英語の勉強をするうえで、ノートを書くか or 書かないかは悩むところですよね。
僕は以前まで「ノートなんて書いても意味ない」と思っていたのですが、あるキッカケで英語ノートを書くようにしてからは、英語力がUPしたし、なにより勉強が楽しくなりました。
というわけで今回は、英語の勉強で「書く」ことの絶大なメリット&ノートの書き方について解説していきます。
英語勉強ノートを書くと得られる効果
- 英語勉強ノートの効果
- ① 書くことで記憶に定着しやすくなる
- ② 視覚効果で理解しやすくなる
- ③ 復習が効率的になる(時短)
- ④ 達成感・やる気が得られる
- ⑤ 書くことで精神の治癒効果が得られる
① 書くことで記憶に定着しやすくなる
文字を書くことで記憶に定着しやすいというメリットがあります。英語力(特に語彙力)は記憶と不可分なので、見逃せない利点です。
僕が書くことの利点を見出すようになったのは、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』という本を読んだことがキッカケでした。
本書には、手書きの利点について以下のように書かれています。
手で文字を書くという、触覚を使う複雑な動きは、キーボードで文字を打つ行為よりも脳を刺激する。脳の複数の領域を同時に活性化するため、学んだことを深いレベルで脳に刻み込めるのだ。その結果、アプリに指先でタップするよりも、情報を長く保存できる。
パソコンやスマホで入力してメモを取るのが当たり前になりましたが、手で文字を書く行為というのが脳への刺激に大きな効果があることを知り、早速ノートを買ってきて勉強にも使い始めました。
当初は半信半疑でしたが、勉強で学んだことが身についている実感があったし、ノートを書くことで自然と勉強の習慣も形成されていきました。
また、ノートに英文を書くことで文の構造を理解したり、単語のスペルを覚えるのにも役立ちます。これはとくに英作文対策に有効です。
② 視覚効果で理解しやすくなる
英語の参考書や問題集は、必ずしもビジュアル的に見やすいとは限りません。どちらかというと、文字中心になりやすいでしょう。
文字だけだと読むのに時間がかかりますし、概念的なことは文字よりもビジュアルで表現したほうが理解しやすくなります。
視覚的にわかりやすくノートにまとめることで、参考書や問題集では得られない「理解しやすいビジュアルノート」が手に入ります。
また、書くことで頭が整理されるというメリットもあるので、本を読むだけでは理解できなかったポイントも「ノートに書いてみたらスッと理解できた」ということが往々にして起こります。
もちろん、図やイラストを書くのが苦手な人でも問題ありません。最低限の描き方さえ知っていればOK。
僕が参考にしたのは『なんでも図解』という本です。レビュー記事は以下よりどうぞ。
【『なんでも図解』】ノートが劇的に見やすくなる!誰でも簡単にできる「図の描き方」
イラストや頭を使ってノートを書けるのは才能がある人だけ…。そんな固定観念を持っている人は多いと思います。僕も絵心が皆無で、イラストが超下手です…。
でも、この本では【図解3大ツール】さえ使えれば、ビジュアル的に見やすいノートが書けることを教えてくれます。
一例として、◯(囲み)を使うと以下のように見やすくなるのがわかります。
ちょっと英語ノートから逸れてしまいましたが、こういうちょっとしたコツを知っているだけで勉強ノートを書くのが楽しくなるし、理解しやすいノートを作ることができるようになります。
③ 復習が効率的になる(時短)
英語学習には復習が欠かせません。復習をしないと、せっかく学んだ時間がムダになるといっても過言ではないほどです。
とはいえ、新しい範囲をやりたい自分を復習をしたい自分で揺れ動くのが人間心理。復習をするのであれば、最低限の時間・労力で最大の効果を得て、なるべく新しい範囲に時間を使いたいところです。
そんなときにも英語勉強ノートが役立ちます。ノートを取るべき箇所についてはあとでくわしく解説しますが、【ノートに書いた=自分にとって大事なところ or 理解が十分でないところ】ということです。
つまり、復習はノートに書いてあるポイントだけに絞ることができます。それがすなわち、時間短縮につながるのです。
そういった意味では「ここは復習したほうが良さそうだからノートに書いておこう」という意識で勉強できるようになるという利点もありますね。
④ 達成感・やる気が得られる
ノートに書いた文字を見返すのって、何であんなに楽しいんですかね。
特に、自分なりにレイアウトが上手に組めたり、いつもより文字がキレイに書けているノートを見ると、少しだけテンションが上ります。
一見すると英語力UPに無関係のようですが、こういった日常の小さな喜びは英語学習の継続に不可欠だと僕は思っています。
ノートを読み返すことで達成感が得られて、それがやる気につながるわけですから、良いスパイラルが起こります。
⑤ 書くことで精神の治癒効果が得られる
英語力UPとは直接関係ないですが、文字を書くことは精神の治癒効果があると言われています。
「精神の治癒」なんて聞くとあやしいイメージがありますが、わかりやすくいえば「心が落ち着く」という感覚です。
こちらも『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』からの引用ですが、文字を書くことの治癒効果について以下のように書かれています。
自分の経験を総合的にまとめて考えられるからこそ、世界を認識し、世界と交流することができる。だから「日記をつける」いう行為は、トラウマや精神疾患に苦しむ人に対して治療効果のある強力なツールとなることが証明されている。
ここではあくまでの「日記をつける」という話ですが、僕は単純に文字を書く行為が気持ちの安定につながる気がしています。
勉強をして文字を書いていると、なんとなく心が穏やかになるというか。あるいは「勉強がんばってる自分」という悦に入っているだけかもしれませんが(笑)
いずれにせよ、文字を書くことで気持ちが穏やかに安定するので、このメリットは享受すべきだと思います。
英語勉強ノートは時間が奪われる
ノートに書く行為には、1つだけ欠点があります。それは時間がかかるということです。
これは絶対にやるべきではないですが、中には参考書に書いてあることを丸写しでノートに書く人がいます。まったく意味がなく、時間が奪われるだけです。
ここまで極端ではないにせよ、ノートを書くことに時間が取られすぎると、肝心の解説を読んだり問題を解く時間が削られてしまいます。
ですから、英語ノートを書くときは要点だけを抜き書きし、装飾(色ペン)なども最低限に留めるべきです。
英語ノートには何を書くべき?
