英語の勉強をやり直そう!と思ったときに迷うのが「英単語と英文法、どっちから勉強をスタートするべきか?」ということです、
僕も社会人になって本格的に英語の勉強を再スタートさせたのですが、当初はやり方が定まらずムダな勉強をしていたと今になって思います。
今回は僕の経験から、英単語と英文法の順番、具体的な勉強法について解説します。
【結論】英語の勉強は英単語からやるべき
最初に結論からお伝えすると、英語の勉強は英単語からやるべきです。
なぜ英単語のほうが優先順位が高いのでしょうか?理由は以下のようなメリットがあるからです。
- 英単語から勉強するメリット
- ① 英文法の勉強が時短になる
- ② 英単語のほうが勉強のハードルが低い(継続しやすい)
- ③ 英単語がわかれば、英文の推測読み・聞きができる
① 英文法の勉強が時短になる
英文法の勉強では、当然英文を読みます。そして、英文を読むには英単語を知らなければいけません。
基礎英文法の解説では、やさしい英単語が使われることが多いですが、勉強が進むにつれて少しずつむずかしい英単語も出てきます。
わからない英単語が出てきたときにイチイチ勉強を中断していては、なかなか英文法の勉強がはかどりません。
辞書を引くたびに作業がストップするので時間のロスですし、なにより集中力も切れやすくなるので非効率です。
最初に基礎的な英単語を覚えてしまえば、英文法の勉強がスムーズに気分よく進められるようになります。
基礎的な英語力は短期間で一気に仕上げてしまったほうがいいので、そういった意味でも最初に英単語を覚えたほうが効率的です。
② 英単語のほうが勉強のハードルが低い
英語学習は1週間やった程度では身につきません。どんなに勉強をして知識を詰め込んでも、体が英語に慣れるまでには時間がかかるからです。
つまり、継続を前提として勉強をスタートさせる必要があります。
英単語と英文法を比較したとき、どちらが勉強を始めやすいでしょうか?そして、どちらが継続しやすいでしょうか?
おそらく、多くの人にとって英単語を覚える勉強のほうが気軽に始められて、継続しやすいと思います。
もちろん、暗記の側面もあるので「暗記は苦手…」という人もいるでしょう。しかし、英文法のほうが覚えることが複雑で、なおかつ文型などの知識を積み上げていかないと理解が進みません。
ハードルが比較的低く、最初に始めやすいという意味においても英単語のほうが手をつけやすいと思います。
まずは1日1語からでもいいので、英単語帳からコツコツ始めて、英語学習を習慣化することから始めてみましょう。
③ 英単語がわかれば、英文の推測読み・聞きができる
英文法がわからなくても、英単語さえわかれば内容が理解できる。これは一理あると思います。
もちろん、英単語を知っていても「だいたいこんなことが書かれている」ぐらいの表面的な理解しかできません。
しかし、こういう推測読み(あるいは推測聞き)というのは非常に大切です。
趣味で英語をやっている分には時間をかけて勉強すればいいだけですが、英検やTOEICなどのスコアが必要な場合、勉強が十分でない状態で試験に臨まなければいけないことも出てくるでしょう。
そういったときに「語彙力がある」というのは大きな武器になります。英文法の知識があいまいでも、英単語だけである程度は点数が取れることもあるからです。
もちろん、本質的な英語力とは別の話なので注意が必要ですが、英単語が役に立つのは間違ない事実だと僕は思います。
やり直し英語におすすめの英単語帳
英単語から始めるのであれば、まずは薄い本で基礎英語を身につけるのがおすすめです。
いきなり分厚い単語帳をやったり、難解な単語帳をやるのは得策ではありません。余計に時間がかかるし、挫折しやすくなります。
「やり直し英語」とはいっても、人によって英語力には差があります。
完全に英語力が0の人は、中学英語の語彙からスタートしましょう。
以下の2冊は「I」「the」「man」といった超基本的な英単語も載っていて、なおかつ例文も掲載されています。0からのスタートにはぴったりです。
- 英語力0の人におすすめの英単語帳
- ・でる順ターゲット 中学英単語1800
- ・世界一覚えやすい 中学の英単語
一方で「ある程度は基礎的な英語ができる」という人は、もう少しレベルを上げてもいいと思います。
僕はTOEIC500点くらいのときに『DUO』という英単語帳を使い始めて、明らかに英語力が伸びました。非常におすすめです。
英文法の勉強は必ずやるべき
