英会話をやるなら、まずは英語の基礎を学ぶべき?それとも、いきなりレッスンをやるべき?
英会話に初めて挑戦する人にとって、迷うことは多いと思います。いったい、英会話は何から始めるべきなのでしょうか?
結論としては、勉強が嫌いじゃない人は基礎英語から。勉強が嫌いな人はいきなり英会話レッスンから始めましょう。
僕の経験を交えながら、記事の中でくわしく解説していきます。
【結論】勉強嫌いは「いきなりレッスン」もあり
あらためて結論をお伝えすると、英語の勉強が苦手・嫌いという人は、英会話レッスンから始めるのもありです。
なぜかというと、勉強嫌いの人が無理に座学をやろうとすると、英語に挫折してしまうから。
「勉強は苦手だけど、コニュニケーションは得意だから何となく会話していくうちに英会話が身についちゃった」という人は一定数存在します。必ずしも勉強が必要というわけではなく、とにかく場数をこなすうち英語が話せるようになったというパターンもあるわけです。
一方、英語の文法や単語を勉強するのがそこまで苦じゃないという人は、中学レベルの知識を身につけてから英会話レッスンに進むのが良いと思います(もちろん、英会話レッスンと勉強を並行してもOK)。
ちなみに僕は完全に後者でして、英文法や英単語の勉強をひととおりやってから英会話レッスンに着手しました。
結局のところ「何から始めればいいのか?」という問いに対しては「人によってちがう」という回答になります。
まずは自分はどっちのタイプか?(勉強が苦手 or 勉強は嫌いじゃない)というのを考えて、そのうえで判断するのが良いと思います。
おそらく、たいていの人は「ある程度は英語を勉強してから英会話をやりたい」と思うはずなので、そういった人にはアプリでの勉強をおすすめします。
英語に慣れたい人が絶対に使うべきアプリ
僕のスタンスは「初心者の人は、最低限の英文法や単語を身に付けるべき」というものです。 端的に言えば、 最初にがんばって基礎を身に付けちゃいましょうといこと。これはつまり、参考書や単語帳を使って勉強することを意味します。
しかし、なかには「勉強が嫌」とか「文字を読むのが苦手」という人もいるでしょう。
そういった人は、まず英語アプリで英語に慣れるところから始めるのがいいと思います。 スマホで気軽に英語学習ができるので、”勉強感”が薄く、ハードルは低いです。
スマホで英語の勉強をしてみて、少しずつ体を慣れさせると良いでしょう。
僕はこれまで数多くのスマホアプリで英語を勉強してきましたが、ダントツで良かったのがスタディサプリENGLISHです。
上記の相関図のなかで、ドラマ仕立てでレッスンが進むのでストーリーが面白い(新日常英会話コース)ですし、スマホに入力して回答するといった動作があるため、 勉強に飽きにくいというメリットがあります。
また、有名講師による動画講義(しかも1本あたり1分程度と短い動画)が用意されているので「先生に教えてもらいながらレッスンを進む」という感覚も味わえます。
さらに、アプリで学んだ内容をオンライン英会話レッスンで試すこともできるので、勉強と英会話をセットで学ぶことも可能です。
スタディサプリENGLISHは完全な英語初心者でも始められるやさしい設計になっており、1日3分からはじめられます。ひとまず、スタディサプリENGLISHをやっておけば他の教材は不要なので、最初の一歩としては最高のアプリだと思います。
ちなみにスタディサプリENGLISH有料アプリですが、その価値は十分すぎるくらいです。しかも、7日間無料(無料期間は申込日が1日目)で試せるので、合わないと感じたらすぐに解約もできます。
中学レベルの英文法と英単語はやるべき
最初にお伝えしたとおり、英会話を始めるのであれば、レッスンに手を出す前に「中学レベルの英文法と英単語」は勉強するべきというのが僕の考えです。
「うわぁ…結局勉強しなきゃダメなのか…」とガッカリした人もいると思いますが、それでも最初に最低限の基礎を身につけてしまうことをおすすめします。
なぜかというと、英会話レッスンは自分が話す時間を増やすことが最短ルートだから。英語は使ってなんぼ、話してなんぼの世界。とにかく発信して、アウトプットすることが英語を身につけるのに欠かせません。
