初心者向けのOxford Bookworms で洋書多読をするようになってから、ふだんは絶対に読まないような児童書の名作をどんどん読めています。
大人になると、どうしてもビジネス書とか実用書を読みがちなんですよね。
そういった意味では、ふだん得られないエッセンスみたいなものに触れられるのが、洋書多読の魅力なのかもしれません。
さて、今日ご紹介するのは”A Little Princess”という作品。日本では「小公女セーラ」という邦訳タイトルが付いています。あらすじと、実際に読んだ感想をご紹介します。
”A Little Princess”のあらすじ【※ネタバレあり】
インドで生まれた主人公の少女Sara(セーラ)は、裕福でやさしい父親のもとに育ちます。
イギリスの学校に寄宿することになり、お父さんのことが大好きなSaraは「一緒に来てほしい」とお願いしますが、父親は仕事があるでインドに帰らなければなりません。
結局、Saraは1人で寄宿先で生活を始めることになりました。
寄宿先の校長先生であるMiss Minchinは、”お金持ちの子ども”を暖かく迎え入れます。
Saraは学校でも多くの友達に恵まれ、さらには召し使い( servant )として働いている少女 Becky にまでやさしく接するのでした。Saraはとてもやさしい女の子なのです。
順風満帆に思えたSaraの毎日でしたが、突然の訃報が舞い込んできます。なんと、大好きだったお父さんが亡くなってしまうのです。
校長であるMiss Minchinはお父さんが死んだと聞いて、Saraを学校から追い出すと言い出します。校長は、Saraの父親がお金持ちだから厚遇してただけだったのです。
なんとか学校は追い出されずに済みましたが、学費を払えなくなったSaraは、生徒ではなく、寄宿先で召し使いとして働き始めることになりました。
ここからSaraの辛く、しかし、彼女の強い意志ある生活が始まるのです。さて、Saraの日々はどんな結末を迎えるのでしょうか?
”A Little Princess”の感想「損得勘定がないって素晴らしい」
ここからも少しネタバレ要素が含まれますので、注意してお読みください。
僕が本作を読んだ感想としては、「立場なんか関係なく、誰にでも優しく接することができる心って美しいなぁ」というものでした。
ふだん生活していると、自分の利害関係ばかり考えてしまいますよね。特に大人になればなるほど、損得勘定で物事を考えがちです。
でもSaraにはそんな損得勘定が一切ないんです。ツラそうな人がいればとにかく声をかけてあげる。悩みを聞いてあげる。そこには自分の損得が一切含まれていません。
物語の序盤で、召使いの少女Beckyにもやさしく接するシーンが、それを物語っています。
これって、ビジネス書とか読んでても身につかないし、ふだんの生活でもなかなか触れられない部分な気がしています。
登場人物はそこそこ多いので工夫して読むのがおすすめ
単語数 | レベル目安(英検) | レベル目安(TOEIC) | |
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Starter | 250 語 | ー | ー |
Stage 1 | 400 語 | 英検3〜5級 | 250〜380点 |
Stage 2 | 700 語 | 英検準2級 | 310〜400点 |
Stage 3 | 1,000 語 | 英検2級 | 380〜560点 |
Stage 4 | 1,400 語 | 英検準1級 | 420〜700点 |
Stage 5 | 1,800 語 | 英検準1級 | 520〜750点 |
Stage 6 | 2,500 語 | 英検1級 | 800点以上 |
この本はOxford Bookwormsのステージ1に分類されるので、英語レベルとしては初心者向けに書かれています。
これは僕の読解能力というか、仕分ける能力が低いというのがあると思うんですが、作品に出てくる登場人物の整理がむずかしいですね。
文法も単語もそこまでむずかしくありません。ただ、「このセリフは誰が言っているのか?」というのをちゃんと整理して読まないと、文章の意味は取れてもストーリーがちんぷんかんぷんということになりかねません。
幸いなことに、登場人物はすべて挿絵付きで登場しますので、挿絵を見ながら人物名をインプットしてしまうのがおすすめです。
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