洋書をスラスラ読むための方法として
「日本語版(翻訳版)を併読する」
というものがあります。
実際、僕も洋書+日本語版を読み比べることが多々ありまして、効果を実感しています。
具体的には、
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英語を読むスピードが上がる
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洋書に対するハードルが下がる
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興味が持てる本を見つけやすい
といったメリットがあります。
今回は洋書と日本語版(訳書)をセットで読むメリットについて、体験談をもとに解説してきますね。
記事の後半には
【僕が実際にやっている「洋書+日本語版」の読み比べ手順】
も解説してるので、すぐに実践しやすい内容になっています。
▣ 洋書と和訳版の2冊をセットで読む
あらためて説明しておくと、今回紹介するやり方は
【日本語に翻訳された和書を読む→洋書(原書)を読む】
という読書法です。
日本語に翻訳された本であらかじめ内容を理解してから、そのあとに洋書を読んでいきます。
ですから、まずは自分が読みたい本を見つけていくわけですが、当然ながら日本語訳で出版されている本と原書の2冊を用意する必要があります。
まず最初に日本語訳を買って読んでみて、面白ければ英語版も読んでみるというのがおすすめです。
内容が同じ和書と洋書を2冊読むのはそれなりに時間もかかるので、本当に面白いと感じた本だけを厳選して併読するのが良いと思います。
▣ 内容を知ってから読むメリット
あらかじめ日本語版を読んで洋書を読むと、以下のメリットを享受できます。
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日本語版を読んで内容の良し悪し確認できる
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推測読みができる(辞書を引く回数が減る)
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翻訳の勉強になる
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同じ内容を反復して読むので、記憶に定着しやすい
1つずつ説明していきますね。
▩ 日本語版を読んで内容の良し悪し確認できる
無数ともいえる出版物をできるだけ多く読むためには、自分にとっての”ハズレ本”を排除していく必要があります。
ここでいうハズレというのは、あくまでも自分にとっては不要な本だったり、興味が沸かない本です。
まだリーディング力が高くない状態で洋書を読む場合、本の全体像を掴むまでに時間がかかります。
要するに「この本は、読む本に値するのか?」というのが、洋書だとスグに判断できないということです。
しかし、和書であれば本の良し悪しがわりと早い段階で判断できます。
面白ければそのまま読み続ければいいですし、つまらなければ洋書(原書)に行かずに終わらせることもできます。
最初に和書を読むことで、自分が読むべき洋書を厳選できるというメリットがあります。
▩ 推測読みができる(辞書を引く回数が減る)
日本語訳を読んでから洋書を読むということは、本の内容がある程度頭に入っているはずです。
そのため、わからない英単語やフレーズが出てきても「これはおそらくこういう意味だろう」という推測読みがしやすくなります。
推測読みというのは文脈から意味を推測することですが、読書をするうえで推測読みは不可欠です。
なぜかというと、わからない単語が出てくるたびに辞書を引いていては時間がかかりすぎるからです。
これは洋書でも和書でも同じことがいえます。
日本語で書かれた本(和書)を読んでいるとき、僕たちは無意識に推測読みをしています。
わからない単語があっても、まわりの文脈から意味を推測できるからです。
洋書を読むときこそ、この推測読みの力を発揮したいところ。
