DMM英会話は良い教材がたくさんありますが、教材を使わないフリートークも根強い人気があります。
しかし、個人的にはフリートークはおすすめしません。
なぜDMM英会話のフリートークはおすすめできないのか?実体験を交えながら解説していきます。
フリートークは上級者向け
最初に結論からお伝えすると、フリートークは上級者向けです。そのため、初心者はもちろん、TOEIC600〜800点レベルの中級者であってもフリートークは選ばないほうが良いでしょう。
なぜかというと、フリートークは以下のようなデメリットがあるからです。
- フリートークレッスンのデメリット
- ・講師が話す時間が長くなる
- ・文法的に正しくない英語で話しがち
- ・ネタが尽きると内容が薄くなる
講師が話す時間が長くなる
フリートークは特に決め事をせずに自由な話題で会話をおこないます。こちら側が話すネタやトークテーマを持っていけばある程度は主導権を握れますが、そうではない場合、講師が話す時間が長くなります。
そもそも日本人は口下手ですし、そもそも得意ではない英語で会話をしているわけです。そんな状況では、基本的に講師が主導権を握る時間が長くなります。
また、講師も生徒に気を使って「話題を提供しよう」「自分のエピソードを話そう」とするので、必然的に講師の話が長くなりがちです。
もちろん、講師によっては良いパス(質問)を投げてくれることもありますが、それに対して良い返答ができないと、ますます講師が自分の話をすることになります。
英会話レッスンは生徒(自分)がたくさん話してナンボですから、そういった意味でフリートークは欠点が多いのです。
もちろん、英語上級者で会話の主導権を握る自信がある人はフリートークでも大いに成果を得られるでしょう。
文法的に正しくない英語で話しがち
英会話レッスンの教材を使う場合、その内容に沿った会話が進むので、基本的に文法を正しく使おうという意識が働きます。
たとえば現在完了を学ぶレッスン教材の場合、現在完了を使った質問や話題が出てくるので、その内容に合わせて英語を話せば英文法から大きく逸脱することはありません。つまり、レッスンの中で正しい英語(英文法)を使う意識が定着するわけです。
しかし、フリートークというのは言ってみれば何でもありなわけですから、自分の感覚で「とりあえず伝わればOK」な英語を使いがちになります。
もちろん伝わることは大切ですが、長い目で見たときに「どう伝わるか?」というのも重要です。
というのも、英会話レッスンというのは生徒がお客さんですから、講師も生徒の言うことを汲み取って理解してくれます。たとえ失礼な言い回しを生徒がしたとしても、咎めたり機嫌を損ねることもありません。
しかし、仕事や旅行などで英語を使う場合、相手は忖度してくれません。コチラがおかしい英語を使えば相手も相応の態度ですし、失礼な英語を言えばムスッとされます。
以上を踏まえると、ふだんの英会話レッスンの段階から正しい英文法や正しい英語を使う習慣を身につけておくべきです。フリートークではそれが実現しにくいので、おすすめできません。
ネタが尽きると内容が薄くなる
フリートークはテーマなしの英会話レッスンなので、話す内容は本当に自由です。こちらが話題を持ち寄ってもいいですが、手ぶらでレッスンに臨んだとしても講師が話題を提供してくれます。
しかし、1レッスン25分間を自分(あるいは講師)のトークテーマだけで乗り切るのはなかなか大変です。
会話が盛り上がるパターンというのは、最初に決めたテーマから”良い意味で”逸脱するときです。テーマから派生して話が弾み「もともと何の話してたんだっけ?(What were we talking about again? )」という流れになるときは、盛り上がってるときですよね。
しかし、それが実現しないと25分間ずっと1つのテーマで話をしなければいけないので、話すことがなくなります。
講師もさすがに沈黙の時間が生まれないように自分の話をしたり、質問を振ってくれますが、その内容はたいてい無味乾燥なものです。
僕が実際にあったのは、お互い話すことがなくなって、最終的に好きな食べ物や好きな色を聞かれました(笑)よくあるダメダメな会話の典型例です。
このように、英会話レッスンがただやり過ごすだけの時間になってしまってはやる意味がありません。
DMM英会話の教材を使わないのは、もったいない
僕はこれまで、レアジョブ・ネイティブキャンプ・QQ Englishなど主要なオンライン英会話はひととおり使ってきました。
