QQ English はカリキュラムが他のオンライン英会話よりも整っているので、レッスンを進めやすいという利点があります。
レッスンで使うテキストの良し悪しで英会話の上達速度はかなり変わるので、選ぶときは十分に注意したいところ。
ということで、QQ Englishのカリキュラムで使うテキスト(教材)はどんな感じなのか?くわしくレビューしていきます。
「公式サイトでテキストの実物を見てみたい」という人は以下よりご覧になれます。
まずはQQ Englishの英語レベル表をチェック
QQ Englishは1回目の無料体験レッスンで「レベルチェック」をおこない、自分の英語レベルがわかります。その結果(英語レベル)から講師がおすすめ教材を教えてくれるので、教材選びに迷うことはありません。
そして、QQ Englishのカリキュラム(テキスト)はレベル別に分かれています。ですから、カリキュラムやテキストを選ぶときにはあらかじめ英語レベル表に目を通しておくのがおすすめです。
ちなみに、この英語レベル表の数値はスピーキングスキルに重点を置いたQQ English独自の指標です。
※表は横スクロールできます
Level | TOEIC | 英検 | CEFR | IELTS | 対象レベル |
|
---|---|---|---|---|---|---|
Absolute Beginner | Lv1 | ー | 5級 | A1- | ー | 超初心者レベル: アルファベットやカタカナ英語など、なじみのある言葉であれば理解できる |
Beginner | Lv2 | ー | 4級 | A1 | ー | 中学入門レベル: 人に会った時の挨拶などの表現を習得し、簡単な単語や英文法が理解できる |
Elementary | Lv3 | 220-345点 | 3級 | A1+ | ー | 中学中級レベル: 自分の知っていることであれば、間違いながらもゆっくり話すことができる |
High Elementary | Lv4 | 350-465点 | 準2級 | A2 | 4.0 | 中学卒業レベル: 海外旅行時に簡単な会話ができたり、身近な事柄で情報交換ができる |
Low Intermediate | Lv5 | 470-545点 | 準2級 | A2+ | 4.5 | 高校中級レベル: 道を聞いたり、サービスについて尋ねたり、英語を使っての行動範囲が広がる |
Intermediate | Lv6 | 550-665点 | 2級 | B1 | 5.0 | 高校上級レベル: 会話のキャッチボールで自分の気持ち、相手の気持ちが理解し合える |
High Intermediate | Lv7 | 670-780点 | 2級 | B1+ | 5.5 | 大学中級レベル: 英語が堪能な人の言っていることが分かり、多少の論理的な会話ができる |
Low Advanced | Lv8 | 785-855点 | 準1級 | B2 | 6.0 | 大学上級レベル: 様々なジャンルの日常会話において、細かいニュアンスの違いが理解できる |
Advanced | Lv9 | 860-940点 | 準1級 | B2+ | 6.5 | 大学院レベル: 様々な論点について長所や短所を示しながら自分の視点を説明できる |
High Advanced | Lv10 | 945-990点 | 1級 | C1 | 7.0 or 7.5 | ビジネスレベル: 人前で論理的に自分の主張を発表でき、会話中に言葉を探すという概念が無くなる |
Proficiency | Lv11 | ー | 1級 | C1+ | 8.0 | 専門家レベル: 英文法をほとんどマスターし、目的に応じた柔軟で効果的な言葉遣いができる |
Native | Lv12 | ー | ー | C2 | 8.5 | ネイティブレベル: 英語を完全に理解して、母国語の運用レベルと同等に英語が使えるようになる |
※ QQ English【英語レベル表】より作成 |
QQ Englishのテキスト一覧をチェック
続いて、QQ Englishのテキストを見ていきましょう。ここで示されている「レベル」というのは、レベルチェックをおこなったときの自分のレベル(さきほど紹介した英語レベル表)につながっています。
QQ Englishのテキストは【レベル別】【目的別】に分かれているので、好みにあわせて選びましょう。