英単語帳で基礎的な語彙力が身についたら、次は英文法の勉強に進みましょう。
「英文法の勉強は必要ない」という意見もありますが、僕は最初にザッとでいいから英文法はやっておくべきだと思います。理由は2つあります。
- 英文法を勉強したほうがいい理由
- ① 今後の英語学習全体がラクになる
- ② 教科書を参照しやすくなる
英文法を勉強せず、いきなり英語ニュースを聞いたり、洋書を読んでみる姿勢は悪くないと思います。
しかし、わからない項目が出てくるたびに英文法をいちいち調べるのは時間がかかりすぎるし、「英語を見聞きする→わからないから調べる」ということを繰り返していると、すぐに嫌気が指してきます。
英文法を勉強していれば理解できる範囲が広くなるので、問題演習や多聴多読がラクになります。さらに、英語の勉強というよりも英文の内容を味わえるようになるので、英語学習が楽しめるようになるはずです。
また、最初にひととおり文法を勉強しておくと、わからない英文法が出てきたときに「そういえばコレ、あの本でやったな」という気づきを得られるので、すぐに参考書を読んでチェックすることができます。【”何がわからないのか”がわかる】というのは非常に大切です。
最初に覚えてしまえば、英文法の知識は一生使える武器になります。そのあとの英文法の勉強がラクになるので、ぜひ最初に済ませておきましょう。
英文法は「参考書+問題集」の2冊が必須
英文法の勉強というと「参考書をひたすら読むだけ」というイメージが強いと思いますが、これは絶対にやめましょう。参考書を1ページ目から最後のページまで読んでいくやり方は、ほぼ確実に挫折します(僕がそうでした)。
英文法は必ず参考書+問題集の2冊を用意しましょう。そして【問題集を解く→わからないところを参考書でチェック】という流れで勉強を進めていきます。
先に参考書をひととおり読んでもいいのですが、まずは問題集を解いてみて、できるところ・できないところをハッキリさせたほうが効率的です。
時間は有限なので、わからないところになるべく多くの時間を使ったほうが勉強がはかどります。
英文法の参考書でおすすめは Evergreen
英文法の参考書は「わからないときに辞書的に使う」という風に活用するのが良いと思います。手元に1冊用意しておきましょう。
おすすめの参考書『Evergreen』という本です。中学英語の文法をカラー&図解でわかりやすく解説してくれています。
僕は高校生のときの学校指定の参考書が『Forest』(『Evergreen』の前身)という本を使っていたのですが、この本のおかげで英語学習を頑張れたと思っています。
ちなみに、英文法の参考書では『表現のためのロイヤル英文法』という本も有名ですが、文法用語が多用されるし、解説の言い回しや表現がカタイので僕は読みづらく感じました。
英文法の勉強が進んだら、次は英文読解の本などにも手を出してみるとより成長を実感できると思います。おすすめの本は2冊。それぞれ別の記事でレビューしています。
問題集は『スクランブル英文法』がおすすめ
ひととおり英文法が理解できたら、あとはひたすら英文を読んだり聞いたりして英語の慣れていきましょう。
使う教材は問題集でもいいですし、自分の好きな洋書を読むのもありだと思います。
問題集については『スクランブル英文法』という本がおすすめです。左ページに問題、右ページに解答というレイアウトになっているので【解く→答え合わせ】という流れがスムーズで、勉強がはかどります。
アプリなら飽きずに勉強ができる
これから英単語・英文法を始めるという人には「アプリで英語をやり直す」という選択肢も知っておいて欲しいと思います。
英単語帳や英文法だと、それぞれ別々の本を買って勉強する必要があります。
しかし、アプリなら1つで英語学習が完結するので勉強がラクになります。本でやるのと違って勉強してる感が薄いし、なによりゲーム感覚で勉強できるので飽きにくいです。
僕が使い倒してきたスタディサプリENGLISHというアプリは、英文法の動画講義も充実しています。本だけでは理解できないことも、講師の説明で理解できるようになった!というケースも多々あります。
スタディサプリENGLISHは0から英語を学ぶ人でも理解できるように、超基礎的な英単語&英文法のトレーニングが揃っています。
僕はこれまでいろんな英語アプリを使ってきましたが、スタディサプリENGLISHは間違いなく神アプリです。
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