TOEICは良くも悪くも「テクニック」でスコアを上げられる試験です。
今回は実際に僕が実践してみて効果を感じたTOEICの裏ワザについて紹介していきます。もちろん、裏ワザとはいってもルールの範囲内で使える内容なのでご安心ください。
裏ワザ① 設問内容を先読みする
TOEICのスコアを手っ取り早く上げるテクニックとして「設問の先読み」は絶対に欠かせません。
リスニングの各パートでは、最初のほうに問題内容や回答方法について英語でアナウンスがあります。この内容は毎回同じですし、事前に公式問題集や模試を解いたことがある人ならおなじみの内容です。
そのため、前半のアナウンスは聞く必要はありません。それよりも、設問を先読みして「どんな内容がくるのか?」を想定しておくべきです。
正確にいうと、内容を予測するのではなく「こういう質問が来るんだな」と軽く知っておく程度で十分効果があります(予測してしまうと余計な先入観で逆効果になることもあるのでやめたほうがいい)。
たとえば、Part3では会話文を聴いてその内容に対する質問に答える問題です。質問文と回答は以下のような感じで、問題用紙に印刷されています。
Q1 Why is the man calling the woman?
Q2 What does the woman mean when she says, “Leaving at nine thirty”?
Q3 What does the man mention about the new plan?
スタディサプリENGLISH 例題より引用
あらかじめ目を通しておけば内容を予測することもできますし、解答スピードも上がります。
ちなみに、質問には目を通しますが、A〜Dの選択肢までは読まなくてOKです(どっちみち、全部読む時間はないですが)。4つのうち3つは違う解答なので、それに頭を持っていかれてしまう可能性があります。あくまでも、質問だけを読むようにしましょう。
裏ワザ② 他の受験者がマークシートを塗る音を聞く
ちょっと汚い手ではありますし、考えようによってはカンニングにあたる行為でもあります。モラル的には完全にNGです。
とはいえ、禁止されているわけでもない(というか取り締まりようがない)ので、スコアを少しでも上げたい人は高得点者がマークシートを塗る音を聞いておくといいでしょう。
前半のリスニング問題では選択肢が読み上げられますが、ハイスコアの上級者は正解を読み終えた直後にマークシートを塗りつぶします。
つまり、高得点者がマークシートを塗る音を頼りにすれば、正答率を上げることができるということです。
特に、回答に自信のある人ほど塗りつぶす動作が速い傾向にあるので、参考にしやすいでしょう。
もちろん、これはあくまでも「問題がわからなくてお手上げ」というときに使うべき奥の手です。当然、自分の実力で解答するのがベスト(当てずっぽうで選ぶより多少はマシという程度)なので履き違えのなきようお願いします。
裏ワザ③ 難しい後半部分は、前半の正解割合から推測
TOEICの問題は、前半が比較的やさしめに作られており、後半に進むにつれて難易度が上がってきます。
たとえば、Part1 の写真描写問題は良い例です。前半は自分でも聞き取れるでしょうが、後半の7〜10問目になってくると解答があやしくなってきます。
そこで役立てたいのが、前半の正解割合です。TOEICは4つの選択肢A〜Dを塗りつぶしていくわけですが、たとえば1〜6問目でA〜Cの解答が集中していた場合、確率的には7〜10問目でDが解答になる可能性が高くなります。
問題の前半の解答をちらっと見て、そこで塗られていないアルファベットを塗れば少なからず正答率が上がる可能性があるわけです。
もちろん、これも確実性の低いやり方ですが、テキトーに解答するよりかはほんの少しだけ正答率を上げることができるでしょう。
裏ワザ④ 聴き取りやすい単語は”ダマシ”の可能性大
TOEICのPart2は、発言や質問を聴いて、それに対して答える問題です。
聴き取りやすく、わかりやすい単語が出てきたとします。そして、それが回答の選択肢にも出てきた場合、それは”ダマシ”の可能性が高いので除外すべきです。
例をあげましょう。たとえば発言者が the production line(生産ライン)というフレーズを使ったとしてます。そして、そのあとの選択肢A〜Dのなかに「production」や「line」という単語(あるいはそれに似た音の単語)が出できた場合、それらの選択肢は不正解の可能性が高いです。
なぜかというと、内容をちゃんと聞き取れてない初心者ほど「似ている音だからこれが正解だろう」と安易に選択肢を選んでしまうから。
つまり、似ている単語の選択肢は、TOEICが初心者を引っ掛けるためのダマシである可能性が高いということです。
この傾向を知っておけば「似ている音が出てきたら、それ以外の選択肢を選べばOK」ということになるので、それだけで正答率が上がります。これはTOEICのハイスコア取得者でも実際にやっている裏ワザなので、ぜひ実践してみてください。
裏ワザ⑤ 否定する文が解答になりやすい
これはリスニングのPart2で当てはまることなのですが、質問に対する解答でわからなかったら「否定する文」を選ぶと正答率があがります。
あらためておさらいしておくと、TOEICのPart2は質問や発言に対して適切な回答を選ぶ問題です。たとえば、以下のような感じ。
I think Ms. Louis deserves a promotion.
