ビジネス英会話は、海外のクライアントとの会議、プレゼンテーション、電話会議、メールのやり取りといった様々なビジネスシーンで求められます。
さらに、その英語の能力を証明する手段として「資格」の重要性も高まっています。
今回はビジネス英会話の必要性や効果的な学習方法を紹介しつつ、社会人におすすめの英語資格について解説していきます。
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ビジネスに求められる英語力【3箇条】
ビジネスレベルの英語力とは、ビジネス上で円滑な業務を進めるために必要なスキルを指します。
多くの人が「ビジネス英語＝難しい英語」というイメージを抱きがちですが、必ずしもそうとは限りません。
具体的には、以下のような要素がビジネス英語では求められます。
- シンプルな表現力：ビジネスでは、誰でも理解できる簡単な単語を使い、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることが必要です。
- 丁寧な言い回し：ビジネス英語では、相手との良好な関係を築くために、丁寧な言い回しが求められます。
- 効果的なコミュニケーション能力：ビジネスでは、自分の考えを論理的にまとめて表現することが求められます。
例えば、技術的な専門用語や複雑な文法ではなく、ふだんの会話でも使われるような単語やフレーズを選ぶことが重要です。
相手が理解しやすい表現を使うことで、相手とのコミュニケーションがスムーズに進みます。
日本人同士でイメージするとわかりやすいですが、難しい用語やカタカナばかりを使う人とはあまり良好な関係を築けそうにないですよね…。
また、日本語の敬語や丁寧語と同様に、英語でも相手に対して敬意を示し、信頼関係を築くことが重要です。
例えば、メールやビジネスレターの文面においても、相手を尊重し丁寧に表現することが求められます。
さらに、相手の話を理解し、自分の意見をまとめるためには、英語でのコミュニケーション能力が必要です。
仕事において時間は貴重な資源なので、ダラダラと長い話をするのは嫌われます。端的に、短い英語で要点をまとめるスキルは必須です。
どんなシーンでビジネス英語が求められるのか？
ビジネス英語が求められるシーンはさまざまです。
ビジネスの場で使われる英語が必要なシーンをいくつか紹介します。
ミーティングや会議
ビジネスの場では、ミーティングや会議が頻繁に行われます。
会議の中で意見を述べる、プレゼンテーションをする、相手の意見に賛同や反対を表明するなど、英語で円滑なコミュニケーションを取る能力が求められます。
職種や業界にもよって必要な単語や表現は異なりますが、たとえば営業やマーケティング関連なら、売上や広告宣伝費に関する数字についても英語で理解する力が求められます。
プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、自分の意見や提案を分かりやすく相手に伝えることが重要です。
ビジネスの場では、プレゼンテーション能力が求められる機会が多くあります。
「プレゼン＝大勢の前に立ってやるもの」というイメージが強いかもしれませんが、決してそれだけではありません。
少人数（2〜3人）における話し合いの場などで、自分のアイデアや考えをアピールするのもプレゼン能力の1つと言えるからです。
ようするに、自己アピールを上手にする能力ですね。
自分のアイデアを英語で表現できるようになることで、仕事の幅も広がりますし、それがひいては収入UPにもつながります。
電話会議（オンラインミーティング）
国際ビジネスでは、電話会議もよく行われます。
コロナ禍でオンライン会議が増え、コロナ以後もその習慣は定着しつつあります。
ですから、テレビ電話などで使われる特有の英語表現も覚えておきたいところ。たとえば We have a bad connection. （電波が悪いみたいです）などは、覚えておくと役に立ちます。
メールのやり取り
ビジネスでは、メールを用いたやり取りが頻繁に行われます。
日本語とは異なる表現方法やフォーマットはありますが、書き出しを【Dear Mr. ◯◯】で始めるのは日本語のメールでも同じですし、メールの締め（結び）で I hope I can hear from you soon. Best regards, などと書くのも日本語のメールと大きな差はありません。
とはいえ、英文メールには文語特有の単語や言い回しなどがあるのも事実。
英文のビジネスメールを仕事で使う機会が多いのであれば、ビジネス英会話とは別で勉強しておいたほうが無難です。
「ビジネス英会話のノリでなんとかなるでしょ」と思ってバリバリ口語でメールを送ると、相手からの信頼を損ねる可能性もあるので。
ビジネス英語を効率的に学ぶ3つの方法
ビジネス英語を効率的に習得するためには、以下の方法で学習を進めましょう。
ビジネスシーンに特化した教材で学習する
ビジネス英語を身につけるためには、ビジネスに特化した教材を利用することが効果的です。
具体的なビジネスシーンで使用される単語やフレーズに焦点を当てた参考書や動画を活用しましょう。
ビジネス英語を包括的に学べる教材だけでなく、ビジネスメールやプレゼンテーションなど特定のシーンに特化した教材もあります。
