一時的なモチベーションに頼っていては、英語学習が長続きしないのは明白です。
僕は「英語学習は一生続くもの」だと思っていて、英語の勉強を継続するために不可欠なのが【習慣化】だと確信しています。
今回は英会話や英語学習を習慣化するために、僕がやってきた工夫について解説していきます。
「心からやりたい」と思える教材を買う
英語の習慣を身につけるうえで、僕が最も重要だと思うのが教材選びです。具体的にいうと「この本(あるいはアプリ)なら最後までやりきる価値がある」と思えるものを選びましょう。
なぜなら、適当に英語の教材を選んでしまうと「そもそもこの教材で大丈夫かな?」「コレで英語力伸びるのか?」と疑いの心がでてきて、それがキッカケで挫折しやすくなるからです。
僕も経験があるのでよくわかりますが、ちょっとでもモチベーションが落ちてくると教材のことを疑い出すんですよね(笑)
でも、自分が吟味して「これなら大丈夫!」と思える教材なら、疑いの心も出ないですし、むしろ英語の勉強が楽しくなってくるので継続しやすくなります。
では、心から良いと思える教材をどうやって見つければいいでしょうか?僕の経験から言えるのは以下のとおりです。
- ・「自分が英語を学ぶ目的」に合った教材を選ぶ
- ・長年売れているベストセラー(定番書)を選ぶ
- ・アプリは基本的に有料が良い(キッカケとして無料からでもOK)
- ・とにかく時間をかけて吟味する
仕事や留学など、人それぞれ英語を学ぶ目的があると思います。その目的に合っていて、なおかつ長年売れている定番書を選ぶのがおすすめです。
長く売れているということは、それだけ多くの人の英語力の伸ばしているわけで、評判も良いことがほとんどです。
アプリの場合も、多くの人に使われている人気アプリが良いと思います。僕は有料・無料問わずいろいろ使ってきましたが、スタディサプリENGLISHが1番お気に入りです。
有料のほうが質が高いということもありますが、「お金を払ったんだから頑張らなきゃ」という気持ちになるので、習慣化しやすいです。無料だといつでもサボれるメンタルになりやすいので。
英語教材の選び方についてくわしく知りたい人は、以下の記事をどうぞ。
最初は本当に「5秒」でもOK
習慣を身につけようと思い立った日はモチベーションも高いので、初日から1時間とか頑張れちゃうんですよね。でも、次の日になってみると「昨日のやる気はどこへやら、、」という感じで、まったく勉強する気がなくなっています。
人間は変化を嫌うので、新しいことを始めようとしても無意識で抵抗してきます。ですから、少しずつ身体を慣らす必要があるのです。
そのためにやるべきことは、ハードルを下げること。いきなり1時間とか勉強するのはではなく、まずは「5秒だけ参考書を読んでみる」程度でOKです。これは大げさではなく、本当に5秒からスタートしてください。
なんなら、もっとハードルが低くていいかもしれません。デスクに座るだけでOKとか、参考書をデスクの上に出すとか。まずはスモールステップで始めて、少しずつできることを増やしていきます。
「5秒だけ参考書を読んでも意味ないのでは?」と思われるかもしれません。もちろん、知識やスキルを得るという点においては無意味です。しかし、習慣を身につけるという点においては非常に大切なことです。
まずは5秒から始めて、「もっと続けたい」と思ってもそこで中断します。この続けたいという気持ちが、翌日以降の英語学習の習慣にも役立つからです。「中途半端なところで終わってるのが気持ち悪い」という感覚があると、続きからやる意欲になります。
5秒に慣れてきたら、10秒・30秒・1分と時間を増やしていきましょう。
下記は英語学習を身につけるためのスモールステップの一例です。3日間というのはあくまでも参考日数ですが、このように日数を決めて少しずつできることを増やしていくようにしましょう。
- 習慣化のスモールステップ(例)
- ① 英語の参考書を開くだけ 3日間
- ② 参考書を5秒間だけ読んでみる 3日間
- ③ 参考書を10秒間だけ読んでみる 3日間
- ④ 参考書を30秒間だけ読んでみる 3日間
- ⑤ …以下省略
既存の習慣の直後に英語を勉強する
世界的なベストセラーである習慣化の名著 “Atomic Habits”という本のなかでHabit Stackingという考え方が紹介されています。
Habit=習慣、Stack=重ねるという意味で、要するに「すでに身についている習慣のうえに、新しく始めたい習慣を重ねよう」ということです。