QQ Englishのテキスト【レベル別】 | 対応 Lv |
---|---|
Basic English | Lv 1 〜 Lv 5 |
QQE Basics | Lv 1 〜 Lv 5 |
新日常英会話 | Lv 3 〜 Lv 5 |
ビジネス英会話 | Lv 4 〜 Lv 7 |
QQ Englishのテキスト【目的別】 | 対応 Lv |
---|---|
カランメソッド | Lv 3 以上 |
カランメソッド ビジネス | Lv 5 以上 |
R.E.M.S. | Lv 3 〜 Lv 10 |
O-MO-TE-NA-SHI英会話 | 初級編(Lv 2以上) 上級編(Lv 4以上) |
General Subject communication | Beginner Lv 1以上 Intermediate Lv 3以上 Advanced Lv 3以上 |
新トピックカンバセーション | Lv 1以上 |
SDGs トピックカンバセーション | ー |
コーチングタイム | Lv 3以上 |
News Alert | Lv 5以上 |
Global Business Skills | Lv 4以上 |
IELTS スピーキング | ー |
ボキャブラリービルダー | Lv 1 〜 Lv 5 |
TOEIC ボキャブラリービルダー | ー |
TOEIC スピーキング | ー |
TOEIC 目指せ!ハイスコアラー | ー |
ちなみに、ここでは割愛しますが、QQ Englishには【小学生用カリキュラム】と【中学生用カリキュラム】もあります。
Basic English
Basic English は英語の4技能(読む・書く・聞く・ 話す)をバランスよく伸ばすためのテキストです。
まずはその授業で使われる英単語をひと通りチェック。そのあと、登場人物の会話文が繰り広げられます。
その会話文で用いられる文法を学び、穴埋めの英作文をおこないます。最後にロールプレイングをやって、授業のまとめをおこないます。
Book1-3 は大学のキャンパスライフが舞台になっているので、中高生や大学生におすすめ。
Book4, 5 は新入社員のビジネスライフが舞台なので、大学生やビジネスパーソンにおすすめです。
QQE Basics
QQE Basicsは英語の4技能(読む・書く・聞く・ 話す)をバランスよく強化できるテキストです。
PPPメソッドに基づくテキストづくりがおこなわれています。PPPメソッドというのは、「Presentation(プレゼンテーション)」で学習のテーマを確認→ロールプレイや穴埋め問題などを使った「Practice(練習)」→「Production(出力)」で学んだ内容を自分の言葉でアウトプットするという流れで総合的な英語力を高めていくものです。
レベル1などのテキストはイラスト豊富でカラフルな教材なので、完全な英語初心者でもとっつきやすいと思います。一方、レベル5とかになると文字多めの(なおかつ文字が小さい)テキストになるので、少々読みづらい印象です。
新日常英会話
新日常英会話はレベル3(中学中級レベル)の内容です。イラストはそれなりに多いですが、上記の2つのテキストよりも落ち着いたテイストなので大人が使うのにも向いていると思います。
イラストを見てその内容を英作文するというワークが最初に来たりするので、それなりに文法力や英単語力がないとむずかしく感じるかもしれません。もちろん、そのあとに正解と解説を確認することはできます。
新日常英会話という名前のとおり、まさしく日常的な会話表現を学ぶことができるので、自分のことや身の回りのことを英語で言えるようになりたい人におすすめです。
ビジネス英会話
ビジネス英会話のテキストはこれまでの教材とはガラッと内容がかわり、一気に大人向けのテイストとなっています。
レベルはLv4なので中学卒業程度の内容です。文法の説明などもないので、基礎英語ができてないと理解はむずかしいかもしれません。
内容はいたって実用的で、ビジネス用途で電話をかけるときのやり取りを学ぶところからスタート。最もむずかしいLv7はTOEIC670-780点レベルの内容ですが、会議で役立つ英語表現などを学ぶことができます。
内容はむずかしめなので、まずは基礎的なテキストでしっかりと英語力を身につけてから取り組むのがおすすめです。
カランメソッド
