英語の習得には時間がかかると頭でわかっていても、何年も英語を勉強しているのに話せるようにならないと、メンタルが辛くなってくるものです。
今回は「何年も英語の勉強を続けているのに話せるようにならない」という人が陥りがちな間違いを紹介していきます。
間違い① 文法ばかり勉強している
1つ目の間違いは、英文法ばかり勉強しているということです。
英語が話せるようになるには、文法の知識が大切というのは間違いないのですが、文法の知識ばかりを詰め込んでいて、結局それをアウトプットしないでいるようでは当然英語を話せるようにはなりません。
多くの人が「英文法の知識を完全に身につけてから英会話をやろう」というマインドに陥りがちです。言い方を変えると「失敗が怖い」ということです。僕もその気持ちはよくわかります。
しかし、実際にやるべきことは、英文法の勉強しながら、並行して英語を話していくというサイクルです。
つまり、勉強したことを実際の英会話で試してみることで、使える英文法が身についていきます。反対に言うと、英会話などでアウトプットせずに英文法の勉強をしていても、ただ知識が増えるだけで使える英文法は身につきません。
何年も英文法の勉強だけを続けるのではなく、今日学んだことをその日のうちにアウトプットするぐらいの早いサイクルで回していくほうが、英語を話す力は早く身につきます。
間違い② 英単語ばかり勉強している
2つ目の間違いは、英単語ばかりを勉強していることです。
英文法と同じように、英語を話す上で英単語の知識が必要なのは間違いありません。
しかし、英文法と同じ原理で、英単語の知識をちゃんと身につけてから英会話をやろうとしていると、知識としての語彙力が増えていくだけで、”使える語彙力”というのは身につきません。
また「英単語さえ覚えておけば、英文法の知識はいらない」という理屈で、英単語だけをひたすら勉強している人も少なくないと思います。
正直に申し上げると、英単語だけを覚えていても、まともな英会話はできません。
もちろん、単語だけを伝えてそれとなく相手に感情や思いを伝えることはできるかもしれません。しかし、単語だけを相手に伝えるというコミュニケーションは受け手に対して相当な負担をかけます。
当然ながら、具体的な話や深いコミュニケーションは取ることができないでしょう。
いずれにしても、英単語ばかり勉強していても、英語を話せるようにはなりません。
英単語も学んだことをすぐにアウトプットするというサイクルを回していくことが不可欠です。
間違い③ 英語を話す機会が少なすぎる
長年英語が話せない人が陥りがちな3つ目の間違いは、英語を話す機会が少なすぎるということです。
単語や英文法に限らず、とにかく座学をずっと続けている人は多いと思いますが、それだけでは何年経っても英語を話せるようにはなりません。
英語が話せるようになるには、当然ながら失敗を経験しないといけません。
誰もが「話せなかったらどうしよう」「相手の言ってることが聞き取れなかったらどうしよう」という不安に駆られるものです。そうした不安は、実際に味わって乗り越えていかないと克服することはできません。
僕の個人的な考えとしては、最低限の英文法と英単語(具体的には、中学レベルの英語力)が身についた段階で、すぐに英会話レッスンを始めるべきだと思っています。
何度も繰り返しますが、英語が話せるようになるには、勉強しながら英会話を並行して続けていく必要があります。
つまり、勉強した内容を実際に試してみて、それを自分の体で覚えていく、このサイクルが欠かせません。
英語が何年もは話せるようにならないという人は、こうしたアウトプットの機会が圧倒的に少ないのだと思います。
間違い④ 週1〜2回のレッスンで満足している
4つ目の陥りがちな間違いはレッスンの回数が少ないということです。
英会話レッスンをやっているのに何年も英語が話せるようにならないという人は、レッスンの回数が単純に不足している可能性が高いです。
具体的には、週1〜2回のレッスンでは英語を話せるようにはなりません。
