英語の勉強で迷うのが「どの教材を使うか?」ですよね。
書店に行けば山積みの教材が乱立し、目が回るほど。
しかも、多くの教材が「1つの技能」(たとえばリスニング)に特化しているので、他の技能を鍛えるには複数冊の本を買わなければいけません。
長年、数々の教材で英語を勉強してきた僕の経験でいうと、教材をたくさん用意するのは逆効果だと思っています。
なぜなら、集中力が散漫になって、教材をやりきれずに終わることが多いからです。
ではどうすればいいか?おすすめしたいのが、アプリ1つで英語学習を完結させるという方法。
アプリを使えばスマホ(あるいはタブレット)1台だけで済むので、とてもスマートで勉強もラクになります。
というわけで、アプリのメリット・デメリットを解説しつつ、おすすめのアプリも紹介していきますね。
「全部入り」の英語アプリを選ぶメリット
もしアプリだけで英語学習を完結させたいのであれば、「全部入り」を選びましょう。
全部入りというのはつまり、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング・英単語・英文法といったすべての要素を網羅していることを指します。
英語アプリにもいろんな種類があって、単語に特化していたり、リーディングに特化していることもあります。
それらのアプリを使い分けるのもアリですが、それだと結局いろんな教材をやってるのと代わりがないので、集中力が散漫になりやすいです。
たとえば、アプリを切り替えるときに他のアプリ(YoutubeやSNS)が目に入って、無意識で開いてしまったり。
ちょっとしたことですが、英語学習を効率的かつ濃密なものにするには、集中を阻害する要素はのぞいておくべきです。
全部入りのアプリを選んでおけば、アプリの切り替えも必要ないので、勉強に集中できます。
また、1つのアプリで完結すれば、重たい本を持ち歩く必要がないので、通勤通学の電車内でもサクサク勉強ができますよね。
仕事をしていると、どうしても勉強時間が取れないものですが、アプリならスキマ時間で勉強できますし、書籍よりもアプリのほうが気軽に開けるので、勉強のハードルも下げてくれます。
アプリ学習の欠点である「誘惑」に注意
ただし、英語アプリでの勉強にも欠点があります。それは、他のアプリの誘惑です。
自分を律することができる状態だったり、超集中モードのときは大丈夫なのですが、ちょっと気分が乗らないときに勉強しようとすると、僕はすぐにYoutubeとかInstagramを開いてしまいます…。
そして、ダラダラとSNSを見てしまい、気づいたときには30分も経過していた…。そこから自己嫌悪で5分間、みたいな感じに陥りやすいです。
SNSなどのアプリをスマホから削除しておく、というのも1つの対策にはなりますが、ブラウザでネット検索できてしまう以上、誘惑をゼロにするのはむずかしい。
もしタブレットを持っているなら、そちらを「完全に勉強専用機」と割り切って使うのもいいかもしれません(僕はiPadを英語勉強用にしてます)。
いずれにせよ、アプリで得られる勉強の利便性と誘惑は隣り合わせなので、十分に注意しないと逆効果になる可能性もあります。
おすすめはスタディサプリENGLISH、一択です
さて、前置きが長くなりましたが、具体的にアプリを紹介していきます。
結論としては、アプリだけで英語学習を完結させたいならスタディサプリENGLISH(スタサプ)断然おすすめです。
スタディサプリENGLISHは、以下のように3つのコース(アプリ)に分かれていて、勉強目的に合わせて特化させることができます。
※表は横にスライドできます
コース名 | 新日常英会話 | ビジネス英語 | TOEIC対策 |
目的 | 旅行英会話 おもてなし英会話 | 仕事で使う英語全般 | TOEIC L&R スコアアップ |
1週間無料お試し | ◯ | ◯ | ◯ |
入会金 | 0円 | 0円 | 0円 |
ベーシックプラン | 月額:2,178円 6ヶ月パック:実質月額 1,958円 12ヶ月パック:実質月額 1,738円 | 月額:3,278円 6ヶ月パック:実質月額 3,058円 12ヶ月パック:実質月額 2,728円 | 月額:3,278円 6ヶ月パック:実質月額 3,058円 12ヶ月パック:実質月額 2,728円 |