たとえば、【起床→洗顔→朝食→歯磨き】というルーティンがすでに完成している人の場合、歯磨きの直後に英語学習を組み込むわけです。
最初のうちは「歯磨きのあとは…そうだ、英語の勉強だ」という感じで意識的に取り組む必要がありますが、次第に習慣化されていくと、無意識に自然と英語の勉強を始められるようになります。
なにもないところから習慣化を目指すよりも、すでに身につている習慣を上手く活用するわけです。
教材はデスクに出しっぱなし
英語の勉強に限りませんが、習慣化したい対象はなるべく目に入る場所に出しておくのがおすすめです。
たとえば、英語の参考書や問題集。使ったら閉じてデスクや本棚にしまっておく人は多いと思いますが、勉強を習慣にしたいならデスクの上に開いて出しっぱなしにしておきましょう。
そうすることで常に目に入りますし、勉強をスタートするまでのアクションが減るのですぐに勉強に取りかかれます。
人は無意識のうちに「教材出すの面倒だな」「今日やるページを開くのが手間だ」と考えて、ちょっとしたことですら理由にして勉強をしないほうに流されてしまいます。
デスクの上に教材を出しておけば、思い立ったときスグに勉強を始められるので、結果的に習慣化しやすいです。
ちなみに、アプリの場合も考え方は同じで、英語学習アプリをホーム画面の1番目に入りやすいところ(iPhoneなら下部のDock)に置いておきましょう。間違っても、フォルダの奥深くのわかりにくいところにアプリを置いてはいけません。
スキマ時間はアプリを徹底活用
僕はメインの教材は本、副教材としてアプリを使っています。
アプリはスキマ時間に活用していて、散歩、皿洗い、歯磨きのときなどに英語の音声を流しっぱなしにして「ながら聞き」を取り入れてます。
一見するとたいした学習量にならなそうですが、スキマ時間の蓄積は侮れません。
僕の場合でいうと、散歩の1時間、ストレッチ中の20分、歯磨き中の5分はスマホで音声を流しているので、ざっと1時間半の勉強時間になります。
本よりもスマホの方が思い立ったときにサッと勉強しやすいので、習慣化しやすいという利点があります。
アプリさえインストールすれば誰でもすぐに始められる方法なので、ぜひ試してみてください。
手帳で勉強時間を「予約」する
英語学習を習慣化するためには、英語を学ぶ時間を確保する必要があります。仕事や学校で忙しいから…と理由をつけていては、死ぬまで英語は身につきません。
そのためには、手帳を使って勉強時間を予約するクセを付けるのがおすすめです。もちろん、カレンダーアプリなどでもいいですが、僕はシステム手帳を使って勉強や仕事などのスケジュールを一元管理しています。
手帳に書くことで、英語の勉強時間が視覚化されるので習慣化につながりやすくなります。
ただ、手帳を書くという行為自体も習慣が必要だったりします。「日記を書こうと思ったけど、3日坊主だった…」という経験がある人も多いと思うので、英語の勉強を手帳で管理するのは、慣れてきてからでOKです。
まずは勉強するためにデスクに座る習慣から身につけて、そこから手帳を開く習慣を身につけ、文字を書く習慣を身につけ…という感じでスモールステップで取り掛かりましょう。
間違っても、英語学習と手帳を同時に始めないようにしてください。2つのことを同時に始めると失敗しやすいので、まずは英語→手帳で管理という順番がおすすめです。
ちなみに、勉強の計画だけでなく、休息日もしっかりスケジュールしておくようにしましょう。突発的にサボるのと、計画的に休むのでは意味合いが全然違います。
計画的に休むようにすると、休息日も臆することなくエンジョイできます。
英会話は時間と講師を固定する
勉強だけでなく、英会話レッスンを習慣にしたいという人もいると思います。
オンライン英会話が最初のころは緊張するし、不安だし、ハードルはかなり高いですが、早い段階で慣れるためのコツがあります。
おすすめは「レッスンを受ける時間」と「講師」を固定することです。
同じ時間に1つのことを続けると、時間と習慣は密接に結びつきやすくなります。習慣づいてくると「19時だからそろそろ英会話だな」という感覚になってくるのです。
講師については必ずしも同じにしなくてもいいですが、余計な緊張や同じ自己紹介のループを避けるためにも、なるべく同じ講師の方が良いと思います。僕は複数人のお気に入り講師を見つけておいて、なるべくリピートしています。
オンライン英会話の場合、自分の好きな時間&講師で予約が取れるので習慣化しやすいと思います。