Kindle Paperwhiteを買ってから4年以上が経ちますが、今でも読書には欠かせない存在です。
とはいえ、良いところばかりではなく「ここがちょっとなぁ…」と思う部分もあります。
今回は、僕が思う Kindle Paperwhite のメリットとデメリットについてレビューしていきたいと思います。
Kindleで本を読む方法は2つある
まず最初に、そもそもKindleで本を読む方法についておさらいしておきます。知っている人は読み飛ばしてください。
Kindleで本を読むためには、以下のどちらか好きなほう(あるいは両方)を選ぶことになります。
- Kindleで本を読む方法
- ① Kindleアプリ(スマホ、タブレット、PCで読む)
- ② Kindle専用端末(Kindle Paperwhite や Oasis)
「いますぐKindleで本を読んでみたい!」ということであれば、いま持っているスマホやタブレットにKindleアプリを無料でダウンロードすればOKです。
一方、Kindle専用端末を使えば、より快適な読書環境を手に入れることができます(Amazonなどで購入可能)。
どちらで読む場合でも、Amazonサイト内にあるKindleストアで本を購入して、それぞれの端末にダウンロードすることで読めるようになります。
ちなみに、僕はKindleアプリとKindle Paperwhiteを併用していて、読む本や場所に合わせて使い分けている感じです。
Kindle Paperwhiteを使うメリット
- Kindle Paperwhite のメリット
- ・1つのデバイスで、1,000冊以上の本を持ち歩ける
- ・電子書籍なのに目にやさしい
- ・バックライト付きなので暗い場所でも読書できる
- ・バッテリー持ちが良く、数週間は充電不要
- ・自分の好きな辞書を追加できる
- ・本屋でなかなか買えない洋書が手に入る
1,000冊以上の本を持ち歩ける
Kindle Paperwhiteの最大の魅力は、小さな端末に数千冊を超える本を入れることができる点です。
本を外に持ち歩くのって荷物になるし、重いからどうしても気が乗らなかったりしますよね。文庫本ならともなく、ハードカバーなんてもってのほかです。
さらにいうと、外に持ち出した本が「今はこの本を読みたい気分じゃないんだよなー」となったときは最悪で、本がただの重荷へと様変わりします。
でも、Kindle Paperwhite なら1,000冊以上(本のデータ量によっては数千冊以上)も入るので、そのときの気分に合わせて読む本を選ぶことができます。
また、電子書籍によって自宅の本が激減して部屋が広くなるし、掃除もラクになります(本に溜まるホコリは侮れない)。
紙の本を買いに本屋まで行く必要はないし、読みたいと思った本は自宅で買ってすぐに読むことができます。
たとえば、夜中に「あのマンガ読みたいなー」と思ったら、Amazonですぐに買って読むだけ。「明日本屋がオープンするの朝10時か…待つのツラすぎ…」みたいなことにもならず、ストレスフリー。
読みたい本をすぐに読める読書生活は本当に快適です。
電子書籍なのに目にやさしい
「本を大量に持ち歩けるだけだったら、スマホのKindleアプリでよくない?」という疑問はごもっともです。
では、なぜわざわざKindle PaperwhiteをはじめとするKindle端末を買うのか?その最大の理由は「目にやさしい」からです。
読書を長時間すると目が疲れるわけですが、紙の本ですら大変なのに、スマホを1時間も2時間も眺めっぱなしというのは恐ろしい眼精疲労を引き起こします。
実際、僕も iPadのKindleアプリで読書しまくっていた時期があるのですが、左目に違和感を覚えて病院に行った過去があります。
長い人生において、できるだけ長く読書を楽しむためには、やはり目をいたわることが大切です。
前置きが長くなりましたが、Kindle端末には e-inkディスプレイ が採用されていまして、かんたんにいえば「めちゃくちゃ紙に近い質感」で電子書籍を読むことができます。
長時間の読書でも目が疲れにくいというのが、Kindle Paperwhiteの大きなメリットです。
バックライト付きなので暗い場所でも読書できる
「Kindle Paperwhiteは目にやさしい」と言っておきながら、目に悪い話になってしまうのですが、Kindle Paperwhiteなら暗い場所でも本が読めます。