英語ノートに何を書くべきか?という話ですが、結論からいうと「要点だけを書く」ということに専念しましょう。
さきほど説明しましたが、参考書の丸写しは基本的にしません。その内容を読みたければ参考書を読めばいいだけなので、ノートに書いてもムダになるだけです。
もし参考書の内容を書く場合は、要点だけを抜き書きして、自分なりの注釈などを付けるようにしましょう。
また、【問題集を解いて間違えたところ&正解したけど理解があやしいところ】もノートに書きます。
なぜ間違えたのか?英文法の理解ができてないから?語彙力が足りないから?
できなかったところを重点的にノートに残しておくことで、復習したとき大いに役立ちます。
英語学習ノートは「自分の弱点ノート」と捉えることもできます。弱点ノートはつまり、そこに書かれている内容を克服すれば英語力UPに直結することを意味しますよね、
そういった意味では、英語学習ノートで復習することは最短で英語力を伸ばすことにつながるとも言えます。
ノートを楽しく継続するコツ
- 英語ノートを楽しく続けるには…
- ① 定期的に読み返す習慣をつける
- ② InstagramやTwitterに投稿する
- ③ ペンやノートはお気に入りを使う
① 定期的に読み返す習慣をつける
英語ノートを継続するコツの1つとして「定期的に読み返す習慣をつける」ことが挙げられます。
見直すことで復習にもなるし、英語がバーっと書かれたノートを見ると達成感も得られるからです。
見方を変えると、英語ノートは読み返さないと意味がないともいえます。書くことが脳への刺激になるので無意味ではないのですが、記録として書いたものは振り返ってこそナンボです。
読み返すことを前提をしてない「書き殴りノート」ならいいのですが、そうでないなら読み返す習慣を。
1日5分だけでもいいので、スケジュールにノートを読み返す時間を設けるのが良いと思います。
僕は英語の勉強時間の予定時刻になったら、まずはノートを読み返すところからスタートしています。
② InstagramやTwitterに投稿する
これは人それぞれ好みがあると思うので参考までにとどめてほしいのですが、InstagramやTwitterにノートをUPするのもおすすめです。
僕は書いたノートと学習記録(勉強中の心境やできたところ&できなかったところ)をテキストと一緒に画像をInstagramに投稿しています。
いいね!がもらえるのが単純に嬉しいというのもありますが、投稿写真を一覧で振り返ることができるので、良い記録にもなります。
③ ペンやノートはお気に入りを使う
ペンやノートは何でもOK。と言いたいところですが、文房具は自分の好きなものをこだわって使いたい派です。
使うペンやノートは、自分の気に入ったものにこだわる。これだけで英語勉強ノートを書く意欲につながります。
ちなみに自分はLAMYのボールペン&万年筆が好きなので、LAMYで統一してます。
ノートはバイブルサイズのシステム手帳を使っていて、英語勉強ノート・読書ノート・時間管理・なぐり書きのメモなどを1冊にまとめている感じです。いわゆる、バレットジャーナル的なスタイルで使ってます。
文房具はほぼ趣味の世界ですが、趣味と英語学習がつながると相乗効果で生活がもっと楽しくなります。
英語アプリをノートにまとめる絶大なメリット
僕は参考書や問題集以外にも、英語アプリを使って勉強することがあります。特に愛用しているのがスタディサプリENGLISHです。
スタディサプリENGLISHは英語の4技能をバランスよく伸ばすことができるアプリなので、これ1つで勉強が完結できるくらい完成度が高いです。
しかし、そんなスタディサプリENGLISHにも「復習がしにくい」というデメリットがあります。一応、復習機能は備わっているのですが、個人的には十分とは思っていません。
そこで登場するのが英語ノートです。スタディサプリENGLISHをやりつつ、自分が知らなかったポイントや理解があやしいところは、すかさずノートに書きます。
そうすることで、翌日にスタディサプリENGLISHをやるとき、前日の復習ノートを見返すだけでOKなので効率的です。
【スタディサプリENGLISH × 手書きノート】という組み合わせは、個人的に最強の英語勉強法だと思っています。非常におすすめ。
ちなみに、スタディサプリENGLISHは無料でお試しができるので、ぜひ使ってみてください。3つのコースに分かれているので、自分の目的にあわせて選ぶことができます。