どんな人でも、やる気や興味には波があるものです。僕も例外なく、英会話に飽きることがあります。
オンライン英会話といえばレアジョブやQQ Englishが有名ですが、どうしても飽きてしまい、挫折しかけたことが過去にありました。
今回はレアジョブを例にあげて、オンライン英会話に飽きたときの対処法を、経験談を交えながら紹介していきます。
なぜオンライン英会話に飽きてしまうのか?
- オンライン英会話に飽きる5つの原因
- ① 教材が合ってない
- ② 講師が合ってない(あるいは話題が尽きた)
- ③ レッスンがパターン化している
- ④ 英会話に慣れてしまって刺激がない
- ⑤ そもそも、英会話をやる目的が明確じゃない
人それぞれ、飽きる原因は異なります。その原因がハッキリしないと、的確な対処法ができません。
なんとなく対処しようとしても間違っていたり、時間が余計にかかってしまいます。まずはオンライン英会話に飽きてしまう原因を明確にしましょう。
ちなみに、僕は「教材を変えて、レッスン前の予習で英作文をする」という対処を講じたところ、飽きずに継続できるようになりました。
飽きる原因について1つずつ深堀りしつつ、対処法も解説していきます。
飽きる原因① 教材が合ってない
まず考えられる原因の1つとして、教材が合ってないことが考えられます。
レアジョブは以下のようにさまざまな教材が用意されていますが、自分の興味や英語を学ぶ目的に合ってないと飽きて当然です。
レアジョブの教材一覧 | |
---|---|
オンライン英会話準備 | レベル1〜5 |
文法 初級 | レベル1〜3 |
文法 初中級 | レベル4〜5 |
発音 ベーシックサウンド | レベル1〜10 |
実用英会話 | レベル3〜8 |
ビジネス英会話 | レベル3〜10 |
NHK実践ビジネス英語 | レベル7〜10 |
ビジネスディスカッション 初中級 | レベル4〜5 |
ビジネスディスカッション 中級 | レベル6〜7 |
ウィークリーニュースアーティクル | レベル4〜6 |
デイリーニュースアーティクル | レベル7〜10 |
ビジネスシチュエーション クエスチョン 初中級 | レベル4〜5 |
ビジネスシチュエーション クエスチョン 中級 | レベル6〜7 |
カンバセーション クエスチョン 初級 | レベル2〜3 |
カンバセーション クエスチョン 初中級 | レベル4〜5 |
カンバセーション クエスチョン 中級 | レベル6〜7 |
Go for it! | 中学・高校生コースで使用 |
わかりやすい例で言えば「本当はビジネス英語が必要な人が日常英会話を習っている」といったケースです。本来の目的とは違う教材を使っていると、やりがいも感じられないし、そもそもの目的が果たせないのでモチベーションも下がります。
オンライン英会話に飽きてしまったら、まずは「自分が使っている教材は本当に合っているか?」と冷静に分析してみましょう。
これまで続けてきた教材をなんとなく継続するだけではマンネリになります。この機会に、自分が英語を学ぶ目的をしっかり見直し、教材を変更してみると改善する可能性があるはずです。
実際、僕も長いこと同じ日常英会話の教材を使い続けたせいで、飽きてしまったことがあります。そのときは自分の興味・関心をあらためて分析して、ニュース教材(Daily News Article)を使ったことで飽きずに継続できたことがあります。
レアジョブは、レッスンごとに使う教材を変更することができます。1つのカリキュラムに沿ってすすめることで効果が得られるのは間違いないですが、飽きてやめてしまっては本末転倒です。
少しでも飽きや違和感を感じたら、他の教材を試してみることをおすすめします。
飽きる原因② 講師が合ってない
教材と同じ、いやそれ以上に大切なのが講師との相性です。結局、どんなに教材がつまらなくても講師が良ければレッスンは楽しいし、飽きずに続けられます。
「講師に飽きる」と一言でいっても、考えられる原因はいくつかパターンがあります。
- 講師に飽きる原因
- ・講師が教材の流れを忠実に守る人(話が逸れない)
- ・講師が自分の話ばかりする