たとえば、会社員の人が土日だけレッスンを受けるというパターンは多いと思います。土曜日1回、日曜日1回という感じでレッスンを受けるということです。
一見すると、週2回でも十分なように思われますが、英語というのは毎日継続してアウトプットしないとなかなか定着しません。
英語がなかなか話せるようにならない人は、もう少しレッスン回数を増やすといいでしょう。最低でも25分のレッスンを1回、毎日受けるのが理想です。
仕事で時間が取れないという人も、自分の1日のスケジュールを見直してみるといいと思います。そうすると、たとえば朝時間の30分、あるいは帰宅後の30分など、意外なところでレッスン時間を確保できる可能性があります。
また、土日以外はレッスンが難しいという場合は、土日を完全に英語の時間に充てるというのも1つの方法です。
たとえば、土曜日と日曜日で1回ずつのレッスンではなく、土曜日に3回、
日曜日に3回という感じでレッスンを増やすことで、週6回のレッスンを確保できます。
もちろん、人それぞれ英語に使える時間は異なると思いますが、とにかくできるだけ毎日、こまめに英会話のレッスンを受けることが、 英語力上達には欠かせません。
間違い⑤ 予習復習をしていない
英語が話せない人が陥りがちな5つ目の間違いは、英会話レッスンにおいて予習復習をしていないということです。
さきほど、英会話のレッスンはできるだけ毎日やるべきとお伝えしましたが、ただ漫然とやるだけでは効果が得られません。
なぜなら、英会話レッスンをぶっつけ本番で受けても、その場のノリでなんとかコミュニケーションが取れてしまうことが多いからです。また、オンライン英会話の講師というのはお金をもらっているので、英語が話せない生徒相手にも一生懸命頑張ってくれます。
そうではなく、レッスン前に今日はどんな英語を話すか?どんな教材でレッスンを行うのか?という予習が欠かせません。予習をして「今日はこういう英語を使えるようになろう」「この単語を使ってみよう」という感じで、あらかじめ目標を決めておきます。
それを実際にレッスンでやってみて、使えたかどうか、あるいは「ここができなかった」といったポイントを復習で振り返ります。
予習 → 本番 → 復習というサイクルを回すことで、今まで英語を話せなかった暗闇から抜け出すことができるはずです。
実際、僕もかつては特に予習や復習もしていませんでした。それではなかなか英語が話せるようにはなれなかったんですね。しかし、予習に1時間・復習に30分の時間を割き始めたところ、一気に英語力が伸びたのを実感しました。
「何年も英語が話せるようにならない。勉強しているのに全然ダメ」という人は、予習と復習のサイクルをしっかり回すことをおすすめします。
大切なことは、毎日コツコツと勉強していくこと
何年も勉強しているのに、英語が話せるようにならないという人は、もしかしたら断続的に勉強しているかもしれません。 1日やって休んで。また1日やって休んでという感じで。
5分や10分でもいいので、毎日必ず英語に触れる時間を作りましょう。
英語力というのは筋力と同じです。少し筋トレをサボっただけで筋肉というのは鈍ってしまいます。1日10回でもいいので毎日腕立て伏せをやりましょう。それと同じ感覚で、英語の勉強も毎日コツコツと続けていくことが大切で。
たとえ、英会話のレッスンができなかったとしても、音読を5分だけやってみる。シャドーイングをちょっとだけやってみる。といった具合に、英語を触れる時間を作っていくことが欠かせません。
また、英会話レッスンで使う教材についても、自分の英語レベルや目的に合ったものを選ぶ必要があります。これを怠ると、英語がなかなか話せるようにはなりません。
オンライン英会話を活用すれば、 自分に合った教材をゆっくり選ぶことができますし、講師も自由に選ぶことができます。
自分のアウトプット量が足りないと自覚がある人は、まずオンライン英会話から始めてみるのがいいかもしれません。ちなみに、おすすめはQQ English です。