日本語では「目的」と訳せますが、英語ではニュアンスによって複数の英単語を使い分けます。
今回は purpose, aim, object, objective という単語について、それぞれの意味について例文を交えながら解説していきます。
purpose = 目的が達成されるまでの過程を重視
「目的」は英語でなんていう?と問われて、返答としておそらく最も多いのが purpose でしょう。
実際、英語で「目的」を表す最も一般的な言葉が purpose です。
辞書によれば、purpose は「目的が達成されるまでの過程を重視する」というニュアンスが含まれます。
また、「強い決心で自分の能力や機会を最大限利用すること」を暗示する単語です。
purpose の用例(例文)は以下のとおり。
- for a political purpose
- 政治目的で
- What’s the purpose of this meeting?
- この会議の目的は何ですか?
- for purposes of education
- 教育の目的のため
aim = 広く「目的」を表す。短期目標が多い
次は aim という単語です。purpose と置き換え可能な場合も多く、aim も「目的」を表す一般的な言葉です。
ただ、どちらかというと「短期集中的」な目的・目標を表すことが多いとされています。
さらに「行動の指針となる明確な目標」を指す場合があります。
ちなみに、aim は名詞だけでなく、「目標にする」「目指す」といった動詞としての用法もあります。
- achieve an aim
- 目標を達成する
- with the aim of making money
- お金を儲ける目的で
- The aim of this course is to introduce students to logic.
- この授業の狙いは、受講生に論理学を紹介することである。
- aim at promotion
- 昇進を目指す
- ※ 「aim at 〜 = 〜を目指す」という動詞の用法
object = 個人的な願望などに基づく目標
object は「個人的な決断・願望・必要性に基づく目標」を表す単語です。
”個人的な”というのがポイントで、感情や欲望などに結びついた目標・目的を表現するときに多く使われる印象があります。
- the object of one’s life
- 人生の目標
- Some people work with the object of earning fame.
- 名声を得ようとして仕事をする人もいる。
goal = 長期的な努力を伴う目的・目標
個人的な目標や目的には goal というお馴染みの英単語を使うこともできます。
ただし、goal には「おもに個人の人生や仕事、会社や組織での長期にわたる設定すべき目標で、努力や苦難を暗示する」というニュアンスが含まれます。
- the ultimate goal
- 究極の目標
- work toward a goal
- 目標に向かって努力する
- Our goal is to provide the best possible service.
- 我々の目標は最高のサービスを提供することだ。
objective = ビジネスや政策における達成可能な目標
objective は「具体的で即座に達成可能と思われる目標を表し、しばしば政治政策やビジネスでの一部を成す目的」として辞書には書かれています。
- the main objective
- おもな目標
- achieve political objectives
- 政治目標を達成する
- Our objective is to win the game.
- 私たちの目的は試合に勝つことだ。
「目的」を意味する英単語【まとめ】
- purpose 目的を表す最も一般的な語
- aim 行動の指針となる明確な目標
- object 個人的な決断・願望・必要性に基づく目標
- goal 長期的な努力を伴う目的・目標
- objective ビジネスや政策における達成可能な目標