現在形と現在進行形。これだけ聞くとめっちゃ簡単そうだけど、実際の使い分けはけっこう複雑でむずかしい。
たとえば、現在形というと今のことを表すのは当然なんだけど、未来のことを表すこともある。
具体的には交通機関の時間を言ったり、なにかのタイムテーブル(映画とか)の時間を言うときには現在形を使う。
- ▪ I have to go. My train leaves at 11:30.
- ▪ What time does the film start tonight?
ふつうに考えると、上記の文ってどっちも未来のことを言ってるから will とか be going toを使っても良さそうに思える。でも現在形で言うという決まり。
その理由は現在形に〈安定〉というニュアンスがあるから。たとえば電車や映画の時刻って頻繁に変わってしまっては困るもの。だから現在形を使う。
2人称・3人称が主語の文で will を使うと〈根拠のない推量〉になるから、安定性に書ける。
be going to については、現在進行系が〈動くもの〉というニュアンスを持っていて、これまた公共の予定には不向きとなる。
あともう一つ覚えておきたいのが、be doing〜と be goint to〜のちがい。
まず be doing〜については「〜している」という現在進行形がまず思い浮かぶけど、意外と忘れがちなのが「未来の予定」を表す使い方。
ポイントとなるのは、be doing〜が「すでに確定している予定」であるということ。
- ▪ I’m leaving tomorrow. I’ve booked my flight.
- ▪ What time are you meeting Ann this evening?
一方の be going to 〜は確定していても、確定していなくても未来の予定を言うことができる。
厳密には、やろうと決意しているけど確定してない予定について使う(やらない可能性もある、ということ)。
- A: Your shoes are dirty.
- B: Yes, I know. I’m going to clean them.
未来のことを表すときって、だいたいwill か be going to〜を使ってしまいがちだけど、じつは be doing〜 を使った未来表現もネイティブはけっこう使うっぽい。
be doing〜が出てきたら「〜している」と反射的に訳してしまうクセを早めに取り除いたほうがいいかもしれない。
- 【be doing 〜 と be going to 〜】
- ▪ be doing 〜 確定している予定を表す(すでに決まっている)
- ▪ be going to 〜 未確定の予定を表す(やらない可能性もある)
- ▶ ただし、入れ替え可能なことも多い。使い分けないネイティブもいる模様。
ちなみに、このあたりの英文法のニュアンスについては『和文英訳教本』という本がめちゃくちゃわかりやすいからおすすめです。