英会話をしていて「言葉が出てこない…」という悔しい経験をしたことがある人は多いはず。これを解決する方法はいたってシンプルです。
というわけで今回は、英語スピーキングで言葉が出てくるようにする方法を解説していきます。
なぜ「英語が出てこない」のか?
英語を話せるようになる過程で、最初はほぼすべての人が【日本語を思い浮かべて、そこから英語を考える】という流れをたどります。つまり、日本語→英語という変換作業が必ずおこなわれるということです
英語(言葉)が出てこない原因はいろいろあります。そのため、一筋縄ではいかないのですが、原因がはっきりすれば、あとは順を追ってプロセスを踏めば英語は話せるようになります。
では、その原因とは何でしょうか?考えられる原因は以下のとおりです。
- 英語(言葉)が出てこない原因
- ・単語がわからない
- ・文法がわからない
- ・英語の知識はあるけど、組み立てに時間がかかる
- ・そのテーマ(話題)について知識がない
単語・文法がわからない
言葉が出てこない原因として最もわかりやすくのは「単語あるいは文法がわからない」というものです。この場合、言葉にしたい単語や文法を調べれば解決します。
もちろん、いうほど簡単な話ではありません。知っていることと使えることは別物だからです。
ただ、解決策がはっきりしている以上、それを淡々とこなせば確実に英語が話せるようになるのは明白ですよね。より厳密にいえば、「話すための勉強」を重点的にやれば短期間で英語は話せるようになります(具体的な勉強法は後述)。
英語の知識はあるけど、組み立てに時間がかかる
英単語もある程度は知ってるし、文法知識もそれなりにある。にもかかわらず英語が出てこないのはなぜなのか?
それは、知っている知識を使いこなす体になってないからです。頭ではわかっているのに、それを使いこなせない状態では英語を話すことはできません。
たとえば「オフィスから駅まで徒歩で10分かかります」を英語で言えるでしょうか?一緒に考えてみてください。
…
…
いかがでしょうか?言葉は出てきましたか?
答えは It takes ten minutes from my office to the station on foot. です。
英単語はどれも簡単なものばかりですし、It takes 〜(〜かかる)というのはよく知られた英語表現です。きっと知っている人も多いと思います。
にもかかわらず、パッと口から出てこないのは、これらの表現を実際に口に出して使う機会がなかったからです。
ではどうすれば良いのか?答えは簡単。やることはシンプルで、とにかく口頭英作文の練習を繰り返せばOKです。くわしいやり方や教材は後述します。
そのテーマ(話題)について知識がない
どんなに英語力が高くても、専門的な話になると【教養の差】が分水嶺になります。
政治経済に疎い人は「経済成長」という英単語がすぐに出てこないでしょうし(economic growth)、環境問題にくわしくない人は「地球温暖化」という単語が出てこないかもしれません(global warming)。
つまり、英語が出てこないというよりも、厳密には「そのテーマについて知識がない」というのが原因で英語がしゃべれない場合もあるわけです。これは日本語でも同じことが言えますよね。
解決策はいたってシンプルで、そのテーマや分野について勉強するしかありません。
英語がスラスラ出てくる勉強&練習法
言葉が出てこない原因がわかったところで、次はその解決法と練習法です。やることはズバリ1つだけ。「口頭英作文」をひたすら繰り返しましょう。
記事の最初でもお伝えしましたが、英語を話すときにほとんどの人が日本語→英語というプロセスをたどっています。言いたいことを日本語で決めて、それを英語に訳していくわけです。
日本語を一回挟むので、当然ながら英語を発するまでのスピードは遅くなります。言葉が出てこない人は、このプロセスが遅いわけです。
言い換えれば、日本語→英語というプロセスを早く処理してあげれば、英語はスラスラ喋れるようになります。
「日本語を介在する以上、英語を話すスピードには限界があるのでは?」と思われるかもしれませんが、口頭英作文で反復練習をしていると、自然のうちに英語を英語のまま表現できるようになります。つまり、日本語の介在がなくなってくるのです。
嘘のように感じるかもしれませんが、実際に僕はそれを実感しています。
どんな教材で練習すればいいのか?
言葉が出てこない人におすすめの口頭英作文の教材は以下のとおりです。いずれも書店やAmazonで買えます。
- おすすめの「口頭英作文」教材
- ・スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング
- ・NOBU式トレーニング コンプリートコース 話すための中学英語
- ・足すだけ英会話トレーニング
どの本も、実際に僕が使ってみて効果を実感したものです。
いずれの本も、左ページに日本語・右ページに英語というレイアウトになっていて、日本語を見て瞬時に英語で表現するトレーニングをおこないます。
コンセプトはどの本も同じですが、難易度、レイアウトやイラスト、さらに文法解説の細かさなどに違いがあるので、選ぶときは自分の好みに合わせて選ぶといいでしょう。
定番書は「瞬間英作文」ですが、不自然な英文が多く解説が少ないので個人的な優先度(おすすめ度)は低いです。
初級者は「NOBU式トレーニング」、中上級者は「足すだけ英会話トレーニング」をおすすめします。
時間はかかります。しかも…
口頭英作文の反復練習を続けていけば、必ず英語は話せるようになります。ただし、時間がかかるのも事実です。
僕は口頭英作文を毎日やっていて、1つの例文を最低10回は音読しています。それを続けてブレークスルーを実感したのは、だいたい3ヶ月後くらいだったと記憶しています。
しかも、ある日突然「急に喋れるようになった!」みたいな劇的なものではなく、「なんか最近、英語が抵抗なく口から出てくるようになったかも?(半信半疑)」みたいな感じです(笑)めっちゃわかりにくいけど、「なんとなく上達した感じがある程度」にしか成長を実感することはできません。
英語学習に挫折者が多いのはこれが大きな原因だと思っています。つまり、英語の上達って実感しづらいんですよね。しかも、上達には時間がかかるので。
口頭英作文で学んだ基礎を英会話レッスンに応用
口頭英作文でひたすら反復練習を繰り返していると、次第に日本語→英語のスピードが早くなります。しかし、それを実際の英会話で使えるかどうかは別問題です。
当然ながら、リアルな英会話ではどんな話題になるかわかりません。口頭英作文のように決まったフレーズを言うわけではなく、その場に合わせて自分で言いたいことを英語で表現する必要があります。
つまり、口頭英作文で身につけた基礎を応用する力を身につける必要があるということです。それを実現させる最適な方法は、英会話レッスンをやること。コレに尽きます。
口頭英作文というのは、例文を丸暗記しているだけのように思われるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
じつは、口頭英作文を続けていると、いろんな表現に使える英語の「型」が身についています。身についた「型」を英会話レッスンで応用していくわけです。
英語が出てこなくて悩んでいる人は、口頭英作文+英会話レッスンを組み合わせましょう。これが英語を話すための最短ルートです。
ちなみに、英会話レッスンはオンラインがおすすめ。レッスン単価が非常に安く、コスパ最強です。個人的にはQQ Englishが気に入っています。