こんにちは、あゆむです。
じつをいうと、英語の勉強法は「コレさえやっておけば大丈夫!」という、万人に通用するものは存在しません。
なぜなら、英語の勉強は【現在の英語力】や【英語を学ぶ目的】に合わせて変えるべきだからです。
とはいえ「結局のところ、英語の勉強はどこから始めればいいのか?」という悩みを抱える人は多いはず。
【英語を学ぶ目的】にスポットを当てて、「どこから英語の勉強を始めるべきなのか?」を解説していきます!
最初に絶対やるべきは「自分の英語力を知ること」
英語の勉強をどこから始めるべきか?を考えるとき、絶対に欠かせないのが「自分の英語力を知ること」です。
なぜかというと、自分の英語力を把握しておかないと、正しいレベルの英語教材を選べないからです。
たとえば、現在の英語力を無視して教材を選ぶとどうなるでしょうか?
本屋でたまたま見かけた語学書を手にとって「なんとなくコレが良さそう!」と直感で教材を選ぶことになります。
当然、英語力に合わせて本を選んでいるわけではないので、自分では理解できない難解な教材を選んでしまう可能性があります。
せっかく英語の勉強を始めても、内容がぜんぜん理解できないので挫折します。そして、最悪の場合は英語が嫌いになって、二度と勉強しなくなってしまうでしょう。
もし仮に挫折しなかったとしても、自分の英語力と教材のレベルがあってないので勉強が非効率になります。「長い時間勉強をしているのに、全然英語力が伸びない…」という悲しすぎる結果を招くことに。
自分の英語力では理解できない教材を選んでしまうと、挫折あるいは非効率な勉強が待ち受けているだけなので、良いことは何ひとつとしてありません。
モチベーション高く、効率的に英語を勉強していくためにも「自分の現在の英語力」を知るのはとても大切なのです。
これはめちゃくちゃ大事なので強調しておきますが、英語の勉強はむずかしい教材をちょっとだけやるよりも、かんたんな教材を何度もやったほうが英語力が伸びます。
じゃあ、どうやって英語力を測ればいいの?
英語力を測る方法はいろいろありますが、できれば客観的な指標になる測定方法がおすすめです。
最も有名で役に立つのはTOEICです。TOEICは就職や転職で有利になるだけでなく、自分に合った教材を選ぶときにも役に立ちます。
なぜかというと、書籍やアプリはTOEICスコアを目安にして難易度を表記していることが多いからです。
本屋の英語教材コーナーに行って、本の表紙を見てもらうとわかりますが、【TOEIC600点以上の人におすすめ】といった感じで書かれているので、ひと目で自分に合うか否かがわかります。
他にも英検やTOEFLといった試験でも英語力を測定することはできますが、受験回数や費用面を考えると手軽に受けられる試験ではありません。
さらに、就職や転職においてTOEICの地位や知名度は他の資格よりも圧倒的に高いという点も見逃せません。
ひとまず、自分の英語力を知りたいという人はTOEICを受けておけば大きな失敗はないはずです。
TOEICを受けたくない人はどうするか?
とはいえ、TOEICの受験は費用も労力もかかるので万人向けではありません。
受験のために会場に足を運ばないといけないし、受験料も安くはありません(7,810円(税込))。
TOEICに抵抗感がある人は、市販のTOEIC問題集などを使うのもアリだと思います。
市販の問題集や模試は、ざっくりとした目安にはなってしまいますが、回答結果からTOEICの予測スコアを知ることができるので、それも十分に参考になります。
TOEICの公式問題集であれば、TOEICの運営元が作成しているので問題の精度も高いです。
あるいは、Versant(ヴァーサント)という、電話で気軽に受けられる試験もおすすめです。
NHK英語講座で講師を担当しているスティーブ・ソレイシィさんも、著書『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』のなかでVersantをおすすめしています。
Versantはスピーキングやライティングの能力を測る試験で、スマホやパソコンがあれば誰でもすぐに受験できます。回答は自動採点され、すぐに結果を確認できるので待つ必要もありません。
僕はスピーキングテストを受けたことがありますが、電話で約20分間、質問に受け答えするだけで結果が出ます。すべてコンピュータなので、余計な緊張もありませんでした。
とりあえず、どんな方法でもいいので自分の英語力を客観的に測ることは欠かさずにおこなうようにしましょう。
なぜ英語を学ぶのか?そこから勉強法を決める
自分の英語力がわかったら、次は2段階に分けて考えていきましょう。
英語力を測定した結果を踏まえて、選ぶべき教材や勉強法を決めていきます。
目安になるのは、中学レベルの英文法や単語(中学英語)が理解できているかどうか?です。
- ・中学英語の理解が不十分な人は…
- → 中学レベルの英文法と単語から始める
- ・中学英語の理解ができている人は…
- → 自分が英語を学ぶ目的に合わせて教材を選ぶ
中学レベルの英語がスタートライン
中学英語の理解が不十分な人は、中学レベルの英文法・単語からスタートしましょう。
なぜ中学英語かというと、中学英語さえ身につけてしまえば最低限のコミュニケーションや発信ができるからです。
ネイティブ=難しい英語を使うというイメージが強いですが、じつは英会話を分解してみるとシンプルで簡単な英語を使う場面のほうが圧倒的に多いことがわかります。
つまり、人によっては(英語を使う目的や内容によっては)中学レベルの英語を身につけるだけでも通用する可能性もあるわけです。
ただし、中学英語で学ぶ語彙数はおよそ1800語と言われていますが、会話や新聞・雑誌などで頻出する単語数はおよそ2,800語と言われているので足りません。
ですから、中学英語は最低限必要なレベルであって、ビジネスや専門職で英語を使えるようにしたいという人は語彙力を増強する必要があります。
また、ネイティブのリアルな会話を聞きたい(会話に参加したい)という人は、スラングなどの英語表現を覚えることが欠かせません。
いずれにせよ、すべての人に共通することは中学英語が不可欠ということ。
「どこから勉強すればいいかわからない」という人は、ひとまず中学英語をひととおり勉強することからはじめてみましょう!