(A) I reserved a table at the restaurant.
(B) I cannot agree with you more.
(C) I promoted a new product.
スタディサプリENGLISH 例題講義より引用
「ルイスさんは昇進に値すると思います」という発言に対して、正しい回答を選ぶのですが、正答は(B) I cannot agree with you more.です。
I cannot agree with you more.というのは慣用句としておさえておきたいフレーズで「これ以上の賛成はない=大賛成」という意味になります。
否定することで最大の肯定をする英語表現はたくさんありますが、TOEICでもそこが狙われやすい傾向があるということです。
もし、解答がわからなかったら、ひとまず否定形が入っている選択肢を選ぶことで正答率を上げることができます。
また、発言や質問に対してネガティブな内容の答えも正答になりやすいので、それも覚えておくといいでしょう。
裏ワザ⑥ マークシート専用のシャープペンを使う
TOEICは時間との戦いなので、どんな小さなことでもいいので時間を節約するべきです。そのためには、マークシートを塗りつぶすのにかかる時間を短くすることも不可欠となります。
TOEICの試験では普通のシャープペンを使う人が大半だと思いますが、シャープペンは先が細いので、マークシートを塗りつぶすのに何度もペンを回して塗らないといけません。
1問あたりにかかる時間は数秒とたいしたことないですが、それが10問・50問と積み重なっていくと大きなタイムロスにつながります。
そこでおすすめしたいのが、マークシート専用のシャープペンを使うこと。いろんな会社から商品が出ていますが、ぺんてるの【マークシートシャープ】が最も有名です。
これを使えば、マークシートの回答にかかる時間を減らすことができます。
また、芯径が1.3mmと太いので正確にマークできる利点も見逃せません。マークが不正確だと、正答にマークしていてもコンピューターの読み取りがうまくいかずに不正解になってしまう可能性もあります。その点でも専用のシャープペンを使う利点は非常に大きいです。
⑦ Part1の写真問題は細部を見るようにする
TOEICのPart1は写真を見て、正しい解答を選ぶ問題です。
意外と引っ掛け問題として多いのが「そこなの?!」という選択肢です。写真で一番目立っているところではなく、全然目立たない背景が正しい解答というパターンがよくあります。
たとえば以下の写真が出題されたとしましょう。
一番目立つのは男性と荷台ですよね。これを見たとき「男性がシャベルで土を掘っている」といった解答を予測すると思います。でも、Part1では「うしろに木が生えている」といった解答が平気で出てきます。
まさしく「そこ?!」ってツッコみたくなりますよね。
つまり、写真問題では目立つところよりも、目立たないところを意識的に見るようにしましょう。目立つところは無意識で反応できますので、目立たないところ(背景や細かい部分)を見ておくのです。
そうすることで、目立たないところを問う選択肢が読み上げられたとき、即座に解答ができるので時間短縮につながります(その積み重ねが、塗り絵を減らしてくれる)。
また、写真問題はA〜Dの選択肢がありますが、「Aが確実に正解だ!」と確信が持てた場合、残りの選択肢の音声は聞かずに、次の問題の写真に目を通しておくようにしましょう。
裏ワザ⑧ スタサプでTOEIC対策する
これは試験本番でのテクニックではなく、事前の対策における裏技的要素です。ずばり、スタディサプリENGLISHで勉強しましょう。
正直、スタディサプリENGLISHでTOEIC対策するのはチート級に効果があります。なぜかというと、ここで紹介したような「TOEICスコアを伸ばすテクニック」が動画講義で大量に解説されているからです。
ここで紹介した裏ワザは僕が実際にTOEICの試験を受けたなかで気づいた部分もありますが、スタディサプリENGLISHに教えてもらったテクニックも含まれています。
正直、ここでは紹介しきれないほど、学びの多いコンテンツが溢れているので、TOEICのスコアUPを図りたい人はぜひスタディサプリENGLISHを使ってみてほしいです。
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