また、オンライン英会話や英会話教室を利用する場合は、ビジネスに特化したコースを選ぶことをおすすめします。
個人的におすすめなのは、ビジネス英会話に特化したビズメイツ
というオンライン英会話です。
ふだん、仕事で使うフレーズを英訳する
ビジネス英語を効率的に身につけるためには、ふだんの仕事で使うフレーズを英訳してみることも有効です。
実際にビジネスシーンで英語を使う場面を想像しながら学習することができます。「自分事」として取り組めるので、モチベーションも高まるはず。
例えば、会議やプレゼンテーションでよく使われるフレーズを覚えることで、一般的に使用される表現を柔軟に使いこなせるようになります。
まずは簡単なフレーズから始めて、日常のビジネス会話を英語に翻訳してみましょう。
それによってビジネスレベルの英語力を目指すことができます。
ビジネスに詳しい外国人と実践形式で学ぶ
オンライン英会話で、ビジネス英語にくわしい講師と一緒に学ぶのは効果的な学習方法です。
実際のビジネスシーンを再現し、会話をしながら学習することをおすすめします。
自分だけで英語を勉強するとアウトプットが十分に行われない場合もありますが、実際に話す機会を設けることでスピーキング力を鍛えることができます。
実践形式でアウトプットを繰り返しながら、英語力が向上していくのを実感できるでしょう。
同僚や友達の中にビジネス英語を話せる人がいる場合はいいのですが、そういった人は少数派のはずなので、オンライン英会話を活用するのがおすすめ。
さきほども紹介したビズメイツのオンライン英会話を利用すれば、ビジネス経験のあるトレーナーと学習することができます。
ビジネスシーンを想定した会話の繰り返しによって効果的に英語力を向上させることができますので、ぜひ活用してみてください。
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社会人におすすめの英語資格13選
社会人にとって、英語の資格はキャリアやビジネスの成果に大きく影響を与える重要な要素です。
また、英語の資格を1つの目標にすることで、勉強のモチベーションを高く保つことができます。
というわけで、社会人におすすめの英語資格を見ていきましょう。
ちょっと数が多いですが、なるべく多くの人にフィットする内容を目指した結果ですのでご了承ください。
TOEIC
TOEICは、ビジネスで使用される英語力を測定する資格で、日本で最も認知度の高い試験です。
自分の英語力を客観的に証明することができ、国内でも高い知名度を持つ資格なので就職や転職のときに採用基準として使われることが多々あります。
英語力を測る目安として受けるのはもちろん、昇格や昇進、収入UPにもつながるなど良いことづくめ。迷ったら、とりあえずTOEICを受けておけばOKです。
受験機会が年間18回もあるため、英検など他の資格よりも受験しやすいというメリットもあります。試験料は7,810円（税込）。
ただし、一般的なTOEIC L&Rはリスニングとリーディングのみなので、英語を話す試験ではありません。
英会話などのスピーキングを鍛えたいのであれば、TOEIC S&Wを受験するか、英検などの面接がある資格を考えたほうがいいかもしれません。
Versant（ヴァーサント）
電話だけで英会話の能力を測れる試験です。Versant総合スコア（GSE）は10～90のレンジで採点されます。
試験時間はわずか17問、問題数は全63問と他の英語資格に比べて短い時間で終わります。
また、24時間365日いつでもどこでも受験ができるのも魅力。
三井住友銀行、ダイキン、三菱UFJ銀行、ヒルトン、JT、クラレといった有名企業の導入実績もあります。
TOEFL（英語圏の大学進学を目指す人に）
TOEFL（Test of English as a Foreign Language）は、日本国外の大学や研究機関への進学を目指す人にとって重要な資格です。
アカデミックな英語力を測るための試験であり、英語圏の教育機関での学習や研究に必要なスキルを証明できます。
ビジネスの場でも認知度が高く、海外で働く機会を求める社会人にとって有用な資格です。
リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの四つのスキルを測定するので、総合力を鍛えるにはうってつけ。
試験のスコアは最大120点であり、一般的には約100点以上がビジネス英語に十分なレベルとされています。
受験料は約20,000円から30,000円程度であり、少々高いのがネックです。年に数回実施されています。
ケンブリッジ英検（国際的に通用する資格）
ケンブリッジ英検（Cambridge English Qualifications）は、ケンブリッジ大学が主催する英語能力テスト。世界的に認知されている英語資格です。
ビジネス英語のスキルを証明するために求められることもあり、特にビジネスの場で使用するライティングやスピーキングのスキルを重視しています。
海外企業への応募にも有利であり、国際的に通用する資格です。
ケンブリッジ英検にはケンブリッジプロフィシエンシー試験（CPE）やケンブリッジビジネス英語修得試験（BEC）など6つのレベルがあり、自分の実力に合わせて受験できます。
受験料はレベルによって異なり、約10,000円から30,000円程度です。