ここからはQQ Englishの目的別カリキュラム&テキストの紹介になります。
まず最初はロンドン生まれの英学習法「カランメソッド」です。聞いたことがある人も多いと思いますが、カランメソッドというのは通常の4倍速で英語が身につくといわれているトレーニング法です。
カランメソッドをごく簡単に説明すると、講師が質問してきた内容に生徒が即座に回答するというのをレッスン中にひたすら繰り返すトレーニングです。
高速の質問と、生徒の瞬時の回答、その回答を教師が助けるという流れが繰り返されます。それぞれの質問は、特定の単語や文法に焦点を当てているので、質問に答えることで単語や文法の使用方法を学ぶことになります。最初はついていけなくても、しっかりと復習することで定着します。
カランメソッドの利点は、とにかく高速で回答することが求められるので、母国語(日本語)の介在がなくなること。言いたいことを日本語で頭に浮かべて英語に変換していると間に合いません。このスピード感が英語力UPにつながります。
ちなみに、カランメソッドはネイティブキャンプなどのオンライン英会話でも受講できますが、QQ Englishは日本で初めてロンドンのカランスクール本校から正式に認められ認定校です。
注意が必要なのは、カランメソッドを受ける場合、テキストの購入が必須となります。ステージ1~12まであり、ステージごとに1冊1,760円のテキストを買う必要があります。全ステージやる場合、1,760円 × 12冊= 21120円。費用負担がそれなりに発生する点には注意しましょう。
カランメソッドビジネスは仕事で使う表現でカランのトレーニングができます。カランメソッドのステージ8を終了されている人が推奨とされているので、まずはカランメソッドをやって、そのあとに取り組むという感じです。
R.E.M.S.
R.E.M.S.は反射的に英作文をつくるメソッドで、講師が言った英文を反復したり、付け加えたり、単語を変えたりして生徒の発話力を高めていくトレーニングです。
カランメソッドと似ていますが、 R.E.M.S.のほうが実践的で応用の効くトレーニングが多い印象。
発音が鍛えられますし、レッスン中に生徒が話す時間が長いので時間帯効果は非常に高いと思います。
講師の指示に沿って英文をつくったり、単語を付け加えたりするので、非常に集中力が必要なトレーニングになります。
カランメソッドとは違ってテキストは無料なので追加費用はかかりません。
レッスンの1番最初にレベルチェック(QQ Englishのレベルチェックとは別)がおこなわれ、その結果をもとにレッスンを進めていきます。
フリーカンバセーションなどと違って、R.E.M.S.はやることがカリキュラムではっきり決まっているので助かります。
O-MO-TE-NA-SHI英会話
O-MO-TE-NA-SHI英会話は海外からの観光客などの案内ができるようになるためのトレーニングです。具体的には日本の名所や観光地などを説明できるようになります。
トレーニングの初歩は、写真を見て「これは何なのか?」と英語で答える練習をします。たとえば、コンビニの写真を見て It is a convenience store. といえるようになるためのトレーニングをおこないます。
レベルが上がっていくと、日本の歴史などを学んだりするので英語だけでなく教養を身につけるという意味でも楽しい教材だと思います。
外国人向けに日本の案内をしたい人(たとえば通訳案内士を目指している人)などにはうってつけの教材だと思います。
新トピックカンバセーション
新トピックカンバセーションは、レッスンごとにひとつ(あるいは複数)のトピックを決めて、それを英語で学ぶ教材です。
たとえば、レベル1の最初にやるトピックはフルーツについて。このテキストを使うことで、フルーツに関する英単語や話題にはひと通り英語で対応できるようになります。
少しレベルが上がっていくと「幸福とは?」「美しさとは?」という抽象的なトピックを長文で学んでいくことも。一見するとつまらなそうですが(笑)、意外とおもしろいです。他にも「環境問題」や「飲酒と喫煙」といったトピックも用意されているので、大人が学ぶ題材としてはとても楽しめます。
英語を学びつつ教養も身につくので、より深いトークやディスカッションがしたい人におすすめです。
SDGs トピックカンバセーション
SDGs(持続可能な開発目標)について英語でディスカッションができるようになるための教材です。
