僕の英語学習は趣味半分、実益半分という感じです。
「100%、英語学習が趣味です」という人は少ないと思いますが、割合はどうであれ、英語の勉強を趣味にするのはメリットだらけだと思います。
今回は、英語学習を趣味として楽しみつつ、しっかり上達も実感できる勉強法を紹介します。
趣味 = 楽しみながら学べる教材を選ぶ
英語学習が趣味として成立するには、学ぶ過程で「楽しい」という感情が生まれなければいけません。「趣味=楽しいもの」なはずなので、当然です。
では、どうすれば「英語学習が楽しい」という感情が生まれるのでしょうか?結論からいうと、自分の興味や関心に合った教材を選ぶことで楽しく英語を学ぶことができます。
たとえば、多くの人にとって英単語の丸暗記というのは退屈な時間ですが「暗記が大好き」という人にとっては、英単語の丸暗記すら趣味になるわけです。
つまり、まわりの人がどうこうではなく、「自分が好きかどうか」で教材や学習を選ぶことが不可欠です。
自分の興味や関心にウソをついて教材を妥協して選ぶと、ほぼ確実に挫折します。「どの教材で、どんな学習をするか?」という点については時間をかけてじっくり選ぶべきだと思います。
もちろん、深く考えずにいろいろやってみて自分に合う学習法を見つけるのもOKです。
ちなみに、僕は長年、英語の音読&シャドーイングを好きで続けています。しんどいと感じるときもありますが、英語を読むのが好きなのでおおむね楽しく学習できてます。
目標や目的やあえて作らないという手も
英語を勉強する人のほとんどが「TOEICスコアを取りたい」とか「英会話ができるようになりたい」といった目標を持っています。
素晴らしいことですが、英語学習を趣味にするのであれば、目標や目的は持たないほうがいい場合もあります。
なぜかというと、目標や目的を持ってしまうと、そこに近づけなかったり達成できなかったときに落胆するからです。
趣味でも目標を持つ人もいるでしょうが、多くの場合は「なんとなく楽しいから続けている」というケースが大半だと思います。
変に目標があると英語が目的化してしまい、無意識のうちに「英語をやらなきゃ」という気持ちが生まれてしまいます。
最初にも説明したとおり、趣味というのは楽しむものなので、少しでも義務感や強制力を感じるようになってしまっては、すでに趣味とはいえません。
もちろん、目標や目的を持ちながら英語学習を趣味として両立できるのがベストです。が、それは意外とハードルが高いと思います。
このあたりはバランスが難しいところですが、僕は下手に目標や目的は作らずに、まず最初は「とりあえず、英語を学ぶことを楽しむことに専念しよう」というスタンスで取り組んだほうが、結果的には長続きするのではないかと思います。
目標を持つのは良い側面もあるので、一概には言えないのですが「趣味でやるなら」目標がないほうがいい場合もあるのです。
「英語学習が趣味」が最強な理由
ここまでの説明を見てもらえばわかると思いますが、「英語学習が趣味」と言える人は最強です。
なぜなら、多くの人が英語学習が続かなくてツライ思いをしているのに、英語学習が趣味の人は楽しみながら継続できるからです。
つまり、英語学習が趣味の人は最初からスタートラインで良い位置に立っていることになります。
また、英語学習を続けていく中で起こりがちな「自分はなんで英語を勉強しているんだろう?」とか「これ、続けて意味あるかな?」というツライ自問自答も、英語が趣味の人には無関係です。
英語が趣味だと「考えるまでもなく、楽しいからやっている」という状態になるので、余計な自問自答も発生しません。
英語学習は長期間にわたって(いってみれば一生)続くものなので、楽しくラクに続けられたほうが、結果的にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)も高まります。こういった理由から、僕は英語学習が趣味にできる人は最強だと思うわけです。
英語で趣味がもっと深く楽しめる
英語学習を趣味にすることで、楽しみながら英語力を伸ばすことができます。しかし、それ以上に大きなメリットが「もともとの趣味がもっと楽しくなる」ということです。
