英語の勉強はコツコツ毎日続けることで効果が得られるものです。
時間は少なくてもいいのでとにかく継続することが重要ではありますが、ある程度の量をこなしたほうが英語力UPのスピードが上がります。
結局のところ、英語の勉強は1日何時間やるべきなのでしょうか?くわしく解説していきます。
【結論】1日3時間やるのが理想
最初に結論からお伝えすると、英語の勉強は1日3時間やるのが理想です。もちろん3時間以上やれれば文句なしですが、それができるのはおそらく学生だけでしょう。
忙しい社会人であれば、スケジュールを工夫するなどして1日3時間の勉強時間は確保したいところです。
なぜ1日3時間なのでしょうか?これは英語コーチング「トライズ」の考え方に基づいています。僕はこの1日3時間という勉強時間に共感し、実際に毎日3時間を英語学習に充てています。
少し長いですが、トライズの公式サイトから引用します。
FSI(アメリカ国務省付属の外国語研修機関Foreign Service Institute)の調査結果に基づき、日本のビジネスパーソンが英語を話せるようになるためには、最低1,000時間必要だといわれています。
1日3時間学習できたとしても、1年かかる計算です。これを2年に延ばせば、1日の学習時間は抑えられますが、2年間モチベーションを維持しなければなりません。しかも学習時間が短いと短期間では成果が上がらないので、目に見えた成長の実感がないとさらにモチベーションは低下します。
英語を話せるようになることがゴールであれば、1年がベストな学習期間だと思います。
つまり「1年間という早期決着で英語を話せるようになろう」ということです。
英語の勉強をダラダラ続けることもできます。しかし、2年、3年と長期間になればモチベーションも下がりムダな勉強が増えてしまいます。
「1年間で英語ができるようになる」というゴールを決め、そこから逆算すると1日3時間の英語学習が必要ということになるのです。

もう一度、1日スケジュールを洗い直そう
1日3時間の勉強と聞いて、一気にしんどくなってしまった人もいると思います。僕も最初はそうでした(笑)が、じつは冷静にスケジュールを見直してみると、仕事や学校がある日でも3時間の勉強を確保することは意外と可能です。
まず最初に、手帳でもアプリでもグーグルカレンダーでもいいので、1日のスケジュールを見直してみましょう。そもそもスケジュール帳を書いてない人は、この機会に使い始めるのがおすすめです。
僕は仕事と勉強のスケジュールはグーグルカレンダーを使っていて、TODOリストや勉強記録は市販のノートに書いています。
上記は僕の1日のスケジュールの一部です。在宅ワークなので、わりと時間は自由です(そういう意味ではあまり参考にならないかも)。
午前中に仕事を片付けて、午後以降に勉強時間を確保するというのが僕のルーティーンです。
スケジュールを決めるうえでまず最初にやるべきことは、外せないマストな予定を先に埋めること。
たとえば会社員の人であれば、午前中の会議、午後のアポイントメントなど。学生なら授業や部活動など、自分では動かせない予定というものがあると思います。
そういう時間は当然勉強に充てられないので除外しましょう。動かせない予定を埋めたあと、残った部分というのが自分の好きに使える時間です。
これをやると、空き時間が視覚的にも明確になり、計画が立てやすくなります。
冷静にスケジュールを見てみると、意外と空き時間があることに気づくはずです。
たとえば通勤に片道30分かかる人の場合、車内で英単語帳やリスニングなどをやれば往復で1時間の勉強時間を確保できます。
他にも昼食休憩中にイヤホンで英語を流しっぱなしにしたり、近くのカフェで軽く問題集を解いたりもできます。休憩時間でも30分から1時間の勉強時間を確保できますよね。
さらに、朝の出勤前 or 自宅に帰ってから1時間の勉強をすれば、それで1日3時間は確保できます。
最初は無理に感じるかもしれませんが、やってみると「意外と3時間いけるな」と実感してもらえるはずです。


デスク以外での勉強時間を確保しよう
もう一つ、1日3時間の勉強を確保するうえで大事なのが「勉強はデスクでやるだけのものではない」ということです。
人はついつい「デスクに座って紙の参考書に向き合わないと勉強じゃない」という意識になりがちですが、実際そんなことはないですよね。必ずしもデスクでやる勉強がすべてではありません。
デスクに座って3時間勉強するのはしんどいですが、それ以外の時間を活用すればデスクでやる勉強時間を最小限にすることもできます。
たとえば電車内で音声学習をしたり、アポの待ち時間で5分だけ英単語アプリをやるのも立派な英語の勉強です。
僕の場合、毎日1時間散歩しているのですが、散歩中は英単語アプリの音声をイヤホンから流しっぱなしにしてウォーキングしながら勉強しています。
「英単語帳を見ないと効果がないのでは?」と思われるかもしれませんが、音声だけでも記憶への定着率は上がります(音声は【日本語→英語→例文】の順番が理想)。