そうすれば、辞書を引く時間を大幅に削減できるため、読書に集中する時間を増やすことができます。
もちろん、洋書と和書を2冊読むので、トータルでかかる時間は増えてしまうでしょう。
でも、辞書を引かずに読むスタイルを体に覚えさせることができるのは大きなメリットです。
▩ 翻訳の勉強になる
訳書と原書をセットで読むことで、翻訳の勉強になるというメリットがあります。
翻訳家を目指す人はもちろんですが、そうでない人にも利点があります。
洋書を通じて英語を勉強したいという人も多いと思いますが、日本語と英語を見比べて読むことで
「この文章はこうやって訳すと意味が伝わりやすいんだな」
ということが非常によくわかります。
これは日英・英日どちらにも言えることです。
洋書をとおして翻訳のコツを掴むことで、自分が書く英文のスキルもUPしていきます。
▩ 同じ内容を反復して読むので、記憶に定着しやすい
英語学習に限らず、知識というのは「何回反復したか」によって記憶への定着率が決まってきます。
英単語がわかりやすいですが、1回見ただけではまず覚えられませんよね。
英単語帳を何度も反復したり、他の英文でその単語に出くわすことで記憶への定着が進んでいくものです。
和書であれ洋書であれ、同じ内容を繰り返し読むことで、その本の内容がより記憶に残りやすくなります。
ビジネス書であれば教養が身につきますし、小説であれば物語が頭に残りやすくなります。
▣ デメリットは「時間」と「飽き」
訳書と原書を2冊読むことは、デメリットもあります。
具体的には以下の3点です。
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時間がかかる
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飽きやすい
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お金がかかる
最も痛いのは時間がかかるということ。
本来は1冊で済むところを、言語は違えど2冊読むわけですから、単純計算で2倍の時間がかかります。
厳密には洋書のほうがもっと時間がかかると思うので、さらに増えそう。
そしてもう一つが「飽き」です。
読書というのは、どうしても「初めて知った喜び」が勝ります。
「これってこうだったんだ!」という発見は読書の喜びですよね。
小説の場合は、2回目よりも1回目の感動のほうが大きくなります。
同じ内容の本を2冊読むということは、すでに知っている内容を読み返すことにほかなりません。
さきほど「反復すると記憶に残りやすい」と説明しましたが、これは「反復すると飽きやすい」のと表裏一体です。
そのため、飽きずに読むためには、自分が興味が持てる(繰り返し読みたいと思える)本を選ぶことが必要になります。
また、2冊本を買うことになるので、そのぶんだけお金がかかります。
特に洋書は(為替次第ですが円安のときは特に)値段が高いことが多いので、金銭的な負担も少々きつくなります。
少しでも費用を安く抑えたいのであれば、Kindleで洋書を読むのがおすすめです。
▣ 自分の好きなジャンルの本を選ぼう
和書と洋書を並行して読んでいく場合、絶対に欠かせないのが「自分の好きなジャンル(内容)の本を選ぶこと」です。
好きなジャンルというのは趣味につながるものでもいいですし、仕事に関連するものでもOK。
いずれにせよ「読んでて苦にならない本」を選びたいところです。
ただし、自分の「好き」を優先すると、本の選択肢は限定的になります。
当然ながら、日本語版が刊行されている本でしか実践できませんので。
また、絵本や児童書はいいとして、大人が読むペーパーバックなどはそれなりの英語力がないと読むのがむずかしいという現実もあります。
ここでは、個人的におすすめの本をいくつかピックアップしておきたいと思います(日本語は翻訳版の書籍タイトルです)。
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『チーズはどこに消えた?』(原書:Who Moved My Cheese?)
