実際にTOEICを受験して、その価値を実感するまでは、僕も「TOEICって意味あるのかな?」と思っていました。
スコアが600点を超えたあたりから英語への苦手意識がなくなり、今となっては「TOEICってめちゃくちゃ意味あるな」と痛感しています。
というわけで、どんな意味があって、どんなふうに活用できるのか解説していきます。
TOEICを受ける意味① 目標スコアに向けてやる気が保てる
英語の勉強でつらいのが「モチベーション(=やる気)を保てなくなること」です。
短期間勉強しただけでは英語力は伸びないので、どうしても「これ、やってて意味あるかな?」と疑心暗鬼になってしまうんですよね。
でも、TOEICの試験を受けることでスコアという明確な成果が得られるので、それに向けて勉強をがんばろうという気持ちになれます。
日本の企業では、TOEICスコア600点以上を1つの基準にしていることが多いので、まずはそこを目指す人が多いです。
単純な話に思われるかもしれませんが、「TOEICのおかげで頑張れる」というのは、TOEICが持つとてつもなく大きな意味だと思います。
もちろん、英検・IELTS・TOEFLなども同じ語学試験ではありますが「スコアが給料や待遇に直結する」という意味では、日本国内におけるTOEICの意義は非常に大きいです。
TOEICを受ける意味② 勉強の習慣が身につく
TOEICスコアに向けてモチベーションが保てるようになると、自然と英語の勉強をする習慣が身についてきます。
「英語学習は一生続く」と言われることもありますが、たしかに英語の勉強って終わりがないんですよね。完成型というものがないので。
だから、早いうちに英語学習の習慣を身につけてしまえば、英語が人生において強大な武器になります。
もちろん最初のうちは「TOEICスコアのために勉強をやらされている…」という感覚になるかもしれません。しかし、少しずつコツコツ続けていると、勉強をしないのが気持ち悪い感覚になってきて、やがて勉強が当たり前になってきます。
強大なモチベーションを生み出すTOEICを活用することで、英語の勉強習慣が身につけてしまいましょう。
TOEICを受ける意味③ 就職や転職が有利になる
そもそも、なぜTOEICを受けるのか?と聴かれたとき、大多数の人が「就職や転職に有利だから」と答えるはずです。
さきほどもチラッとふれましたが、日本国内におけるTOEICの地位や知名度は圧倒的です。TOEICスコアがあるだけで、容易に転職や就職が決まったりします。
海外と仕事をする企業は年々増えていますが、それでも英語が使える人材というのはまだまだ少数派なんですね。ですから、企業にとってはTOEICを持ってるというだけで輝く人材に見えるわけです(実際にはTOEICスコア900点を超えていても英語を話せない人がいますが…)。
たとえば、楽天が社内の公用語を英語化したことは有名ですが、昇進や昇格にはTOEICスコア600点以上が求められます。このように、TOEICがないと昇進・昇格ができない会社は一定数存在しますし、今後はさらに増えていくでしょう。
また、TOEICスコア700-900点があれば、社内では「英語ができる人」と見なされることが多いので、希望する部署や職種に配属されやすくなるというメリットもあります。
もちろん、それにあわせて給料が上がることも十分に考えられますよね。TOEICスコアを取得して転職した場合、年収が100万円以上UPすることも余裕であります。
金銭的なメリットを考えると、TOEICを受ける意味がいかに大きいかがわかると思います。
TOEICを受ける意味④ 英文記事や文書が読めるようになる
※表は横スクロールできます
TOEICリーディングセクション(75分間・100問) | |
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Part5 | 短文穴埋め問題 30問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各長文には設問が4問ずつある。 |
Part7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 いろいろな文書が印刷されている。 設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。 各文書には設問が数問ずつある。 |
TOEIC L&Rの試験対策ではリーディングの勉強をすることになります。それもビジネス英語に特化したリーディングです。
そのため、英文記事やビジネス文書が読めるようになります。
たとえば経済ニュース。日経新聞だけでなく、海外の新聞や雑誌、あるいはWEBの記事なども読めるようになるので、情報収集の幅がかなり広まります。海外情報の翻訳を待たなくていいというのは、仕事をするうえで大きなアドバンテージです。
ビジネス文書が読めるのは言わずもがなですよね。仕事の現場で英文が読めるだけで、社内での立場も優位になりますし、人から頼れる存在になるので自尊心も満たされます。
僕もTOEICの勉強を続けたおかげで、明らかに英語を読むスピードが上がりました。個人的にビジネス洋書を読めるようになったのが嬉しいポイントです。
TOEICを受ける意味⑤ ニュースやインタビューが英語で聴ける
※表は横スクロールできます
TOEICリスニングセクション(約45分間・100問) | |
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Part1 | 写真描写問題 6問 1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。 説明文は印刷されていない。 4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。 |
Part2 | 応答問題 25問 1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。 印刷はされていない。 設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。 |
Part3 | 会話問題 39問 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。 印刷はされていない。 会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。 |
Part4 | 説明文問題 30問 アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。 各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各トークには質問が3問ずつある。 |
TOEICは、Part1〜Part4でリスニングの問題があります。このリスニングは、応答問題や会話問題などの口頭英語だけでなく、Part4で説明文問題も出題されます。
つまり、英会話のみならず、説明文的な英語を鍛えられるということです。
「TOEIC受けても意味ない」という声が一部ではありますが、実際に勉強をして試験を受けている身からすると、TOEICの意味は大アリだと思っています。
僕はあまりビジネス英語が苦手だったのですが、TOEICの勉強をしたおかげでニュースの聞き取りなども得意になりました。ビジネス英語とはちょっと違うかもしれませんが、TOEICの英語はCNNニュースなどにも活きます。
ビジネスの現場で活きることも間違いありません。ビジネスで起こりうるシチュエーションを題材に問題は作られているので、会議や商談はもちろん、トラブル対応における英語もTOEICによって養われます。
TOEICを受ける意味⑥ TOEICは教材が豊富で勉強しやすい
これは意味というより利点といったほうがいいかもしれませんが、TOEICはとにかく教材が豊富です。
日本国内の英語資格試験はTOEICと英検の二強という感じですが、ビジネス英語に限っていえばTOEICが独走状態です(英検を採用条件等にしてる企業は少ない)。
受験者が多いこと、そして受験者の大半は社会人でお金をもっていることから、語学系出版社もこぞってTOEICの教材を出版しています。
また、アプリについても同様で、TOEIC対策の英語アプリは非常に種類が豊富です。
教材が多いといろんな角度(Part別だったり、語彙だったり)の対策ができますし、自分に合う教材を見つけやすいというメリットもあります。
ちなみに、僕はスタディサプリENGLISHアプリとTOEIC公式問題集の2本立てで勉強を続けています。
スタディサプリENGLISHでTOEICの出題傾向などの対策をおこない、TOEIC公式問題集で仕上げるという感じです。
スタディサプリENGLISHは初級者から中級者までレベルを問わず使えるので非常におすすめ。動画講義やアニメーションを使った教材で、飽きることなく深い理解が得られます。