英語学習のリスニングやディクテーションに欠かせないのが「音声」です。
最近はスマホのスピーカーで聴くのが主流だと思いますが、僕はイヤホンも活用しながら英語を勉強しています。
今回は僕の経験をもとに、英語学習でイヤホンを使うメリット&デメリットを紹介していきます。
ちなみに、僕はイヤホンを使って勉強する場合、スタディサプリENGLISHをやることが多いです。
英語学習でイヤホンを使うべき場面
僕は英語学習のときに必ずイヤホンを使っているわけではなく、用途に応じて使い分けています。
イヤホンで聴くべきときは使いますが、それ以外はふつうにスマホのスピーカーで音声を流す感じです。
英語の音声をイヤホンで聴くメリットは以下のとおり。
- イヤホンを使うメリット
- ・英語の発音やイントネーションを正確に聴き取れる
- ・周囲が多少うるさくても、集中モードに入れる
- ・ウォーキング中にも英語学習ができる
英語の発音やイントネーションを正確に聴き取れる
英語の音声を聴いて勉強する場合、正確な発音やイントネーションを理解するべきです。
しかし、スピーカーだと音質が悪かったり、周囲の環境によっては聴き取りづらい場合があります。反響して音が正確に聴こえない場合があるからです。
イヤホンがあれば、よりきれいな音声を聴くことができますので、正しい発音やイントネーションで学習可能です。
発音やイントネーションは軽視されがちですが、英語のリスニング学習においては最優先で学んでもいいくらい大事なものです。
せっかくその単語を理解していても、発音がわかっていなければリスニングで内容を把握することはできないので、非常にもったいないですよね。
これまでスピーカーでなんとなくしか発音を学んでこなかった人は、ぜひイヤホンを使ってみてください。きっと「この単語ってこんな発音だったんだ」等の新しい発見があるはずです。
周囲が多少うるさくても、集中モードに入れる
静かな環境で勉強できれば最高なのですが、そういった環境で勉強できている人のほうが少数派なのではないでしょうか。
自分の部屋がない人もいるでしょうし、カフェなどの外出先で勉強せざるを得ない人もいるはずです。
ちなみに、僕はマンションに住んでいるのですが、外からの騒音は多かれ少なかれ聞こえてきます。特に、子どもが騒ぐ声で集中を阻害されることもしばしば。
そんなときでもイヤホンがあれば問題ありません。イヤホンを装着するだけで自分だけの世界に入り込めるからです。
最近は自宅で仕事をする人も多いと思いますが、勉強だけでなく仕事中でもイヤホンは役立ちます。特にノイズキャンセリング機能が付いたイヤホンは最高です(おすすめアイテムは後述)。
あるいは、カフェなど外出先で学習するときも、イヤホンがあれば周囲を気にすることなくリスニングできます。
ウォーキング中にも英語学習ができる
僕は散歩が好きなので、毎日1時間は歩いています。そして、ヒマがあればすぐにウォーキングにでかけます。
そんなときもイヤホンがあると便利です。Spotifyで音楽を聴くことも多いですが、気が向いたときは英語の音声を流してリスニングの勉強をしています。
英単語帳の音声を流したり、瞬間英作文の音声を流すことで歩きながらでも英語学習が可能です。
意識的に勉強しようと思わなくても、聞き流しをすることで一定の効果は見込めます。「勉強しなきゃいけないのに、やる気起きないな…」というときも、とりあえずイヤホンで英語音声を聞き流してみるというのもおすすめです。
英語の聞き流しについては、NHK英語講座の伊藤サム先生も推奨しています。くわしくは以下の記事をどうぞ。
また、ウォーキングに限らず、通勤通学中の電車内でも英語音声を聴けるというメリットがあります。
通勤通学の時間は「自分だけの貴重な英語学習タイム」なので、生かさない手はないですよね。
イヤホンで英語を聴くことのマイナスポイント
良いことばかりに思えるイヤホンですが、デメリットもあります。
- イヤホンで英語学習するデメリット
- ・雑音や騒音を含むリアルな英語音声に慣れない
- ・TOEICや英検などの試験本番とは異なる環境
雑音や騒音を含むリアルな英語音声に慣れない
最大のデメリットは「実践的な英語音声に慣れることができない」という点です。
英語を勉強するということは、何らかのカタチで実践的に英語を使いたいという目的・目標があるはずです。
たとえばビジネスなら会議や商談、旅行目的なら渡航先での買い物や食事などが挙げられます。
イヤホンで正確な音声ばかりを聴くことになれてしまうと、そういった実践的な環境で聴く英語に耳が慣れていないので、上手く聴き取れない可能性が高くなってしまいます。
イヤホンで聴く音声はクリアで発音もきれいに聴き取れますが、実践の場ではむしろ聴き取りづらいことがほとんどです。
複数人の会話であれば、誰かが喋っているところに他の人が被せてくることもあるでしょう。屋外で英語を聞く場合、周囲の騒音や環境音が交じることが多いので、どうしてもノイズが入ってきます。
イヤホンで英語の勉強をするというのは、いってみれば”非日常的な体験”なので、それに慣れてしまうことは実践の場で困る可能性を孕んでいるということでもあります。
TOEICや英検などの試験本番とは異なる環境
TOEICや英検などの試験対策としてリスニングを勉強する際は、なるべくスピーカーを使ったほうがいいかもしれません。
会場で試験を受けたことがある人ならわかると思いますが、会場ではスピーカーで音声を流すんですよね。つまり、反響や小さな雑音が混ざった状態でリスニングをおこないます。