薄暗いところでも読めますし、なんなら完全な真っ暗闇でもOKです。読めます。
「夜、寝る前に寝室で本を読むのが好き」という人は多いと思いますが、そういう用途にはピッタリです。
他にも、車中で読むのもおすすめで、車中泊をするときに Kindle Paperwhiteがあるとヒマつぶしできて最高です。
もちろん、目のことをいたわるのであれば暗所は控えるべきですが、「暗いところで読書しながら寝落ちしたい」という願望がある人には最高のデバイスになると思います。
バッテリー持ちが良く、数週間は充電不要
スマホだとほぼ毎日充電が必要ですが、Kindle Paperwhite は1回満充電すれば数週間は充電が不要です。
僕も実際に使っていて、充電をする回数が非常に少ないのを実感しています。なんというか、充電するときに「久々に充電するな…」という気分になるくらい。
日常使用はもちろんですが、長期出張や海外旅行なんかにもピッタリです。モバイルバッテリーでも充電できるので、外出先でも充電ができます。
自分の好きな辞書を追加できる
読む本のジャンルにもよりますが、わからない言葉や用語が出てきたときにサッと意味が調べられたら便利ですよね。
Kindle Paperwhite は辞書が内蔵されているので、非常に快適です。
僕は洋書を読むことが多いのですが、わからない単語が出てきたときにその単語をタップするだけですぐに意味を表示してくれます。
なので、英語学習に使いたい人にとっても非常に役立ちます。
もちろん、日本語の辞書も使えるので、小説やビジネス書を読んでいてわからない用語が出てきても、スマホでググる必要はなく、その場で解決します。
Kindle Paperwhite の辞書機能は優秀で、自分のお気に入りの辞書を登録することもできるのでとても使い勝手が良いです。
本屋でなかなか買えない洋書が手に入る
これはKindle PaperwhiteというよりはKindleのメリットですが、Kindleストアなら無数とも言える洋書作品の中から好きなモノが選べます。
日本国内の本屋では洋書を売っているお店はごくわずかなので、いろんな洋書を読みたい人にとってKindleは必要不可欠な読書法と言えるかも知れません。
さらに嬉しいことに、Kindleはペーパーバックより値段が安いことが多いです。モノにもよりますが、Kindleならペーパーバックの半額で買えたりします。
ただ、Kindle洋書はデメリットもあるので、良し悪しを比較しつつ活用するのがいいかなと思います。
ページ送りと保存容量に欠点も
- Kindle Paperwhiteのデメリット
- ■ 本体価格がちょっと高い
- ■ ページ送りが遅い
- ■ デバイスが増える(荷物が増える)
- ■ データ容量が少ない
本体価格がちょっと高い
Kindle端末には3つのラインナップがあります。性能で価格差がありますが、いずれにしても本体価格は高めです。
最上位モデルについては3万円弱なので、Kindle本 + 端末本体という負担はそこそこ大きくなります。
少しでも安く買うには、Amazonが定期的に開催しているセールを狙うのがおすすめです。モデルによって値引き額は異なりますが、最大5,000円OFFで買えたりすることも。
毎年夏にはAmazonプライムデーが開催されますし、11月末にはAmazon サイバーマンデーが開催されますので、そのあたりが狙い目です。
ページ送りが遅い
スマホなら指が動いたとおりにページが動きますが、Kindle端末はタイムラグがあります。
ページを送ると画面が動くというよりは、一度文字が消えて新しい文字を描画しなおすという感じなんですね。
なので、スマホのように次のページにどんどん進む感覚で読むことはできません。
ページの反応速度についてはモデルが進化するごとに改善されているようですが、e-inkディスプレイ という性質上、完全に克服するのはむずかしいのかもしれません。
正直、ページ送りの反応が悪いと読書リズムが狂うので、そこはちょっとストレスを感じます。
飛ばし読みや拾い読みをすることが多い人は、使いにくいと感じるはずです。
僕もビジネス書を読むときは拾い読みをすることが多いのですが、Kindle Paperwhiteだと読みにくさを感じます。
デバイスが増える(荷物が増える)
僕はどちらかというとミニマルな性格なので、余計なモノは持ちたくない派です。