英会話セットプラン (ネイティブキャンプ) | 月額:6,028円 6ヶ月パック:月あたり5,478円 | 月額:7,128円 6ヶ月パック:月あたり6,578円 | ー |
パーソナル コーチプラン | ー | ー | 3ヶ月プログラム:74,800円 6ヶ月プログラム:107,800円 |
講師の解説動画 | ◯ スティーブン・ソレイシィ先生 | ◯ Matt先生 | ◯ 関正生先生 |
公式サイト | ▶【無料】スタサプのビジネス英語を試してみる |
僕は新日常英会話コースとTOEIC対策コースに課金して使ってきました。
個人的に特に好きだったのが動画講義です。最初は「動画講義って観るの時間かかるし、それだったらたくさん問題解いたほうがいいでしょ」と思っていたのですが、観たら考えがガラッと変わりました。
まず、動画講義は各単元ごとに1〜3分ほどの短い動画が用意されているので、サクッと観られます。
そして、教えてくれる講師が素晴らしい。モチベーションも上がるし、アプリを使って勉強するのがますます楽しくなります(各コースの担当講師は以下のとおり)。
スタサプENGLISHコース名 | 講師名 | 経歴 |
---|---|---|
新日常英会話 | スティーブ・ソレイシィ | 日本の「英語が使える国の仲間入り」を目指した英語教材の企画開発、 英語教授法の研究と人材育成、英会話コーチ、 セミナー、講演などを行なっている。 BBT大学教授。NHK英語講座も担当。 |
ビジネス英語 | シュー・ニシリアス | ワイオミング大学卒。テンプル大学TESOL(英語教授法)修士課程修了。 ベルリッツ・ジャパンで講師や教材開発に従事。 その後、独立して、企業研修の講師として日本人のビジネスマンを指導。 |
TOEIC対策 | 関正生 | スタディサプリ英語講師。 元東進ハイスクール、北九州予備校、秀英予備校英語講師。 TOEIC Listening & Reading Testで990点満点取得。 |
TOEIC対策は「公式問題集」も一緒にやるべき
ちなみに、もし勉強する目的がTOEIC対策なのであれば、アプリだけの勉強ではちょっと物足りないです。
というのも、アプリだけでは本番に向けた演習ができないから。
もちろん、知識はアプリの勉強だけでも十分なのですが、本番で問題を解くときの雰囲気は味わえません。
TOEICの公開テストはマークシート方式なので、紙の用紙に正確に解答を記入するスキルが求められます。
もちろんスキルと呼ぶには大げさですが、やはりマークシートの記入には慣れておいたほうが絶対良いです(せっかく英語力があってもスコアが取れないのはもったいないので)。
そこでおすすめしたいのが、スタディサプリENGLISHとTOEIC公式問題集(模試)を併用すること。
TOEICは過去問を公開しておらず、問題用紙の持ち帰りもできないので、模試を受けるには市販の問題集を買うしかありません。
いろんな出版社が出しているのですが、TOEIC公式で出ている問題集の精度や内容がベストなのでこちらがおすすめ。
TOEIC公式問題集は定期的に刊行されていてナンバーが付与されています。
本記事執筆時点では11まで出ていて、新しいものほど最新の出題傾向が反映されているので、できれば最新版を購入しましょう。
英検、IELTS、TOEFLはアプリだけだと厳しい
TOEICは受験者が圧倒的に多く、ビジネスパーソンが多いので(お金になるので)アプリもたくさんリリースされています。
一方、英検は受験者こそ多いのですが、1つで完結すると言えるようなアプリはありません。
「でた単」などの単語帳アプリや、市販の教材をアプリで使える「abceed」などもありますが、スタディサプリENGLISHのような”オールインワン感”はなく、完成度も個人的にはあまり高いと思えません。
そのため、もし英検対策をしたいのであれば、単語はアプリを活用しつつ、それ以外は市販の書籍で勉強するのが現状だとベストなのかなと思ってます。
これはIELTSやTOEFLなどの試験も同じで、完成度の高いアプリは現状ありませんので、書籍での勉強をおすすめします。