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『カササギ殺人事件』(原書:Magpie Murders)
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『複利で伸びる1つの習慣』(原書:Atomic Habits)
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『時間術大全』(原書:Make Time)
▩ 英語力に自信がない人は、多読用リーダーがおすすめ
洋書初心者の人や英語読解に自信がない人は、入門向けの洋書(GR:Graded Readers)がおすすめです。
GRは使われている語彙の数が制限されている洋書で、英文法もわかりやすく書かれているため、洋書の初心者にピッタリです。
さらに、1冊が70ページ前後と薄いため、最後まで読み切りやすいというメリットもあります(洋書は薄い本から始めるのがおすすめ)。
訳書は出ていませんが、洋書だけでも十分に最後まで読み切れる仕様になっているので、試してみる価値はあると思います。

▣ Kindleを活用すれば低コストで併読できる
訳書と洋書の2冊を読むということは、本を選ぶ時間もかかるし、お金もかかります。
少しでも時間とお金の問題をクリアにしたいのであれば、Kindleを活用するのがおすすめです。
僕も洋書をKindleで読む頻度はかなり高めでして、大いに活用しています。
Kindle版の洋書はペーパーバックよりも安く、スグに手に入るというメリットがあります(街の本屋ではなかなか売ってないので…)。
さらに、辞書内蔵という嬉しいメリットも。
さらに、KindleにはKindle Unlimitedという読み放題サービスがあり、和書・洋書を含めた500万冊以上が好きなだけ読めます。
訳書と原書が読み放題の対象本になっていれば、非常に低コストで2冊の併読が可能になります。
最初の1ヶ月は無料で使えるので、ぜひ試してみてください。
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僕が実際にやっている「洋書+日本語版」の読み比べ手順
ここからは、実際に僕がやっている読み方を紹介します。
最初のころは「2冊をどう読めばいいんだろう?」と迷っていましたが、いろいろ試した結果、この流れが一番ラクに続きました。
具体的には以下の5つのステップで読んでみてください。
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STEP1:日本語版を最後まで読んで内容を理解する
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STEP2:洋書は1日10〜20ページを目安に読み進める
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STEP3:辞書を引くのは1ページ3〜5語までにする
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STEP4:気になった英文だけ日本語版と読み比べる
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STEP5:読了後は印象に残った章だけを再読する
STEP1:まずは日本語版を最後まで読む
最初は日本語版だけを読み切ります。
この段階では英語のことは考えません。
「内容を理解すること」が目的なので、気になった部分に軽く線を引く程度です。
ビジネス書なら2〜5日、小説なら1〜2週間くらいで読み終えることが多いですね。
内容を頭に入れておくだけで、あとから読む洋書の難易度が一気に下がります。
STEP2:1日10〜20ページだけ洋書を読む
日本語版を読み終えたら、今度は洋書を読み始めます。
僕は最初から一気に読もうとはしません。
1日10〜20ページくらいを目安にしています。
たとえば300ページの洋書なら、
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1日10ページなら約30日
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1日15ページなら約20日
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1日20ページなら約15日
で読み終えられます。
「今日は10ページだけ」と決めておくと心理的なハードルが低くなり、習慣として続けやすいです。
STEP3:辞書を引く回数は1ページ3〜5回まで
以前の僕は、知らない単語が出るたびに辞書を引いていました。
しかし、それでは1ページ読むのに10分以上かかることもあり、読書というより調べ物になってしまいます。
そこで今は、
「辞書を引くのは本当に重要な単語だけ」
と決めています。
目安としては1ページにつき3〜5語程度。
それ以外は文脈から推測して、そのまま読み進めます。
日本語版を読んで内容を知っているので、多少わからない単語があってもストーリーや筆者の主張は十分追えるケースがほとんどです。
STEP4:気になった英文だけ日本語版と見比べる
全部の文章を照らし合わせる必要はありません。
僕が見比べるのは、
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「この表現、自然だな」と思った英文
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意味はわかるけれど訳し方が気になった英文
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何度も登場する重要なフレーズ
この3つくらいです。
たとえば1章で5〜10か所程度。
英語と日本語を並べて読むことで、
「この英文は直訳ではなく、こういう日本語になるのか」
という発見が何度もあります。
これを繰り返すと、英文を読むスピードだけでなく、日本語に引っ張られない英語の理解力も少しずつ身についてきました。
STEP5:読み終えたら気に入った章だけ再読する
最後まで読み終えたあと、僕は本全体をもう一度読むことはほとんどありません。
代わりに、特に印象に残った章だけを読み返します。
ビジネス書なら重要な章を20〜30ページほど、小説なら好きな場面だけ。
全部を反復しようとすると負担が大きいですが、気に入った部分だけなら無理なく続けられます。
実際、この方法にしてから「洋書は最後まで読めない」ということがかなり減りました。
最初は辞書を引きながら読むだけで精一杯でしたが、日本語版で内容を理解してから読むようになってからは、英文を読むこと自体がずっとラクになったと感じています。
洋書初心者ほど、「英語を完璧に理解しよう」と考えるよりも、「内容を楽しみながら英語に触れる」というスタンスのほうが、結果的に長く続きます。
