうが速く読めるし、いろんな本を読む時間が生まれるからです。
そのときに欠かせないのが速くページをめくることなんですが、電子書籍だとページをめくる(送る)スピードが遅いので速く読むのにはちょっと不便です。
これはKindleに限らず、すべての電子書籍に言えることですが、特にKindle Paperwhiteはページ送りが遅いのでちょっとストレスを感じます(E-Inkディスプレイなので仕方ないのですが)。
③ 割高に感じる(人もいると思う)
さきほどもちょっと触れましたが、Kindleの電子書籍を割高に感じる人はいると思います。
紙の本であれば手元に残りますが、電子書籍はあくまでもデータですからね。
ただ、最近は電子書籍の値段がかなり下がってきているので、割高感はかなり薄れていると思います。
あと、Kindleは定期的にセールをやっていて、通常の価格よりもかなり安く本を買えます。
僕はセール期間を狙って『クレヨンしんちゃん』を全巻まとめ買いしましたが、かなりお得に買うことができました。
僕はKindleをこんな風に活用してます
ここからは余談として、僕のKindleの使い方をちょっとだけ紹介したいと思います。
僕は4つの端末を使って、Kindleで電子書籍を読んでいます。その使い分けは以下のとおりです。
- 【iPhoneのKindleアプリ】
- ・ちょっとしたスキマ時間にマンガや小説を読む
- ▷ 手軽にサクッと読書したいときに使う
- 【iPadのKindleアプリ】
- ・雑誌を読んだり、書評記事用にガッツリ読書をする
- ▷ 画面が大きくて読みやすいので、わりと本気の読書で使う
- 【Kindle Paperwhite】
- ・電車での長時間移動でマンガや小説を読む
- ▷ 画面が大きいわりに軽量なので、持ち運びもしやすい
- 【MacBook ProのKindleアプリ】
- ・プログラミングの学習で使う
- ▷ プログラムを打ちながら、コンピュータ書を参照するときに使う
という感じで、シチュエーションに合わせて使い分けています。
特に多く使っているのはiPhoneとiPadです。特にiPadは画面も大きいので電子書籍にメモを取りながら読むのに役立ってます。
Amazonユーザーなら、Kindleが絶対おすすめ
Kindleで本を読むメリット・デメリットを解説してきましたが、「こんな人にKindleはおすすめ」というポイントをまとめておきたいと思います。
以下の条件にひとつでも当てはまるなら、Kindleを使って損はありません。
- ・自宅にいながら、すぐに本を読みたい人
- ・時間と場所を選ばず、どこでも本を読みたい人
- ・紙の本よりも、安くお得に読書がしたい人
- ・試し読みをして、本選びの失敗を減らしたい人
- ・電子書籍を買ってポイントを貯めたい人
- ・Amazonで買い物をすることが多い人
Kindleで読書を始めるなら、まずはいま持っているスマホにKindleアプリをダウンロードするところから始めましょう。
もっと大きな画面で読みたいということであれば、以下のような専用端末を買うのもおすすめです。
僕はKindle Paperwhiteを持っていますが、電車での長距離移動のときには必ず持参しています。
バッテリー持ちも非常に良く、2週間以上は充電なしでもバッテリーが持続します。
Kindleは目が疲れにくいディスプレイを採用しているので、紙と同じような感覚で読書ができるのも良いですね。
Kindleはいろいろな端末で読むことができますから、まずはお手持ちのスマホやタブレットでKindle生活をスタートさせてみてください。
個人的には、30日間無料でお試しができる読み放題「Kindle Unlimited」をおすすめしたいです。500万冊以上の電子書籍が自由に好きなだけ読めちゃいます。