中学レベルの文法を学ぶのにおすすめの教材
中学レベルの英文法の重要性は広く知られていて、各出版社やアプリメーカーも力を入れています。
中学レベルの英文法を学ぶうえで、個人的におすすめの教材は以下のとおり。
- ・『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』(書籍)
- ・スタディサプリENGLISH(アプリ)
以上の2つがおすすめです。
本で勉強することに抵抗がない人は、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を1冊やれば、ひとまず中学レベルの英文法は問題なくマスターできます。全編カラーで非常に見やすいです↓
本で勉強するのが苦手な人は、スタディサプリENGLISHがおすすめ。スタディサプリENGLISHには基礎講座というものがあり、動画やアニメーションでわかりやすく英文法を解説してくれます↓
中学レベルの英単語を学ぶのにおすすめの教材
中学レベルの英単語については、『でる順ターゲット 中学英単語1800』という本がおすすめです。
超定番書で僕もかつてお世話になった本なのですが、全編カラーでレイアウトも見やすいので飽きずに続けられるはず。
本で勉強したあとは、アプリ版でも勉強ができるので、覚えた単語のアウトプットも気軽におこなえます。
【なぜ英語を学ぶのか?】を考えてみる
中学英語が身についたら、次は英語を学ぶ目的に合わせて勉強法や教材を決めていきます。
どこから英語の勉強を始めるべきか?という問いに対して、正確に答えるならば「自分が使う、必要な英語を学ぶことから始めるべき」です。
なぜなら、使わない(目的に合わない)英語を勉強しても非効率だし、モチベーションを保つのが難しいからです。
具体的に例を挙げてみると、以下のような感じで考えるとわかりやすいと思います。
- 旅行で英語を使えるようになりたい
- → 旅行英会話を学べる教材で勉強する
- 海外出張時の会議で英語を使えるようになりたい
- → ビジネス英会話を学べる教材で勉強する
- 接客で英語を使えるようになりたい
- → 接客英会話を学べる教材で勉強する
このとき、目的はなるべく細かく絞り込んだほうが良いです。
仕事で使う英語を例に上げると【ビジネス英語】という広い分け方ではなく「プレゼンで使う英語」「接客で使う英語」「商談で使う英語」といった感じで、仕事のどんなシチュエーションで使う英語なのかを明確にして勉強しましょう。
言うまでもないですが、働く業界や職種によっても学ぶべき内容は違うので、自分の仕事をよく分析してみる必要があります。
そうすることで、必要な文法や単語が絞り込めるので、効率的かつ効果的な英語学習が可能です。
英語の「どの技能が必要か?」を考える
英語を学ぶ目的が決まってくれば、おのずと「英語のどんな技能が必要か?」というのも絞られてくると思います。
たとえば接客で使う英語なら、お客さんを案内するためのスピーキング&リスニングを徹底的に鍛える必要がありますよね。
一方、ビジネス文書や契約書など、書く英語を身につけたい場合は徹底的にライティングを鍛える必要があります。
留学などでアカデミックな英語を学ぶ場合は、その学問の分野で必須の専門用語(語彙力)を重点的に覚える必要がありますし、論文を書くためのライティングスキルも求められます。
このように、英語を学ぶ目的が決まったあとは漠然と勉強をするのではなく、「この技能が特に求められるから、このスキルを身につけよう」という意識を持つことが大切です。
アプリと本、どっちの教材を使うべきか?
英語を学ぶ目的が決まり、必要な技能もしっかり分析できたら、次は「どんな方法で勉強をするか?」を考えていきます。
まず考えるべきは、アプリ or 書籍のどっちを選ぶか?ということです。
書籍のほうがジャンルも幅広く、あらゆる英語学習に対応しています。
たとえば、会議で使う英語や接客で使う英語など、専門的な内容に絞った書籍が数多く出版されているので、選択肢は豊富です。
一方のアプリは、まだまだ種類が多いとは言えませんが、書籍よりも気軽に勉強ができるという大きなアドバンテージがあります。
ですから、自分が学ぶ英語の内容に合わせてアプリと書籍を選ぶ(あるいは両方を組み合わせる)ようにするといいでしょう。
アプリについては、スタディサプリENGLISHがおすすめです。ビジネス英語、日常会話、TOEICの3つにコースが分かれているので、目的に合わせて内容を選ぶことができます。
ちなみに、僕は基本的に書籍で勉強しつつ、英単語についてはアプリで勉強しています!
「英語を話す」ためにオンライン英会話は必須
また、英語を学ぶ多くの人にとって「英語を話す=英会話」というのは必要になってくるはずですから、英会話を学ぶのであれば問答無用でオンライン英会話を活用するのがおすすめです。
なぜなら、英会話は座学で勉強を続けていてもなかなか話せるようにはならないからです。学んだ英会話フレーズを使ってみて、その成功体験を得ることで英会話はどんどん身についていきます。
幸いなことに、オンライン英会話であれば原則24時間いつでもレッスンが受けられますし、料金もリーズナブルです。
僕のおすすめするオンライン英会話はQQ English とネイティブキャンプの2つでして、ひとまずどちらか選んでおけば間違いありません。
少しでも気になる人は、ぜひ無料体験レッスンを受けてみてください。