集中力を高めたり、気分転換をするために「勉強しながら音楽を聴く」という人もいると思います。
英語学習をしながら音楽を聴くのはアリなのか?あくまでも僕の主観になってしまいますが、勉強中に音楽を聴くことを良し悪しについて解説していきます。
【結論】英語学習の音楽は「時と場合による」
結論からお伝えすると、英語を勉強中に音楽を聴くのは良い場合もあるし、悪い場合もあります。
なんとも煮えきらない結論ですが、これが真実だと思います。
どういうことか具体的に説明すると、「英語学習の内容」と「聴く音楽の種類」によっては良い影響が得られることもあるということです。
まずは「英語学習の内容」にスポットを当ててくわしく説明していきます。
音楽を聴いて良い勉強と、ダメな勉強
英語の勉強中に音楽を聴く場合は、自分が勉強している内容に合わせて音楽の有無を切り替えるのがおすすめです。
具体的には以下のように分けると良いと思います。
- 音楽を聴いても良い英語学習
- ・リーディング(長文読解)
- ・英作文
- 音楽を聴かないほうがいい英語学習
- ・リスニング(聞き取り)
- ・英単語の暗記
いずれも僕の主観というか経験則なので、個人差はあると思いますが、僕はこんな感じで音楽の有無を分けています。
英語を読むときに音楽を聴くとリズムが生まれる
まずは音楽を聴きながら英語学習をするケースですが、僕は英語を読むときと「口頭英作文」をするときに音楽を聴くことが多いです。
なぜこの2つかというと、音楽が邪魔をすることなく、むしろ良いリズムが生まれる感覚があるからです。
これは英語リーディングのときを想像するとわかりやすいと思いますが、英語を読む作業ってけっこうテンポというリズムが大事だったりするんですよね。良い流れでスラスラ読めると、時間短縮にもなるし、自信にもつながります。
音楽が英語リーディングの先導役になるといったら大げさですが、音楽があるおかげで勉強がはかどることがあります。
ただ、正直なところ「どんな音楽を聴くか?」というのもめちゃくちゃ重要です(後述)。結局のところそこの相性が合わないと、相乗効果は生まれません。
リスニングを勉強中の音楽は当然NG
言うまでもないですが、英語のリスニング中に音楽を聴くのはダメです。そもそも、そんなことをする人は限りなくゼロに近いと思いますが。
リスニングで聞き取りに集中しなきゃいけないのに、他の音楽が混ざってしまったら聞こえるものも聞こえなくなってしまいます。
あまりやる人は少ないとは思いますが、音楽を流しながらリスニングをすることで「あえて負荷をかける」というケースなら話は別です。
実際、海外のテレビや旅行先などでは、BGM付きの英語アナウンスというのがよくあります。こういったリアルな英語に慣れておくという意味では、リスニング中に音楽を流すのもアリでしょう。
ただ、これらはいずれも基礎ができあがっている人が「次のステップ」としてやるものです。
英語初心者の人や基礎が未完成の人は、リスニング中に音楽を聴かないようにしましょう。
また、英単語の暗記中に音楽を聴くのも個人的にはおすすめしません。というのも、英単語の暗記は音声(見出し語+例文)を聴きながらやったほうが効果的&効率的だからです。
人によっては、黙読だけ(英単語を眺めるだけ)で満足しちゃう場合があると思いますが、短い時間で最大の効果を得るには音声を聴きながらやるのがベスト。
そのため、英単語と音楽鑑賞も相性が良いとは言えません。
どんな音楽を聴くか?が最も重要
音楽を聴いても良い場面と、良くない場面を考察してきましたが、それ以上に大事なことは「どんな音楽を聴くか?」だと思います。
さきほど「英語のリーディング中に音楽を聴くと良いリズムが生まれる」と説明しましたが、これも結局のところ聴く音楽によって得られる効果には雲泥の差があります。
英語学習中に聴く音楽については、以下の2つを軸に考えるとわかりやすいでしょう。
- ① テンポの速さ
- ② 歌詞の内容・有無(インスト)
音楽のテンポが大切な理由
好みの音楽には個人差があるので、あくまでも一般論にはなってしまいますが、英語のリーディング中にあまりにのスローテンポな音楽を聴くと良いリズムは生まれにくいはず。極端な話ですが、BPM30とかの音楽だとリズムが生まれるどころか、リーディング中に眠くなってしまう可能性すらあります。
かといって、BPM150とかだと速すぎるので、リーディングに差し支える可能性もあります。
ですから、英語学習の効果を最大化したいのであれば、自分が好きな音楽を選ぶだけでなく、勉強に合うテンポの音楽を選んだほうが絶対に良いです。
歌詞に集中力を阻害されないために
音楽選びでもう一つ大事な要素が、歌詞の内容・有無です。結論からいうと、歌詞はないほうがいいと思います。要するに、演奏だけの曲(インスト)を選びましょう。
邦楽の場合、どうしても歌詞の内容が聞こえてきてしまい、英語学習をやっているつもりが無意識のうちに「この曲の歌詞って良いよな〜」と勉強そっちのけになってしまうケースがあります。
洋楽の場合は、歌詞が聞き取れない曲であれば問題ないですが、それでもいつのまにか「この英語の歌詞ってどんな意味なんだろう?」と気持ちが音楽のほうに流れてしまうこともあります(僕は多々ある)。
もちろん、洋楽の歌詞を調べるのも英語学習のうちに入るかもしれませんが、本来やるべき英語学習の本流からは逸れることになるので、考えものです。
ちなみに、勉強中に音楽を聴くメリットについてくわしく知りたい方は「勉強中に音楽を聞くのはあり?メリット・デメリットを解説!」の記事がおすすめです。
英語学習中に聴いてる音楽3選
ここからは余談ですが、僕が英語学習中に聴くことが多い音楽をいくつかピックアップしてみました。
- ・「Tender Rose」(関口シンゴ)
- ・「Grinnell Street 」(Citronium)
- ・「Warm Breeze」 (Living Room)
このあたりの音楽はいずれもインストで歌詞がなく、穏やかな音楽ばかりです。それでいてテンポ感もあるので、英語学習にリズムを生ませるのにはぴったりだと思います。
また、いずれも癒やしを得られる曲でもあるので、英語学習に疲れたときの気分転換に聴くのがおすすめ。個人的には「Grinnell Street」を聴くたびに心からリフレッシュできている感じがあります。