「貧困と飢餓」「ジェンダーレス」といったトピックについて、基本的な知識を学びながら、自分はどう思うか?実際のデータはどうか?ということを自分で考えて調べながらレッスンに望むことになります。
レベルはかなり高いですが、SDGsを研究していて、英語で理解できるようになりたいと思っている大学生や社会人には最善のテキストです。
ここまで踏み込んだ内容のテキスト(教材)は他のオンライン英会話にはないので、このあたりはTESOL資格を講師に義務付けているQQ Englishの強みだと思います。
コーチングタイム
コーチングタイムは、「どんな教材を使うべきかわからない」「自分の目標に合ったカリキュラムを知りたい」という人におすすめです。
コーチングタイムではまず最初に自分の英語力を測定し、それに合ったカリキュラムを提案してくれます。そして、2回目以降のレッスンでは、宿題として出されたスピーチを考えておき、発表するというタスクも課されます。
コーチングというと日本人講師を思い浮かべますが、QQ Englishのコーチングタイムというカリキュラムは通常のフィリピン人講師がおこないます。つまり、全部英語です。
英語で英語学習のコーチングがおこなわれるので、相応の英語スキルがある状態でないと理解は厳しいと思います。
もうワンランク上の英語学習を行いたい人におすすめのレッスンです。
News Alert
News Alertは、オンラインのニュース記事を題材にレッスンをおこないます。
ニュース記事を音読して、その内容について講師とディスカッションをします。ニュース記事なので、実用的な英語が学べますし、議論のスキルも身につきます。
ここでいうオンラインのニュース記事というのは、講師がいくつかピックアップしたものから選びます。つまり、自分で用意するわけではありません。事前に予習ができないので、難易度は高いです。
ちなみに、DMM英会話にも Daily News という教材がありますが、こちらは専用サイトの記事から好きなものを選べます。さらに、独自に教材用として編集されているので非常に使いやすいです。
もしニュース記事で英会話レッスンを受けたいということであれば、個人的にはDMM英会話の Daily News を使ったほうが効果的なレッスンになると思っています。
Global Business Skills
Global Business Skills は、ビジネススキルを英語で学ぶ教材です。海外の人とビジネスを成功させるには、外国の文化や経済的な背景など幅広い前提知識が必要となります。
この教材はLv4(TOEICスコア350-465点)が目安となっていますが、実際にはもっとレベルが高いので要注意。
僕はTOEICスコア 750点ほどですが、それでもテキストを読むのに苦戦しました。全体的に長文が多いですし、使われる用語もわりと専門的だったりするのでむずかしめです。
そのため、ある程度の英語力があって、さらにビジネススキルを伸ばしたいという人に向いている教材だと思います。
IELTS と TOEICのスピーキングにも対応
その他、QQ EnglishではIELTS・TOEIC・英検(3級〜準1級)のスピーキング対策にも対応しています。
語学試験の試験対策はどうしてもテキスト中心になりがちですが、QQ Englishを使えば本番を想定したレッスンが受けられるので実践的です。
結局、どの教材を選ぶのがベストなのか?
これだけ教材が多いと、選ぶのに迷ってしまうと思います。というわけで、ここでは目的とレベルに応じておすすめの教材をピックアップしてみました。
- 英会話初心者におすすめ
- ・Basic English
- ・QQE Basics
- 英会話中級者におすすめ
- ・R.E.M.S.
- ・新トピックカンバセーション
- 英会話上級者におすすめ
- ・News Alert
- ・Global Business Skills
個人的に1番おすすめなのが、新トピックカンバセーションです。教材としてよくまとまっていますし、レッスン中に生徒が話す時間も長いのでレッスン効果も高まります。
なによりやっていて楽しい教材なので、予習も復習も楽しめるはず。そこまで内容もむずかしくないので、ぜひ使ってみてほしいです。
ちなみに、QQ Englishは2回分のレッスンが無料で体験できます。