英語の勉強で陥りやすいのが、1つの教材を続けられず、いろんな本やアプリを買ってしまうこと。
僕も過去に同じ経験をしてまして、新しい教材を買っても長続きせず。次はアプリだ!と思って課金しても、すぐにやめてしまう。
こんなことを繰り返してきました(一時期、部屋に英語教材が30冊以上積まれていたことも…)。
英語学習は1つの教材を繰り返し何度もやったほうが効果が出ることが科学的にも証明されています。
では、どうすれば1つの教材を長く続けることができるのか?僕が実際に試してきた「対処法」を紹介していきます。
① 英語学習の目的をハッキリさせる
1つの英語教材が長く続かない原因として、目的があいまいなまま教材を買ってしまっている可能性があります。
たとえば、英語を喋るようになりたい!という明確な目的があれば、それに合った英会話本やアプリを買っているはず。
目的がない状態で「なんとなく英語力を上げたいから」と適当に教材を買ってしまうと、モチベーションも続かず、目的も不明瞭なので長続きしません。
目的なく教材を買ってしまっている自覚があるのなら、まずは「自分はなぜ英語を勉強したいのか?」「仕事や趣味でどんな英語力が必要なのか?」を分析してみましょう。
そして、その目的に合った教材を(時間をかけてじっくり)選べば、1つの教材を継続することができるようになるはずです。
② レビューと「憧れの人」を参考に選ぶ
英語学習が長くなると「この教材は自分に合ってるな」とか「これはちょっと不親切で使いづらい教材だな」というのがわかってきます。
英語学習初心者の人が、最初から自分にぴったりの教材を独断で選ぶのはかなりむずかしいということです。
ではどうすればいいか?長く続けられる教材選びの方法を2つ紹介します。
- ・Amazonなどでレビューが良いものを買う
- ・憧れの人、目標にする人と同じ教材を使う
Amazonなどでレビューが良いものを買う
英語の参考書、問題集、単語帳を買うときには必ずネットのレビュー(口コミ)をチェックしましょう。
特にAmazonのレビューは件数も多く、内容も参考になるはずです。
他の人の教材が自分に合っているとは限りませんが、レビューで高評価がついていて、なおかつ刊行から年月が経っている本は、ほぼ間違いなく良い本です。
レビューと年月に耐えるだけの普遍性と内容が伴っているわけなので。
『DUO』という単語帳が好例です。発売日は2000年と古いにもかかわらず、未だに売れていてレビューでもかなり高い評価を得ています。
僕も英語学習の初期に使っていましたが、この単語帳のおかげで英語学習を継続できたといっても過言ではありません。
書店にふらっと行って、なんとなく教材を選ぶだけではこういう本を見つけることはできません。
それなりに時間をかけて調べることで、教材選びの失敗を限りなくゼロにすることができるのです。
自分ひとりの判断で買うのではなく、レビューを参考にしましょう。
また、こうしたレビューは勉強で心が折れそうになったときの支えになることもあります。
同じ教材を使って英語力を伸ばした人や目標を叶えた人の口コミを読むことで、「この教材を続けて大丈夫なんだ」と再認識でき、モチベーションを得ることができます。
憧れの人、目標にする人と同じ教材を使う
もうひとつおすすめなのが、「憧れのアノ人」が使っている教材を使うこと。
憧れまではいかなくても、誰にだって「この人みたいになりたいな」と思える人物がいると思う。
たとえば僕の場合、サッカー日本代表の遠藤航選手がそれに当たる。遠藤選手は日本代表のみならずプレミアリーグでも活躍し、英語も堪能な選手。
彼はどんな教材を使って勉強したんだろう?と調べてみると、『速聴速読英単語』という教材を使っていることがわかった(一時期、本の帯やPOPで本人が採用されていた)。
サッカー選手のみならず、アイドルや俳優、経営者など「自分が理想とする人」「こうなりたいと思える人」が使っている教材をリサーチしてみるのはすごくおすすめです。
