じつはシャーロック・ホームズって初めて読んだんですが、これがすごい良くできててかなり面白かったです。
今回のテーマは馬と調教師。なんて探偵作品とは合わない題材なんだろう、と思いましたが、ストーリーが良く、推理小説としての完成度も非常に高い作品です。
”Sherlock Holmes and Sport of Kings”のあらすじと感想をご紹介します。
”Sherlock Holmes and Sport of Kings”のあらすじ
今回のシャーロック・ホームズは「競馬」がテーマです。
イギリスで来週に控えた競馬のレース。なんと一番人気の馬が、レースを前に失踪してしまいます。
それに加えて、なんとその馬の調教師が死体となって発見されます。
馬は一体、どこに行ってしまったのか?そして調教師はなぜ死んでしまったのか?
そして、馬はレースに出走することができるのでしょうか?
馬と調教師、2つの謎にを解決すべく、ホームズと助手のワトソンは捜査に臨みます。
捜査のなかで振りまかれる”伏線”が素晴らしい
この作品のみどころは「伏線」と「誰も予想できない結末」です。
小説を読んでいると伏線ってありますよね。僕、あれが大好きなんですよね。
「このときはまだ、知る由もなかった…」みたいにわかりやすい伏線も好きなんですが、「あ、これ伏線来たな」って思わせるような”臭わせる伏線”も最高です。
シャーロック・ホームズが調教師の奥さんに「以前、どこかでお目にかかりましたよね?」と聞くシーンがあるんですが、これがまさに伏線になってまして、この会話シーンがあとで大きな意味を持ってきます。
あとは結末ですね、ちょっとだけネタバレすると、調教師がなぜ死んだのか?という部分は、まったく予想できなかったです。
そして、結末を知ったときに「その手があったか!」と思わされました。
シャーロック・ホームズってわりとピュアな内容ばかりかと思ってたんですが、大人の汚い部分みたいなのも描写であったので、そこも面白かったですね。
レベル1にしては知らない単語がやや多め。読み飛ばそう
単語数 | レベル目安(英検) | レベル目安(TOEIC) | |
---|---|---|---|
Starter | 250 語 | ー | ー |
Stage 1 | 400 語 | 英検3〜5級 | 250〜380点 |
Stage 2 | 700 語 | 英検準2級 | 310〜400点 |
Stage 3 | 1,000 語 | 英検2級 | 380〜560点 |
Stage 4 | 1,400 語 | 英検準1級 | 420〜700点 |
Stage 5 | 1,800 語 | 英検準1級 | 520〜750点 |
Stage 6 | 2,500 語 | 英検1級 | 800点以上 |
この本はOxford Bookwormsのレベル1なので、文法などは簡単です。
ただ、競馬というちょっとだけ特殊なテーマで書かれているせいか、わりと知らない単語が出てきました。
とはいえ、全体的には簡単なので、読み飛ばしても十分理解できるはず。いわゆる、推測読みができるレベルです。
ちなみに僕が知らなかった単語は以下のとおり。
- stable … 馬小屋、厩舎
- lame … 足の不自由な
- moor … 原野
- opium … アヘン
- racegoer … 競馬ファン
- tendon … 腱
このへんの単語は読んでる最中は理解できなかったので、読み飛ばしました。それでも意味が取れて、全体のストーリーを理解できたのは、文章全体のレベルがむずかしすぎないから。
こうして一覧にしてみると知らない単語が多く感じますが、せいぜい1ページに1〜2語程度なので、読み飛ばしても全体の意味は取れるということです。
逆にいうと、わからない単語が多すぎる本の場合、読み飛ばすと意味がまったく取れなくなります。なので、そういう本はスパッとやめたほう良いです。
ちなみに、Oxford Bookwormsは巻末に英単語リストが載っているので、読み終えたあとに知らない単語を調べるとき超便利です(英英だけど)。
- 【おすすめ度】