イヤホンのクリアな音声に慣れてしまうと、スピーカーの音声が上手く聴き取れない可能性もあります。
学習の初期段階段階はイヤホンでしっかり発音などを確認すべきですが、模試などで試験本番を意識して勉強する場合はスピーカーに切り替えたほうが実践的です。
イヤホンとスピーカーを使い分けるべき
イヤホンの音声に慣れてしまう危険性は上記で説明したとおりです。こうした理由から、僕はイヤホンだけを使って英語リスニングをすることはありません。
イヤホンで勉強する時間と、スピーカーで勉強する時間を明確に分けています。
イヤホンで英語学習するとき
- イヤホンを使うときは…
- → 発音やイントネーションを正確に知りたいとき
- 例)英単語学習、アプリ、初めて聴く英文など
英単語学習は正確な発音をチェックするところから始めるべきなので、イヤホンで何度も聞き返します。
初めて聴く英文(リスニングの問題集など)も同じで、英単語の発音はもちろん、リエゾン(単語同士がつながって違う音になること)を確認したいのでイヤホンが必須です。
ひとことでいえば、トレーニング(練習)として英語を聴くときはイヤホンを使います。
スピーカーで英語学習するとき
- スピーカーを使うときは…
- → 実践的な音声で耳を慣れさせたい
- 例)ニュース英語、Youtubeの海外動画
ひとことでいえば「実践的な英語学習をしたいとき」はスピーカーを使います。ようするに、本番を意識したリスニングをするときはスピーカーということです。
たとえばニュース英語などを聴くときが当てはまります。CNN ENGLISH EXPRESS などで初めて聴くときはイヤホンを使って発音などを確認しますが、把握できたらスピーカーで聴きます。
また、Youtubeの海外動画なども、実際の英会話を想定して視聴することが多いので、スピーカーです。ちなみに、話し言葉が多いYoutube動画は、実践的な英語が使われることが多いため、役立ちます。
さきほども説明したとおり、TOEICや英検などの試験を意識した勉強もスピーカーがおすすめです。
愛用中のおすすめイヤホンはコレ
ここからは僕が実際に英語学習に使っているイヤホンを紹介していきます。
価格もピンきりなので、予算に合わせてお選びください。
ノイズキャンセリングが最高すぎる
【Bose QuietComfort Earbuds】は僕が持っているイヤホンの中で最も高価です。ノイズキャンセリング機能がついているので、周囲の騒音を大幅にカットしてくれます。
最初にも述べたとおり、僕はマンション住まいなのですが外からの騒音(車の音、子どもの声)などがそこそこあります。しかし、ノイズキャンセリングのイヤホンを買ったおかげで一気に悩みが解消しました。
こればかりは装着してもらわないと良さが伝わらないかもしれませんが、耳に付けた瞬間に静寂が訪れます。本当にビビるレベルでして「今のノイズキャンセリングってこんなに凄いの?!」と驚きました。
リスニングの勉強のときもそうですが、純粋に耳栓代わりとしても役に立ちます。リーディングや英作文で集中モードに入りたいとき、音声を何も流さずにイヤホンを着けることもあるくらいです。
かなり高いですが「なんでもっと早く買わなかったんだろう…」と悔やむくらいおすすめです。
ちなみに、ノイズキャンセリングについては Air Pods Pro も非常に優秀らしいので、Apple好きの人はこちらも選択肢としていいかもしれません。
お手軽なブルートゥースのイヤホンが欲しい人向け
Amazonで検索すると、価格もお手頃で、なおかつBluetooth接続のイヤホンがたくさん出てきます。
3,000円程度で買えるものは音質や密閉性は劣りますが、使い勝手が良いので気に入っています。
僕はスマホ、タブレット、パソコンで3つのイヤホンを使い分けているのですが(接続切り替えが面倒なので)、お手頃価格のイヤホンはタブレット用にしています。
「音質はそこそこでいいから、安くて実用性のあるイヤホンが欲しい」という人におすすめです。
有線で高音質なイヤホンが欲しい人はコレ
【ソニー ワイヤレスイヤホン WI-C310】というイヤホンはパソコン用に使っているのですが、音質が良いです。
価格もお求めやすいので「それなりに安くて、高音質な有線イヤホンが欲しい」という人におすすめ。
僕は長年SONYのイヤホンを愛用しているのですが、SONYは低音がよく効くので、音楽を聴くときにも重宝します。
決して高いイヤホンを買う必要はありませんが、最低限の音質と機能を備えたイヤホンは1つ持っておきたいところです。
イヤホンはオンライン英会話にも不可欠
僕はパソコンでオンライン英会話のレッスンを受けることが多いのですが、以前まではパソコンのスピーカーでレッスンを受けていました。
言うまでもないですが、スピーカーだと講師の声が聞き取りづらいんですよね。
もちろん、電波状況のせいもあるのですが、スピーカーだと聞き返すことが多々ありました。
しかし、イヤホンに切り替えてから悩みは雲散霧消。講師の声がクリアに聞こえるようになったので、会話がスムーズに進むようになりました。
英語学習のみならず、オンライン英会話でもイヤホンは大活躍です。特に、電波状況が良くない講師とレッスンをするときは、イヤホンに助けられてます。
さきほど説明したとおりイヤホンには一長一短ありますが、オンライン英会話は相手の声を正確に聞き取る練習だと思っているので、積極的に使っています。