- ・同じ講師を予約しすぎて、話題が尽きた
講師が教材の流れを忠実に守る人
教材に沿ってレッスンをやることも大事ですが、時には他の話題に逸れることで会話が盛り上がることってありますよね。
僕の経験上、良い講師は話題の逸らせ方が上手いです。「逸らせ方が上手い」というのは変な言い方ですが、他の話題に移って、本筋に戻るまでの時間やバランスがちょうどいいんですよね。
話題が逸れ過ぎても教材が進まないし、かといって教材どおりバカ真面目にレッスンが進んでも面白くない。この舵取りが上手な講師が僕は好きです。
人によって好みは分かれると思いますが、ほどよく他の話題を織り交ぜてくれる講師のほうが飽きずにオンライン英会話が続けられると思います。
ちなみに、レアジョブのビジネス英語コースと中学・高校生コースはTESOL資格保有の講師が担当するので、そのあたりの教え方が上手い印象です。
講師が自分の話ばかりする
英会話講師の中には「① 自分の話をするのが好きな人」と「② 生徒に気を使って自分の話を多めにする人」がいます。
避けたいのは、①の講師。つまり、自分の話ばかりをする講師は選ぶべきではありません。結局、英会話は生徒(自分)が話してナンボなので。
誰だって、相手の話ばかりを聞くのはつまらないですよね。英会話ならなおさらです。
「今日のレッスンは盛り上がったなー」と思っても、冷静に振り返ってみると「実際は講師がほとんど話していたな」というケースは多々あります。レッスンの盛り上がりとレッスンの成果は必ずしも比例しませんので、注意が必要です。
僕の理想は、7:3で生徒の発話量が多いレッスンです。こういうレッスンが継続できると飽きずに続けられます。
また、質問が上手な講師を選ぶのも飽きずに継続するコツです。質問が上手な講師というのは、こちらの発言を聞いて、そこから良い質問をして話題を膨らませてくれます。
レアジョブのレッスンに飽きたのであれば、いま一度「レッスン中、講師と自分はどっちが多く話をしているだろうか?」と振り返ってみましょう。
もし、講師ばかりが話しているようだったら、他の講師に切り替えてみることをおすすめします。
同じ講師を予約しすぎて、話題が尽きた
オンライン英会話を継続するコツは、お気に入り講師を複数見つけてルーティンで回すことです。
しかし、場合によっては同じ講師の予約が続くことがあります。そうなると、話題が尽きて話が盛り上がらないことも。
レッスンを受けてみて、以前ほど楽しく感じなくなったら、他の講師の予約を考えてみるタイミングかもしれません。
僕の場合でいうと、2〜3回ほど同じ講師のレッスンを受けたら、よっぽど気に入った講師でない限りは他の講師に切り替えます。初対面の講師だとイイ緊張感をもってレッスンに臨めるので、マンネリも回避できておすすめ。
飽きる原因③ レッスンがパターン化している
教材はある程度流れが決まっていて、良くも悪くもパターン化しています。
定番パターンは【挨拶→軽い雑談→単語の確認→ロールプレイング→質問文】という流れです。
最初のうちはパターンが決まっていたほうが安心感もあってレッスンが受けやすいので、初心者の人にはメリットのほうが大きいでしょう。
しかし、レッスンに慣れてくると決まったパターンに飽きてくることがあります。またこれか、と。
よくあるのが、ロールプレイングです。二人の会話の台本があって、その内容を生徒と講師が交互に読み上げていくやつですね。
ロールプレイングはパターンが決まっているので、内容がどんなに変化しようと代わり映えしません。すぐに飽きます(僕はロールプレイングの教材は使わないようにしてます)。
パターンに飽きてしまった場合、【① 教材を変える or ② 講師を変える】という対処法で解決できる可能性が高いです。
僕はパターンに飽きたら積極的に他の教材を試すようにしています。レアジョブは教材の種類が豊富なので、その点は助かりますね。
パターンに飽きてしまった人は、ニュース英語で学べる教材を選んだり、こちらで話題を用意してフリートークを試してみるのもアリだと思います。
飽きる原因④ 英会話に慣れてしまって刺激がない