しかし、どうでしょう。もしアルファベットしかわからないような状態で英会話レッスンを受けても、まったく話せないですよね。もちろん、自己紹介くらいはできるかもしれませんが、下手すると講師が一方的に話す(教える)だけでレッスンが終わってしまう可能性が高いと思います。それではムダが多すぎます。
英文法を習う場合も同じで、せっかく英会話レッスンの時間なので、自分が話す時間よりも講師が文法の説明をしている時間のほうが長いようでは本末転倒ですよね。
僕も最初のころはロクに勉強もせずに、ぶっつけ本番で英会話レッスンを受けていました。でも結局のところ、何も理解できないので時間の浪費でしかなかったんですよね…。
そうならないためのも、自分の言いたいことや伝えたいことを組み立てられるように基礎だけは勉強しておくべきです。
具体的には中学1年レベルの英文法(be動詞、一般動詞、疑問文5W1Hなど)と英単語を身につければOK。正直、とてもかんたんなのでちょっとやればすぐに身につきます。
幸いなことに、基礎英文法と基礎英単語をわかりやすく学べる教材やアプリはたくさんあります。特にスタディサプリENGLISHの新日常英会話コースは非常におすすめです。
基本的な英文法は動画でしっかり学べますし、英単語はフラッシュカードの感覚でスラスラ暗記を進めることができます。
もちろん「すでにそれなりの知識はあるよ」という人は、いきなり英会話レッスンから始めてOK。そうではない人(英語の超初心者)は、基本的な勉強から始めるべきです。
まずは、自分の英語力を知ろう
英語初心者、とひとくちにいってもその定義はあいまいです。 アルファベットがわからないレベルの人も初心者といえますし、文法や単語はわかるけど、英会話はできない人も初心者と呼ばれることがあります。
ですから、英語初心者というあいまいなカテゴリーで納得するのではなく、まずは今の自分の英語力を正確に知るところから始めましょう。
自分の英語力を知るメリットは、以下の2つです。
- 自分の英語力を知るメリット
- ・ 自分の弱点、やるべき勉強が明確になる
- ・ 自分に合った教材やアプリが選びやすくなる
弱点がわかり、やるべき教材や勉強がハッキリする
英語学習は長い道のりなので、やるべきことやらなくていいことを明確にする必要があります。 その自分の英語力を正確に知ることができれば、自分の弱点も明確になるので、やるべき勉強を 効率的に進めることができます。
また、英語力がわかれば、それに見合った教材やアプリが選びやすくなります。「本屋で教材を買ってみたけど、難しくてできなかった…」「せっかくアプリに課金したのに、自分の英語力では理解できなかった…」という事態を未然に防ぐことができます。
自分の英語力を手っ取り早く知る方法
では、どうやって自分の英語力を測れば良いのでしょうか?オススメは、英検やTOEICを受けることです。この2つの英語資格は、日本国内において二大勢力とも言っていいくらい普及しています。
市販の教材は「TOEIC500点以上の人」や「英検準1級レベル」といった感じで、学習対象者を記載していることも多いので、教材を選ぶときの目安にしやすいです。
また、英検やTOEICを持っていれば、 進学や就職で有利になるというメリットもあります。
「いきなり試験を受けるのはちょっと…」という人は、市販のTOEIC模試や過去問をやってみるといいでしょう。
おすすめのテキストとやる順番
ここからは、おすすめの教材と勉強法を具体的に紹介していきます。ここでは「中学レベルの英文法や英単語には自信がない」というレベルの人をモデルとしています。
さて、基礎英文法と基礎英単語についてですが、やることはいたってシンプルです。
英文法は2冊(教科書+問題集)を用意します。問題集を解きながら、わからないところは教科書でチェックしていきます。最悪、教科書はなくても大丈夫です。英単語は1冊を買って、2〜3周やるだけ。
ちなみに、英単語→英文法の順番で勉強するのがおすすめです。英単語も英文法も必ず音読しながら勉強をしましょう。
- 基礎単語と英文法を身につけるために
- ① 『でる順ターゲット 中学英単語1800』
- 特徴:全編カラーで例文つき。最初の1冊として申し分ない
- ②『ニューコース問題集 中学英文法』
- 特徴:1冊で中学英文法の範囲を網羅できる
- ③ 『Evergreen』(教科書=文法書)