Kindle Paperwhiteはコンパクトで軽量ですが、外出するときに荷物がひとつ増えるのが億劫に感じることがあります(スマホと財布だけで外出したい人間なので)。
僕のように極端ではないにしても、やはりスマホのKindleアプリだけで読書を完結させられたほうがスッキリしてていいと感じる人も多いはずです。
マンガを大量に読むにはデータ容量が少ない
僕が使っているKindle Paperwhite は少し前の世代のモデルなので、容量が4GBしかありません。
これくらいあれば書籍なら問題ないですし、最新モデルは容量が増えてきているので快適になりつつあります。
しかし、マンガをよく読む人は容量不足に悩まされる可能性が高いです。なぜなら、マンガや雑誌などは一般的な書籍よりもデータ量が大きいから。
特に、巻数の多い大作マンガが好きな人だと、全巻をKindleにダウンロードしておくのはむずかしい可能性があります。
たとえば僕の場合、「クレヨンしんちゃん」全50巻や「キングダム」計60巻超をすべてKindleで買っているのですが、全巻すべてをKindle Paperwhiteにダウンロードすることはできません。容量が足りなくなります。
どうするのかというと、読む本だけをダウンロードしていき、容量がいっぱいになったら不要な本をいったん端末から削除する必要があります。たいした手間ではないですが、ちょっと面倒に感じることもたしかです。
マンガや雑誌を大量に読む人は、少しでも容量の大きなモデルを買うことをおすすめします。
【小ネタ】Kindle Paperwhiteを持ちやすくする
番外編ですが、僕はKindle Paperwhiteを読みやすくするために本体にグリップを取り付けています。付けているのはPOP SOCKETという商品です。
これを付けることで、Kindle Paperwhiteを指の間に引っ掛けて読むことができるので読書が非常に快適になります。
そもそも、Kindle Paperwhiteは重量が軽いので、ふつうに持ってもラクラクです。そのうえで POP SOCKETを付けると「いま本当にKindle手に持ってる?」と感じるくらい軽くなります(ちょっと言い過ぎだけど)。
本来はスマホに使うアイテムなのですが、Kindle Paperwhiteでも十分に活用できたのでおすすめです。
結局、Kindle Paperwhiteは買いなのか?
どんな人がKindle Paperwhiteを買うべきなのか?反対に、どんな人だったら買わないほうがいいのか?まとめると以下のようになります。
- Kindle Paperwhite「買い」の人
- ・電子書籍を読みたいけど、目もいたわりたい
- ・暗い場所でも読書がしたい
- ・紙の本を減らしたい。電子化したい
- ・本を持ち歩きたくない。本の荷物を減らしたい
- ・本を少しでも安く買いたい(セールの恩恵を受けたい)
- ・いろんな洋書を気軽に読んでみたい
- ・読書しつつ、すぐに辞書を引きたい
- Kindle Paperwhite「待ち」の人
- ・スマホのKindleアプリで十分
- ・ページ送りにストレスを感じる
- ・紙の本が好き
- ・飛ばし読み、拾い読みをすることが多い
僕自身、Kindle Paperwhiteを買って良かったと思っています。たしかにデメリットもあるのですが、Kindle Paperwhiteを買ったおかげで読書環境は劇的に良くなったので。
最初に説明したとおり、Kindleは無料のスマホアプリから試してみるのもおすすめです。そこで良さを感じたら、Kindle Paperwhiteを買ってみるというのもいい流れだと思います。
Amazonの読み放題で無敵の読書環境
僕はKindle Paperwhiteを使うにあたって、Amazonの読み放題サービス Kindle Unlimitedを使っています。
Kindle Unlimitedを使うと、マンガ・書籍・雑誌など500万冊以上が読み放題になります。
コスパが良すぎるので、元が取れてるのか心配になるレベルです。
Kindle Paperwhiteなら長時間、何冊の本を読んでも目が疲れにくいですから、読み放題サービスは鬼に金棒といって良いと思います。
しかも30日間無料で使えますから、失敗することもありません。本当におすすめのサービスなので、ぜひ一度使ってみてください。