なぜ憧れの人と同じ教材を使うのが有用なのか?その理由は、挫折しそうになっても「アノ人が使ってる教材だし、がんばろう」と思えるから。
憧れの人の英語力を養った教材と同じものを使えば、その憧れに近づける可能性は少なからず高まる。
もちろん、その教材との相性もあるから断言はできないけど、モチベーションを保つという意味では効果的。
総じていえるのは「教材への信頼感」がとても大事ということ。
「これさえやり切れば英語力が身につくんだ!」と思える教材を選びましょう。
教材への信頼がないと「本当にこれをやり続けて大丈夫かな?」という迷いが生じて、挫折しやすくなります。
③ 溜まった教材やアプリを整理(処分)する
すでに大量の教材やアプリを買ってしまっている人は、一度その教材やアプリを見直して整理することをおすすめします。
なぜなら、教材がたくさんあると誘惑に負けてしまうから。
「この文法書を1冊やり切るぞ!」と思っていたのに、部屋にある単語帳が目に入ってしまい「やっぱりこっちをやったほうが…」と流されてしまう可能性が高まります。
理想は「1冊やり終えたら、新しい教材を買う」というスタイルですが、もしすでにたくさん教材を抱えているなら、思い切って処分してみましょう。
使ってないアプリは容赦なく削除。また使いたいと思ったら、そのときにまたダウンロードすればいいだけの話です。
部屋にある教材や、スマホに入っているアプリを極めて少なくすることで”雑音”が減り、1つの教材に集中して取り組めるようになります。
④ お気に入りの講師や著者を見つける
長く英語学習を続けていると、自分と相性の良い講師(著者)が見つかっています。
その人が制作する教材やアプリだけを購入すれば、1つの教材で長く勉強できる可能性が高まるはずです。
たとえば僕の場合、関正生さんの教材やアプリが大好きです。「そうそう、こういう説明が欲しかったんだよ」という解説のオンパレードで、学生時代に出会えていたら人生変わってたかも…と思うくらい。
有名どころだと、
がそう。関正生さんの説明が極めてわかりやすく、おかげでTOEICスコアも飛躍的に伸びました。さきほど紹介した「憧れの人が使ってる教材を選ぶ」というのと関係してきますが、「この講師についていきたい」と思える人が見つかれば、迷いなく教材が選べるようになるし、1つの教材を反復できるようになります。
⑤ 自分の英語レベルを過信しない
いろんな教材やアプリを買ってしまう原因のひとつとして、「自分のレベルに合ってないものを買ってしまう」というものがあります。
「自分ならコレくらいできるだろう」と思って買った英語教材がむずかしくて挫折する。同じ経験、誰にでもあると思いますし、僕もあります。
自分のレベルに合ってない教材だと、「むずかしくて理解できないから他に乗り換えよう」という状態になって当然です。
自分の英語レベルや目的に合った教材を選べていれば、その教材やアプリに集中できるはずなんですよね。
「自分の英語力がわからない」という人は、TOEICでも英検でもいいので、試験を受けてみるのもおすすめ。
あるいは、模試(問題集)を買ってきて、スコアをチェックしてみるのもアリです。
いずれにせよ、自分の英語力に合った教材やアプリが選べれば、あれこれといろんな本やアプリを買ってしまう可能性を排除できますよ。
教材を減らせば、心も軽くなる。
あらためてまとめると、1つの教材を繰り返し反復するためには以下の対策が有効です。
僕が1つの教材を長く、そして何度も繰り返しできているとき、間違いなくその教材への信頼感があります。
「自分の目的とレベルにも合っているし、憧れのアノ人が使ってるし、著者の解説もわかりやすい」
というすべてを兼ね備えた教材が見つかれば無敵です。
が、なかなかそういう教材とは出会えないので、まずは「この教材なら信頼してやり込めそうだ」と思えるものを探すようにしましょう。
おすすめの教材・選び方については以下の記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。