- 特徴:中学英語の文法をカラー&図解でわかりやすく解説
まずは英単語を終わらせてしまおう
3冊の教材を取り上げましたが、まずは単語帳1冊を集中的に進めていきます。とりあえず英単語帳をサッと終わらせてしまいましょう。
何周も反復することを前提にしているので、1単語につき10秒くらいのイメージでどんどん先に進んでいきます。
1つの単語に時間をかけたくなりますが、あとで何度もやるので、1回で覚える必要はありません。記憶力に応じて、最低でも2〜3周は単語帳を繰り返しやります。
なお、最初の1周目では、知ってる単語にチェックをつけていきましょう。 チェックがついた単語についてはやらなくてOK。飛ばしていきます。知らない単語に時間をかけるようにするのが、最短で英単語帳を終わらせるコツです。
問題集を解きながら、わからないところを文法書で
単語が終わったら、次は英文法の問題集を解いていきます。「初心者なのにいきなり問題集から?」と思われるかもしれませんが、実際に問題を解きながら、わからないところは適宜文法書を参考にしたほうが早く英語が身につきます。
もちろん、苦でない人は文法書を通読してから問題集を解いてもかまいませんんが、文法書を最初から最後まで読もうとすると挫折しやすいので注意しましょう。
必ず問題集は使うようにしてください。文法書を読んで頭ではわかっているつもりでも、実際には理解できてない場合があるからです。問題集があれば【わからない問題=自分の弱点】ということが明確になります。
早くて1ヶ月。長くて3ヶ月くらいはかかると思います。しんどいと感じるかもしれませんが、最初に基礎単語と英文法を身につけてしまえば、それは一生使える武器になります。
今後の英語学習が圧倒的にラクになるので、先行投資だと思ってがんばりましょう。
アプリ1つで英語の基礎を完成させる
参考書や問題集で勉強するのが苦手な人は、アプリを活用しましょう。
さきほども紹介しましたが、スタディサプリENGLISHを使うのがおすすめです。
スタディサプリENGLISHには【基礎講座】というものがあり、そこでは中学レベルの英語を動画やアニメーションを使って学ぶことができます。
紙の本で勉強するよりも圧倒的にとっつきやすく、理解もしやすいので、勉強が苦手な人に非常におすすめです。
また、スタディサプリENGLISHは3つのコースに分かれていて、目的に合わせて選べるのも魅力。英会話だけであれば新日常英会話コースがいいですが、ビジネス英語を志向するならビジネス英語コース or TOEIC対策コースもおすすめです。
- 10秒でわかる!スタサプENGLISH
- ① 速攻で日常会話や旅行会話を覚えたいなら → 新日常英会話コース
- ② スグに仕事の現場で使える英語を身につけるなら → ビジネス英語コース
- ③ 最短でTOEICのスコアをアップをしたいなら → TOEIC対策コース
- ※ すべて7日間の無料(無料期間は申込日が1日目となります)
中級レベルの人は、英作文を徹底してやる
上記で説明したのは、中学英文法に自信のない初心者の人向けの勉強法です。そうではなく「中学英文法や英単語の知識はある」「TOEICは500〜600点くらいある」という人は、他の勉強法が必要です。ズバリ、英作文をやりましょう。
英作文といっても書くほうではなく、口頭英作文のことを指します。いわゆる「瞬間英作文」と呼んだりもしますが、日本語→英語の変換を繰り返す勉強法です。
日本人の英語話者は最初のうち、日本語で言いたいことを思い浮かべて英語に変換してから話すという作業が頭の中で行われます。つまり、日本語から英語に変換するスピードを上げれば、英語を話すまでのスピードが上がり、英会話のやりとりがスムーズになります。
最初のうちは大変に感じるかもしれませんが、口頭英作文を続けていくと英語が自然と口から出てくるようになるので、圧倒的に発話スピードが上がります。
「言いたいことはあるのに、英語が出てこない」というもどかしい感覚がなくなるので、英会話レッスンがどんどん楽しくなります。
おすすめの本は以下の2冊です。
- ・『すらすら話すための瞬間英作文トレーニング』(初級者向け。アプリもある)
- ・『足すだけ英会話トレーニング』(中上級者向け)
勉強嫌いなら、いきなり英会話もあり
