英語学習で挫折しやすいのは「すぐに効果が出ないから」です。
筋トレに例えられることが多い英語学習ですが、継続しないと成果は得られません。
裏を返せば、繰り返し反復学習をするための「やり方」さえ身につければ、英語力は確実にUPするということです。
今回は、僕が試行錯誤するなかでようやく掴んだ「英語学習を繰り返し、継続するコツ」をご紹介します。
良い意味であきらめる「すぐに英語は身につかない」
意外と大事なのですが、英語学習では「すぐに英語力は伸びない」というあきらめが肝心です。
「英語はすぐに上達する」という幻想(誤解)を持って勉強を始めてしまうと「思ってたのとちがう…」という負のメンタルに陥りやすく、挫折しやすくなります。
そうではなく「そもそも、英語ってすぐに身につかないから時間がかかっても仕方ないよね」というマインドで臨んだほうが圧倒的に長続きするし、なによりも精神衛生的にも良いです。
英語学習をそれなりに継続してきた人ならわかると思うのですが、英語に向き合っていると「なんでこんなにやってるのに全然できないんだろう…」と絶望的な気持ちになる瞬間があります。
僕の場合でいうと、洋書を読んでいるときや、ラジオで海外アーティストがゲストで喋っているときなどに辛い気持ちになることが未だにあります。
「こんなに頑張ってるのに洋書読めないじゃん…」とか「うわ、この人が喋ってること1割も聴き取れない」という絶望感です(笑)
最初のころは僕もこの絶望感に打ちのめされて英語をやめようと思ったことが何度もあります。
しかし、これは決して自分の能力が低いわけではなく「そもそも、英語って時間がかかるもの」だということです。
英語学習を繰り返しやるためには、時間がかかるという事実を知っておくことが非常に重要になります。
同じ教材を繰り返し何度も反復する理由
「英語の勉強って、いろんな教材を使っていろんな英語に触れたほうがいいんでしょ?」と思う人が多いですが、実際はその真逆です。
英語学習は、いろんな参考書やアプリに手を出すよりも「コレをやる」という教材を1つに絞り、それを繰り返しやったほうが効果的です。
もちろん、いろんな英文法や英単語に触れることは大切です。ただ、「触れること」と「身につくこと」は別物であることを理解しなければいけません。
たとえば、perspective という単語があります。コレを見て「観点って意味か」とその場で理解しても、1回きりの出会いではすぐに忘れてしまうでしょう。
しかし、perspective という単語に繰り返し出会うことで「観点」という日本語を介すことなく、英単語をイメージで理解できるようになります。
perspective という単語だとわかりづらい人は、smartphone で考えてみましょう。もはや「スマホ」というカタカナで定着しているわけですが、僕たちは smartphone という単語を目にした瞬間にすぐスマホ本体(あるいはそれに関連したもの)を無意識にイメージとして思い浮かべるはずです。
なぜそれが可能になるかといえば、smartphone(スマホ)という単語を繰り返し何度も目にし、使っているからに他なりません。
このことからわかるように、英語の参考書に出てくる単語や文法を1回や2回見ただけは定着しません。1つの英語教材を反復して繰り返すことで、英語を英語のまま自然と理解できるようになるのです。
正直、反復はシンドい学習法です
「繰り返しが英語学習には効果的」とわかっていても、それを実際にやるのはシンドいのが本音です。
同じ英文をや問題を何度もやるわけですから、飽きてしまって当然かもしれません。
そもそも何回か英語を読んだり聞いたりすれば「もう十分理解したからいいかな」と感じるはずです。
しかし、頭では理解することと、それを反射的に使えるようになることは別次元です。
知っている英語を使える英語にするためには、反復を繰り返すしか方法はありません。
「英語習得には時間がかかる」という事実と合わせて、「英語の反復学習はシンドいもの」と理解しておくことが必要です。
一見すると後ろ向きに思えるかもしれませんが、「シンドくて当然」という事実を知っていることで、精神的に少しラクに勉強ができるようになります。
英語学習の繰り返しに必要不可欠なもの
繰り返しがシンドくて当然とはいえ、少しでも精神的な負担を減らしたいと思うのは当然のこと。
僕もこれまで、なるべくラクに勉強ができて、最大の効果が得られるやり方を模索してきました。
これまで数多の教材を使ってきましたが、僕がいま現在、反復学習に使っているのは以下の2つの教材&アプリです。
- ・CNN ENGLISH EXPRESS(語学雑誌)
- ・スタディサプリENGLISH(アプリ)
この2つの教材とアプリに共通しているのは「飽きずに楽しく続けられること」です。
CNN ENGLISH EXPRESS は、アメリカのCNNニュースを題材に英語が学べる雑誌なのですが、ニュースで知識を学びつつ、英語も習得できるのでやって飽きにくいというメリットがあります。
また、スタディサプリENGLISH はアプリの操作性&デザインが秀逸で、気分よく英語学習が継続できます。初級者から上級者まで使えるのも魅力です。
英語学習を飽きずに繰り返すには、「自分が興味を持てて、楽しく勉強ができる教材」が不可欠です。使う教材は妥協せず、時間をかけて選ぶようにしましょう。
音読とシャドーイングをおすすめする理由
反復をするのは大変な作業なので、できるなら「1回の学習で最大の効果」を得たいところです。言い方を変えると、時間対効果を最大にしたいですよね。
そこでおすすめしたい勉強法が、音読とシャドーイングです。
音読とシャドーイングは「目」「耳」「口」をフルに使った学習法です。リスニング、リーディング、スピーキングを同時におこなうので、非常に濃密なトレーニングになります。
音読とシャドーイングをすれば短い時間で高い効果を得られるので、1日あたりの勉強を飽きずにサッと終わらせることができます。
よくありがちな「英会話フレーズを眺めるだけ」「英単語を目視するだけ」というのは、時間対効果の低い勉強法です。
効果の薄いトレーニングをダラダラやるよりも、効果の高いトレーニングを短時間やったほうが確実に継続率は良いです。
ちなみに、さきほど紹介した CNN ENGLISH EXPRESS と スタディサプリENGLISH は、どちらも音読やシャドーイングができる仕様になっているので、 教材選びで迷っている人はぜひ試してみてください。
繰り返しになりますが、英語学習は口や耳や目をフル活用したほうが効果は得やすいので、そういった意味で音読とシャドーイングは万能なのです。
時間を決めて、短い時間で終わらせる
英語の繰り返し学習における精神的負担を減らすためには、時間を決めて短時間で終わらせる意識を持つことが大切です。
毎日、いつどこで何時間やるのか。それを決めてしまって、ルーティン化しましょう。
さきほど説明したとおり、音読とシャドーイングをやれば短時間でも十分な効果が得られます。30分なら30分、それだけに集中してやり切るようにしましょう。
反復学習を継続させるためにも「1日のタイムスケジュール」を決めることが大切です。
一例として、僕の1日のスケジュールをおおまかに紹介します。基本的に在宅ワークなので、午前中はブログを書くことに専念し、英語学習は14時から16時の2時間と決めています。
この2時間で、さきほど紹介した CNN ENGLISH EXPRESS と スタディサプリENGLISH を使って勉強しています。
英語学習に限りませんが、スケジュールが決まっていると「次に何をしよう…?」と考える労力がなくなるので、非常におすすめです。