たとえば、サッカー観戦が好きな人の場合、英語を身につければ日本のJリーグだけでなく、プレミアリーグなども生の英語実況で観戦できるようになります。海外の実況ってめちゃくちゃエキサイトするから、聴いてて楽しんですよね。
さらに、英語ができれば海外選手の情報をニュースサイトやSNSで直接拾えるようになるので、試合や好きなチームへ感情移入ができるようになります。
他にも音楽を聴くのが趣味の場合、洋楽の歌詞も聴き取れて内容も理解できるようになるので、音楽への興味関心はもっと深まるはずです。また、海外アーティストへのインタビューを日本語を介さずに理解できるのはとても満足度の高い体験です。
僕は J−WAVEというラジオが好きでよく聴いているのですが、英語でのインタビューがたびたび流れるので、それを聴き取るのがとても楽しいです。
このように、英語を習得することで趣味への関心がさらに深まることは想像しやすいと思います。これこそ「英語 × 趣味」が最高であるという大きな理由です。
一例として、英語学習と親和性の高いコンテンツを挙げておきます。
- 英語学習と親和性の高いコンテンツ
- ・スポーツ観戦
- ・音楽(洋楽)
- ・海外ドラマ、映画
- ・読書(洋書)
- ・ニュース番組、記事
英語を趣味にしつつ、それを横に展開していって「あらゆる趣味を英語で調べ、深堀りしていく」というスタイルを取っていけば、趣味の世界は無限に広がっていきます。
「楽しい」「好き」を中心に学習法を選ぶ
繰り返しになりますが、英語を趣味にするには楽しくて夢中になってしまうような教材を選ぶべきです。
そのためには、「自分が楽しいと感じるもの」「好きなもの」を選ぶようにしましょう。
僕の場合、英語のニュース(政治経済やビジネス系)が好きなので、ニュースを扱った教材をメインで使っています。具体的には、CNN ENGLISH EXPRESS です。
英語のニュースだと、仕事でも役立つ知識が身につけられますし、純粋に知識欲が満たさせるので僕は勉強してて楽しいです。
Youtubeを使わない手はない
また、最近は総合格闘技(MMA)にもハマっていて、アメリカのUFCという団体のYoutubeをよく見ています。もちろんすべて英語で、スポーツ実況はリアルな英語が使われますし(ネイティブなので当たり前ですが)、選手のインタビューなどを聞くのが楽しいので気に入っています。
こんな感じで、自分の興味があるものと英語を関連付けることで、英語学習が自然と趣味に近づいていくと思います。
「そもそも、趣味がないんだよね…」という人は、英語をハブにしていろいろと試してみるのが良いと思います。そして、すでに趣味がある人は、その趣味を英語で楽しむようにしてみましょう。
正直、どんな趣味であってもほぼ100%、英語で楽しめると思います。なぜなら、Youtube には全世界の人があらゆる趣味の動画を投稿しているからです。
もちろん、すべての動画が活用できるわけではありませんが、英語字幕が付いているものであれば趣味として大いに活用できるはずです。
趣味と親和性の高い英語の本を見つける
そして、本屋やAmazonでは英語の教材が豊富に売られています。ぜひ一度、本屋の語学書コーナーをじっくり探索してみてください。そして、平積みや面陳の本だけでなく、1冊差しの本にも目を向けてみましょう。
本屋の棚を見てもらうとよくわかりますが、「こんなことも英語で学べるの?」という予想を超えた書籍が刊行されています。
また、小説や自伝などは対訳本(英文と和訳が書いてる本)としても販売されているのでおすすめです。
読書好きの人は、洋書多読もおすすめ
僕はふだんから和書をよく読んでいるのですが、「洋書も読みたい」という欲求が高まり、現在では毎日のように洋書を読んでいます。
洋書の良いところは、テーマが豊富なところです。英語を勉強するための学習教材だとどうしても扱われているテーマが限られてしまいますが、洋書なら無限ともいえるテーマがありますし、和書よりも圧倒的に刊行点数も多いです(国内の書店では蔵書数が限られますが、Amazonなら無限に近い本が買える)。