英語が上達したことで、慣れによる刺激のなさが飽きにつながっている可能性があります。
最初のうちは覚えることが多く、学ぶ喜びがあるものです。しかし、英会話表現を身につけて繰り返し使っていると、「このパターンでだいたい会話できちゃうな…」というのがわかってきます。
それはそれで実践の英会話力が身についたので喜ばしいのですが、英会話レッスンを継続するという点においてはマイナスポイントです。
英会話に慣れてしまって飽きているのであれば、【難しい教材を使う or フリートークしてみる or 自分でレッスンの話題を持ち込んでみる】といういずれかの方法で解決できるかもしれません。
僕の場合、基本的な英会話表現を身につけたあとは、積極的にニュース教材でレッスンを受けてきました。必ずしもニュース教材でなくてもいいのですが、「自分の意見を英語で言う」というのをレッスンで経験するのがおすすめです。
もちろん、ある程度は自分の意見をあらかじめ用意していくのですが、講師とディスカッションになると予期せぬ方向に会話が進んでいくことがあります(イイ意味で)。
そうなると、用意した英文はまったく使い物にならず、自分の考えを即興で英文にして話さないといけません。緊張感MAXで汗もたくさんかきますが(笑)、「これぞ実践の英会話だな…!」というエゲツない満足感が味わえます。
飽きる原因⑤ 英会話をやる目的が明確じゃない
オンライン英会話に飽きてしまうのは、そもそも英会話を学ぶ目的や目標がハッキリしてないことが原因かもしれません。
仕事や留学で英語を使うのであればある程度は目的がハッキリしているのでモチベーションは保ちやすいでしょう。
一方で「なんとなく、将来のためにやってる」という人の場合、目的が曖昧なのでモチベーションの維持が大変です。飽きてしまっても無理はないでしょう。
かくいう僕も、以前までは「英語は話せたほうがいいだろう」という超単純な理由でオンライン英会話を使っていたことがありました。しかし、それでは当然長続きしません。
まずは英語を学ぶ目的をあらためて明確にしましょう。そうすることで、やる気を高めるだけでなく、目的に合った適切や教材・講師を選べるようになります。
とはいえ、目的や目標をすぐに見つけるのはむずかしい場合もあります。その場合は、英検やTOEICなどの英語試験を1つの目標にするのがおすすめです。スコアや合否がハッキリわかるので、いい刺激になります。
他のオンライン英会話に乗り換えるメリットは?
「オンライン英会話に飽きたのであれば、他のオンライン英会話に乗り換えればいいのでは?」と考える人もいるでしょう。
結論からいうと、現在のオンライン英会話から他のオンライン英会話に乗り換えるのは、部分的にはおすすめです。
たとえば、他のオンライン英会話に乗り換えるメリットとしては、多様な国籍の講師のレッスンが受けられることが挙げられます。
たとえばDMM英会話やネイティブキャンプは、世界130カ国以上の講師が在籍しています。アメリカやイギリスなどの英語ネイティブはもちろん、東欧やアフリカなどの非ネイティブの講師もいます。
僕はDMM英会話を使ってセルビアやチェコの講師と英会話をしたことがありますが、それはそれは刺激的で楽しかったです。
一方のレアジョブはフィリピン人講師だけなので、比較すると違いは明らかです。
「講師の国籍が飽きる原因ではなさそう」という人は、レアジョブから他に乗り換えてもメリットはないでしょう。
一方で、「色んな国の講師とレッスンを受けることで、飽きずに続けられそう」と感じる人であれば、レアジョブからDMM英会話やネイティブキャンプに乗り換える価値はあるはずです。
僕はこれまで、かなりの数のオンライン英会話を試してきました。どれも同じように見えるオンライン英会話ですが、実際には講師や教材の品質、アプリや操作画面の使いやすさなど違いは大きいです。
個人的におすすめしたいのは、QQ English とレアジョブ英会話 とビズメイツ の3社。これらのオンライン英会話は教材も講師も質がよく、とても満足感がありました。
いずれも無料で体験レッスンができるので、今のオンライン英会話に飽きてしまった人はひとまず片っ端から試してみるのがイイと思います。