日本国内ではそこまで知名度が高くなく、汎用性がないので、優先度は低めです。
ビジネス英語翻訳能力検定（ビジネス英語の翻訳能力を評価）
ビジネス英語翻訳能力検定は、ビジネス英語の翻訳能力を評価する資格です。
翻訳スキルが求められる仕事においては、この資格の取得が有利です。
外国企業とのやり取りや契約書の翻訳に対応できます。
ビジネス英語コミュニケーション能力検定（BEC）
BECは、ビジネス英語でのコミュニケーション能力を評価する資格です。
ビジネスの場でのコミュニケーションスキルが求められる仕事では、BECの取得が有利です。
試験対策によって、表現力やコミュニケーション能力を高めることができます。
GCAS
GCAS（Global Competency Assessment System）は、国際ビジネスにおいて必要とされる能力を測定する資格です。
ビジネスの場で求められるコミュニケーション能力やグローバルな視点、企業内でのリーダーシップ能力などを評価します。
GCASは、レベルに応じた複数の試験があり、合格ラインを超えたスコアを取得することで資格を取得することができます。
受験料は約10,000円から30,000円程度であり、年に数回実施されています。
翻訳実務検定TQE
翻訳実務検定TQE（Test in Qualified English）は、翻訳や通訳の能力を測定する資格です。
ビジネスの場で大切なコミュニケーションスキルを要する翻訳や通訳の仕事に携わる社会人にとって重要な資格です。
翻訳実務検定TQEは、翻訳と口述の二つのセクションからなり、それぞれのセクションで一定のスコアを取得することで合格となります。
受験料は約10,000円から20,000円程度であり、年に数回実施されています。
JTFほんやく検定
JTFほんやく検定（Japan Translation Federation Certification Test）は、翻訳業界でのスキルや知識を測定する資格です。
ビジネスの場での翻訳業務に携わる社会人にとって有用な資格であり、翻訳の品質管理や翻訳のプロセスに関する知識を問われます。
JTFほんやく検定は、初級から上級までのレベルがあり、合格率は比較的高いです。
受験料は約5,000円から15,000円程度であり、年に数回実施されています。
工業英検
工業英検は、技術や工業に関する仕事をする社会人にとって有用な資格です。
ビジネスの場で求められる技術的な専門知識やスキルを測定します。
工業英検には初級から上級までのレベルがあり、合格率は高めです。
受験料は約5,000円から10,000円程度であり、年に数回実施されています。
TEAP
TEAP（Test for English for Academic and Professional Purposes）は、学術および専門分野の英語力を測定する試験です。
ビジネス分野に特化した資格ではありませんが、特定の学術分野における英語力を証明することができます。
TEAPは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの四つのセクションからなり、それぞれで一定のスコアを取得することで合格となります。
受験料は約10,000円から15,000円程度であり、年に数回実施されています。
以上の資格を比較すると、TOEFLやケンブリッジ英検などは国際的に認知され、海外での就職や留学を目指す方におすすめです。
一方で、貿易実務検定やGCASは、国際ビジネスに関わる仕事に特に役立つ資格です。
翻訳実務検定TQEやJTFほんやく検定は、翻訳や通訳の仕事に興味がある方に適しています。
工業英検は、技術や工業に関する仕事をする方におすすめです。
TEAPは、特定の学術分野における英語力を証明したい方に適しています。
自分の働きたい分野や目標に合わせて、最も適した資格を選びましょう。
あわせて持っておきたいビジネス系の資格
ビジネス文書作成能力検定（BCAT）
BCATは、ビジネス文書の作成能力を測るための資格です。
ビジネスメールや報告書などの文書作成スキルが求められる職種で活躍するためには、BCATの取得が有利です。
貿易実務検定
貿易実務検定は、国際ビジネスに関わる仕事をする社会人にとって有用な資格です。
具体的には、国際物流、輸出入、貿易実務などの業務に携わるための知識やスキルを測定します。
貿易実務検定は、初級から上級までのレベルがあり、合格率は高めです。
受験料は約5,000円から10,000円程度であり、年に数回実施されています。
オンライン英会話をコツコツ続けるべき理由
ビジネス英会話を身につける資格を受けつつ、オンライン英会話も同時に継続するのが最短で英語力を上げるコツだと僕は思います。
なぜなら、英語というのはアウトプットを続けないとなかなか自然に話せるようにはならないからです。
また、オンライン英会話の中には英語資格の対策に対応した教材やカリキュラムが用意されている場合もあります。
TOEIC、英検、TOEFLなどは独学での勉強が基本になりますが、オンライン英会話を組み合わせることで、より効果的な学習が可能です。
ビジネス英会話を身につけるうえでおすすめのオンライン英会話は、ビズメイツとQQ Englishです。
どちらも無料体験レッスンが受けられるので、少しでも気になる人はぜひ試してみてください。