その中でも、DMM英会話の教材の充実度・完成度の高さは業界随一だと思っています。DMM英会話の教材は素晴らしいです。
にもかかわらず、DMM英会話でフリートークを選ぶのはもったいないと思います。せっかく優れた教材を目の前にしておきながら、デメリットの多いフリートークを選ぶのは、言ってしまえば宝の持ち腐れです。
DMM英会話には以下のような教材がありますが、僕が特におすすめしたいのは【デイリーニュース】です。
DMM英会話の教材一覧 | レベル 1 - 10 |
---|---|
キッズ英語 | 1 |
会話 | 1 - 7 |
Let's Go | 1 - 4 |
Side by Side | 1 - 7 |
瞬間英作文 | 2 - 7 |
スピーキングテスト | 2 - 8 |
文法 | 2 - 8 |
Elementary Reading Series | 3 - 4 |
Speak Now | 3 - 7 |
Grammar in Use | 3 - 8 |
英検対策(5級〜準1級) | 3 - 9 |
Passport | 4 |
発音 | 4 |
テーマ別会話 | 4 - 7 |
IELTSスピーキング対策 | 4 - 8 |
写真描写 | 4 - 8 |
健康とライフスタイル | 5 - 8 |
旅行と文化 | 5 - 8 |
デイリーニュース | 5 - 10 |
TOEICスピーキングリアル模試 | 6 |
ビジネス | 6 - 7 |
TOEFL iBT スピーキング | 7 |
語彙 | 7 |
Practical Business English | 7 - 8 |
ディスカッション | 7- 9 |
世界の文学 | 9 - 10 |
【デイリーニュース】は名前のとおり、ニュース記事を教材にして英会話レッスンをおこないます。ニュースの内容は政治経済から健康、エンタメまで多岐にわたるので、ほとんどすべての人にとって興味のある内容が見つかるはずです。
僕は過去に何度もデイリーニュースでレッスンを受けてきましたが、毎回のように盛り上がって話が横道に逸れます。つまり、そこからフリートークみたいな流れになることが多いんですね。
つまり、デイリーニュースを使えば話題に困ることもないので、わざわざフリートークを選ぶ必要もないと思っています。
また、フリートークは予習なし(予習がしにくい)ですが、教材を使うことで内容に沿った予習ができるので、レッスン本番に向けて練習がしやすいというメリットもあります。
フリートークなら「リアルな英語」に触れられる
デメリットの多いフリートークですが、もちろん良いところもあります。僕が思うフリートークのメリットは以下のとおりです。
- フリートークのメリット
- ・度胸が身につく
- ・リアルな英語に触れられる
度胸が身につく
たとえば、海外で初対面の人と仕事をする状況をイメージしてください。まず最初は挨拶と雑談からスタートしますよね。ここでアイスブレーク(緊張の緩和)ができるかどうかで、仕事や人間関係が決まるといっても過言ではありません。
英会話レッスンのフリートークは、こうした初対面の人との会話に似ています。つまり、フリートークによって場馴れしたり度胸を身につけることができるわけです。
会話がどう転がるかわからない状況で対応する力というのは、現場での実践だけではなく、フリートークでも養うことができます。
リアルな英語に触れられる
さきほど、「フリートークだと正しい英文法が身につきにくい」という話をしました。
しかし、裏を返してみればリアルな英語に触れられるということでもあります。
日本語でもそうですが、会話相手が親しければ親しいほど文法がめちゃくちゃになりますよね。主語の省略は当たり前におこなわれるし、本当に仲が良い友だち同士ともなれば、自分たちの間でしか通じない言葉を使ったりすることもあるでしょう。
そこまで極端ではないにせよ、英会話レッスンのフリートークで講師と親しくなってくると、次第に講師も「リアルな英語」を使ってくることがあります。
こうしたリアルな英語というのは、ネイティブの日常生活で当たり前に使われている英語です。それに触れられるというのは、大きなメリットといえるでしょう。
以上を踏まえたうえで、DMM英会話のフリートークは以下のような人におすすめです。
- フリートークはこんな人におすすめ
- ・英語がペラペラの上級者
- ・予測がつかない展開で英会話をしてみたい
- ・とにかく英語を話す時間が作れればOK