そのため、難易度(英語レベル)を抜きにして考えれば、洋書ほど趣味に適した教材は他にありません。
とはいえ、最初からいきなり洋書のペーパーバックを読むのはハードルが高いと思いますし、英語上級者でないと挫折するリスクが高いです。
「これから洋書を趣味として読んでみたい」という人は、語彙が制限されたレベル別の洋書【GR(Graded Readers)】をおすすめします。
GRは初心者向けに書かれた洋書で、小説からビジネス系までテーマも豊富なのでお気に入りの1冊がきっと見つかると思います。
実際、僕もかなりの冊数を読んできました。GRをコツコツ読み続けたおかげで、現在は洋書のペーパーバックも(スローペースですが)読めるようになりました。
英語を趣味にするまでの具体的なステップ
- 趣味を英語にするまでの流れ
- ① 自分が好きなもの、楽しいと思えることをリストアップ
- ② ①の中から、英語で堪能できそうなものを絞り込む
- ③ 本屋やAmazonで教材を探す or Youtube で動画チェック
- ④ 楽しいと感じたものだけを続ける。ツライと感じたらすぐやめる
- ⑤ 教材に飽きたら、すぐに変えてもOK。「楽しい」を最優先で
まずは、自分の興味があることを考えてみましょう。日常的に趣味として楽しんでいるものがあれば、それを英語で楽しめないか考えてみます。
そして、次は教材選びです。ここでは本屋やAmazonで本を探すこと、Youtubeで動画を探すことを挙げましたが、スマホの英語アプリを使うのもおすすめです。
教材に飽きたら、潔く買い替える
ちなみに、使っている教材に飽きてしまったら容赦なく買い替えましょう。お金がもったないという気持ちもわかりますが、それ以上に大事なのは英語学習を続けることです。少しでも「ツライ」と感じたら、すぐに投げ出してOK。
楽しいと感じなくなった時点で趣味とはいえませんから、なによりも楽しめる教材を最優先んで選ぶことにこだわりましょう。
英語が趣味になると、苦痛なく学習が続けられるようになります。くどいようですが、なによりも「楽しむこと」を追求して、教材を選ぶようにしましょう。
趣味におすすめのアプリ・教材
ここからは、実際に僕が使っているアプリや教材の中から「趣味にするのに親和性の高いもの」をピックアップして紹介します。
- ・スタディサプリENGLISH
- ・Red Kiwi
- ・CNN ENGLISH EXPRESS
スタディサプリENGLISHで気軽に学ぶ
人によっては「本だと気乗りしない」という場合があると思います。先入観のせいだと思いますが、書籍だと勉強感がどうしても強くなってしまうんですよね。
その点、スマホのアプリならゲーム感覚で勉強が楽しめるので、趣味として始めるのにも最適です。
中でもおすすめなのがスタディサプリENGLISHでして、僕が課金して長らく使ってきました。
動画講義も充実していて、クイズ形式で出題されるので勉強感はかなり薄いです。ゲーム感覚で英語学習ができるので非常におすすめ。
Red Kiwiでネイティブのリアルな英語を学ぶ
「Youtubeの動画で勉強したいけど、聞き取りがむずかしい…」と感じる人も多いと思います。そんな人には、Red Kiwiというアプリがおすすめ。
Youtubeの動画に字幕を付けてくれて、なおかつディクテーション(動画を視聴して入力する)というトレーニングをおこなうことができます。
用意されているコンテンツはニュース、映画、アニメまで幅広いのであらゆる趣味に通じるはず。アプリのデザインや操作性も洗練されているので、使っていて気持ちよく英語学習ができます。
CNN ENGLISH EXPRESSでニュースを学ぶ
英語のニュースを聴いたり読んだりするのが好きな人は、ニュース記事を使って英語学習を楽しみましょう。
おすすめの教材はCNN ENGLISH EXPRESSです。名前のとおり、アメリカのCNNニュースを使って英語を学んでいきます。
ニュースの背景知識だけでなく、文法やボキャブラリーの解説も豊富なので、1冊でかなり深く学ぶことができます。