勉強時間の確保でいうと、僕はお風呂に入っている時間も勉強に充てています。防水のBluetoothスピーカーからスマホで英語音声を流すことで、入浴中でも英語学習は可能です。
僕は英検やTOEICの英単語を自動再生で流しつつ、音声に合わせて発音しながらお風呂に入っています。
長い人だと、お風呂に30分〜1時間入ると思いますので、この時間を英語学習に使わない手はありません。
幸いなことに、最近はAmazonでも2,000〜3,000円程度で防水スピーカーが買えますので、わりと気軽に始められると思います。

いきなり1日3時間やろうとしないこと
1日何時間やるべきだろうか?という心理状態は比較的モチベーションが高いときだと思います。
ですから「1日3時間やるべき」という情報を見て、いきなり明日から(あるいは今日から)始める人も多いでしょう。
しかし、まったく勉強習慣がない状態から3時間やろうとすると、ほぼ確実に挫折します。きっと英語学習がイヤなものに感じられてしまうはずです。
というのも、人は変化を嫌うので、なにか新しいことを一気に始めようとすると身体が無意識に抵抗しようとします。
ですから、いきなり3時間やろうとするのではなく、まず最初はコツコツと1日5分や10分から始めてみましょう。
1日5分や10分ぐらいで勉強を終えると、むしろ「もっとやりたい」という状態になると思います。その状態のまま次の日を迎えると「昨日の続きができる」という前向きな気持ちで勉強を再開できます。
ちなみに、人が習慣を形成するには3週間かかると言われています。まずは3週間だけ「ちょっと物足りないかも?」と感じるくらいので勉強時間で継続して、そのあと少しずつ勉強時間を増やしていくようにしましょう。


「3時間」が苦にならない勉強法
1日3時間の勉強中、ひたすら参考書を黙読するのはさすがにシンドいですよね。できるだけモチベーションを高く保つためには、勉強法も重要です。
僕は長らく瞬間英作文と音読・シャドーイングを続けてきました。
瞬間英作文は日本語→英語を作る練習をするので負荷が大きめです。そのぶん、意識を集中できるので勉強時間が早く感じます。
音読・シャドーイングは自分の好きな教材(英語ニュースなど)を使うので、英語の勉強をしつつ、読書で教養も身に付ける意識になるので苦になりません。
参考書や問題集を解く時間も大切ですが、身体(口、目、耳)をフルに使う瞬間英作文や音読・シャドーイングは飽きずに長く続けられる勉強法ですので非常におすすめです。

英語力0から始める人は「語彙力強化」が最優先

DUOは特におすすめの英単語帳
英語力が0の状態から勉強をスタートする場合、まず最初に手を付けるべきは語彙力強化です。
ようするに、まずは英単語帳から始めるようにしましょう。
瞬間英作文や音読・シャドーイングというのは、語彙力や英文法のうえに成り立つものです。それをすっ飛ばしてやろうとしても、おそらく上手くいかずに挫折しやすくなります。
英語学習の順番としては【英単語→英文法→瞬間英作文や音読などのトレーニング】がおすすめです。
英単語帳や英文法書で勉強するのは遠回りに感じるかもしれませんが、結果的にあとの勉強がラクになるので最初に頑張ってマスターしてしまったほうが絶対にいいです。


少ない時間でも立派な英語学習
さきほども説明しましたが、1日3時間の勉強時間を確保するためには「小さなスキマ時間でも立派な勉強である」という意識を持つことが大切だと思います。
僕は以前まで「デスクに座ってやらなきゃ勉強じゃない」と思ってたので、思うように勉強時間を確保できず、それによって自信をなくしていました。自分は全然勉強できないじゃないかと。
でも、電車内だったり散歩中だったりお風呂に入っているときの勉強でも十分に効果が得られるし、むしろそれがあるからこそ英語力が伸ばせるわけです。
それに気づいてカウントできる勉強時間が伸びたことで「自分でも3時間できた」という自信につながりました。
コツコツ積み上げることで勉強時間は十分確保できます。どこでも勉強ができるコンパクトな英単語帳やスマホアプリを活用するとさらに勉強時間を確保しやすくなりますので、教材選びはなるべく視野を広げることも大事な要素になってきます。

