英語で「証拠」と言いたい場合、proof と evidence という2つ英単語があります。
それぞれ、どんなニュアンスでどう使い分ければ良いのでしょうか?例文を交えながら解説します。なお、例文はウィズダム和英・英和辞典を参照しています。
proof = 動かしようのない決定的な証拠
1つめの proof には「動かしようのない決定的な証拠」「何かが正しいことをハッキリと証明するもの」を指します。
もっと言い換えるならば「代わりのきかない証拠」と考えるとわかりやすいかもしれません。
たとえば購入したレシート、クレジットカードの明細、DNA検査の結果などです。これらは他に代わりの聞かない唯一無二の証拠なので、proof が使われます。
proof は evidence よりも証拠能力が高いと覚えておくのが良いでしょう。
- There’s no proof that the fingerprints are his.
- その指紋が彼のものだという証拠はない
- proof of identity
- 身元を証明するもの
- proof of purchase
- 購入を証明するもの
evidence = 何かを証明するための材料・資料
evidence には「何かを信じるだけの理由になり得るもの」というニュアンスが含まれます。つまり、決定的ではないのでそこまで説得力のある証拠ではありません。
言い換えるならば、evidence は「信じてもらうために、複数の材料や資料が必要な証拠」ともいえるでしょう。
さきほど説明したとおり、evidence よりも proof のほうが証拠能力としては高くなります。proof は決定的なので証拠が1つでもあれば信じてもらえるかもしれませんが、evidence の場合は2つ以上ないと信じてもらえないかもしれません。そんな感じです。
evidence も proof も「証拠」という意味で同じような文脈で使われることがありますが、証拠としての信用度・説得力がちがうというわけです。
なお、evidence を数えたり複数であることを示唆する場合は a piece of evidence や so much evidence のようにするのが一般的。
×evidences と複数形にするのはあまり好まれない模様(可算名詞なのか不可算名詞なのか辞書にはハッキリと書かれてない)。
- a crucial piece of evidence
- 決定的証拠
- be released for lack of evidence
- 証拠不十分で釈放される
- The lawyer presented so much new evidence.
- その弁護士は非常に多くの新しい証拠を提示した