とはいえ、です。基礎英語が大事と言われても「勉強が苦手!やりたくない!」という人もいるはずです。そういう人が教科書や問題集を買って無理に勉強しても、英語嫌いになってしまう可能性があります。
変な言い方ですが「自分は勉強が嫌い」と自信を持って言えるのであれば、やらなくてもOKです。いきなり英会話レッスンから手を出しましょう。
英会話レッスンのカリキュラム(教材)の中には、超初心者向けの内容もあります。具体的には、アルファベットや冠詞(a,the)の基本などを学ぶ教材です。
これらのカリキュラムを活用すれば、英文法の勉強を英会話レッスンの中でおこなうことができます。「参考書で座学するのは苦手だけど、人から教わるのなら楽しくできる」という人は一定数いると思いますので、そういう人は英会話レッスンから始めましょう。
ただし、英会話教室に通うのはコスパが悪いの注意が必要です。英会話教室のレッスン単価は安くて4,000円。高いところだと6,000〜8,000円くらい。これだけの金額を、アルファベットや基礎英文法を学ぶのに費やすのはムダが多すぎます。
超初心者の人が英会話レッスンから始めるのであれば、必ずオンライン英会話を選びましょう。オンライン英会話なら、レッスン単価が200〜300円程度なので、圧倒的なコスパで英語を学べます。
ちなみに、おすすめのオンライン英会話はQQ English です。
QQ Englishは超初心者向けのカリキュラムが充実しており、なおかつ講師は英語を教える国際資格TESOLを全員が保有しています。つまり、英語を教えるプロが揃っているわけです。
英語初心者の人が使うべきQQ Englishのカリキュラムは「Basic English」。これ一択で良いと思います。
英語の習得に合わせて教材のレベルも少しずつ上っていくので、生徒はむずかしいことを考えずにカリキュラム通りにレッスンを進めていきましょう。
英会話レッスンは予習・復習が必須
英会話レッスンを受けるうえで欠かせないのが、予習と復習です。英会話というというと、どうしても多くの人が「ぶっつけ本番」でレッスンを受けてしまいがち。
英語上級者の人ならそれでもいいのですが、英語が苦手な人がコレをやっても一向に成長しません。なぜなら、レッスン中に言えたこと・言えなかったことをすぐに忘れてしまうから。
英会話のレッスンというのは、自分が用意した英文を実践する場だと思ってください。つまり、「今日のレッスンテーマはこれだから、こういう英語表現が使えるようにしよう」と決めてレッスンに臨むわけです。
そのうえで、実際にレッスンで試してみることで、頭と体がその英語表現を覚えていきます。英会話の習得というのは、これの繰り返しです。
さらに、英会話で言えなかったことをレッスン後に調べたりして反省するのも大切な時間。「次回以降のレッスンではコレを言えるようになろう」という目的意識が生まれるので、モチベーションも高いまま継続できます。
英会話は何から始めるべきか?【おさらい】
- ・まずは中学1年レベルの英単語&英文法から始める
- ・英語中級レベルの人は、口頭英作文を徹底してやる
- ・勉強嫌いの人は英会話レッスンからでもOK
- ・英会話のレッスンは必ず予習、復習を欠かさないこと
最初に説明したとおり「英語初心者」といっても、その定義はあいまいです。そのため、TOEICや英検を受けてみて、現在の自分の立ち位置(英語力)を明確にすることが最初の1歩となります。 それを怠ると、教材選びがうまくいかずに、英語学習にすぐ挫折してしまいます。
1つの分水嶺(分かれ目)となるのは、中学英文法・英単語の理解があるかどうかです。まずは中学レベルの英語習得が最優先となります。これがすでにできている人は、英作文や音読に進むと良いでしょう。
「勉強が苦手」という人は、 いきなりオンライン英会話をやってみるのもありだと思います。 オンライン英会話の教材は、初心者向けにかなり優しく作られたものもあるので、そういった教材を活用すると良いでしょう。 もちろん最初はうまく会話ができないと思いますが、トライアル&エラーを繰り返して少しずつ英語が喋れるようになるはずです。
なお、オンライン英会話はいろんな会社が運営していますが、僕はQQ Englishがおすすめです。2回分の無料体験レッスンもできるので、ぜひ試してみてください。